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DTM初心者向け 音楽批評

【イントロや間奏】の作り方パターンを、コード進行から考えてみる

今回は趣向を変えまして、DTM、作曲では、歌ものの曲の場合、当然ながら、歌のメロディーを中心に作曲していきますが、イントロや間奏は、歌のメロディーに対して、どんな感じで構成されているのか? 有名な曲を例にとって解説してみようと思います。

イントロや間奏が、Aメロと同じコード進行

有名な曲として、一青窈の「ハナミズキ」があります。イントロや間奏で、Aメロと同じコード進行を用いています。

イントロのピアノ部分はAメロと同じコードというのは気づきにくいかもしれませんが、同じコードになります。という私も、コード進行が分かるサイトを手掛かりにしていますが。

間奏部分は、もろメロディーでAメロを奏でていますのでわかりやすいですね。

実は、このAメロと同じコード進行というのは結構多い気がします。イントロ部分がAメロと同じコード進行なので、流れに無理がなく自然に繋がります。

あいみょんの「マリーゴールド」もそうですね。

構成の例を一つ上げますと、

  • イントロ(Aメロと同じコード)
  • Aメロ
  • Bメロ
  • サビ
  • 間奏(Aメロと同じコード)
  • Aメロ
  • Bメロ
  • サビ
  • 間奏(Aメロと同じコード)
  • 大サビ

大サビ前の間奏など、サビとは違うコード進行であることで、メリハリがつきます。イントロと、一番と二番の間の間奏と、大サビ前の間奏では、全く同じだとマンネリ感があるので、最低一つは違うパターンのアレンジにした方がいいですね。全部違っても、勿論かまいません。

私が作る曲では、このAメロと同じコードが一番多い気がします。全部調べたわけではありませんが。

イントロが、サビと同じコード進行

「アルデバラン」の場合は、イントロ部分でサビのフレーズの最初の部分を奏でています。間奏部分はまた違うコード進行です。

サビのメロディーは、曲にとって一番印象に残る部分ですので、それをイントロで、さりげなく出しておいて、本当のサビ部分に来たときに、あっ聴いたことある、という既視感的な効果を作りやすいですね。

逆に間奏部分では、サビの後通常間奏となるため、サビと同じコードだと、ややくどくなるかもしれません。ただ、サビと同じ間奏の曲も多く存在するとは思います。

イントロや間奏が、全く違うコード進行

「夢をあきらめないで」は、音楽に詳しくない人が聴いたとしても、イントロや間奏部分と、歌の部分が全然違う雰囲気であることが分かるとは思います。

それに、歌部分では基本的な調のコードしか用いていないのに対して、イントロ部分、間奏部分では転調的なコードを多用することにより、歌部分との違いを出しています。

転調的なコードを使う場合、使わない場合、両方ありますが、作曲する人と、編曲する人が違う場合に、転調がよく使われている印象はあります。

今回、簡単ではございますが、イントロや間奏をどのように考えるかについて、初心者の方に向けた解説をしました。ご参考になれば幸いに思います。

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DTM

【コードの当て方】メロディーの音符に当てる方法、ポップパンク進行

メロディーが先に浮かび、それにコードをつけるとき、一番オーソドックスな方法は、小節ごとにコードをつけるという方法です。もしくは、小節の半分でコードをつける箇所があっても、勿論構いません。

もう一つの方法ですが、曲全体でなくても、ここぞという時に用いる方法ですが、音符の一つ一つにコードを当てていくという方法があります。

上の楽譜と音声は、メロディーに合うコードとして、小節でコードを入れた例になります。コード進行はポップパンク進行になります。世界的によく使われるコード進行になります。

音符の一つ一つに合わせる形で、コード進行を当てています。なお、絶対ではありませんが、メロディーの音が、コードの構成音になっている方が自然に響きます。

コードは、ハ長調のダイアトニックコードにしています。ハ長調の構成音ドレミファソラシドで構成される基本的なコードですね。

コードを、ダイアトニックコード以外のコードも混ぜて当ててみました。ハ長調以外で使われるコードが入っています。

D、E、Fm、A、Gm、C7がダイアトニックコード以外になります。

ダイアトニックコードの響きに比べて、浮遊感がある、不思議な、それでいておしゃれな、また、つかみどころがない、という印象もあるかと思います。

ダイアトニックコード以外を当てることで、響きががらりと変わります。

小節で一つのコードと、音符ごとにコードと、比べてどういう印象を持たれたでしょうか?

一般的には小節で一つもしくは二つ入れるコードでできている曲が大半です。でも、ここぞという場所に、音符ごとにコードが入っていると、それがインパクトになったりします。

ただ、音符ごとにコードを入れるデメリットがあるとすれば、特にギター関係では演奏が極端に難しくなることですね。ギターは左手でコードのポジションを変更する必要がありますので、スムーズにつなげることが難しくなります。

また、シンセのアルペジエーターなどでは、コードが長く続いていないと、違和感を感じる場合もあります。その場合、音符ごとにコードを変えるところでは、アルペジエーターは使わないというのがいいのかもしれません。

今回は、短いですが、コードの当て方について解説させていただきました。書いている今2023年10月22日ですが、地元三重県伊賀市では、天神祭りが行われています。昨年に続き通常開催できています。ただ、事情で私は見に行くことができませんでした。

秋も少しずつ深まり、寒暖差も激しい中、皆さんお体にはご自愛くださいませ。

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音楽批評

外国人ミュージシャンが比較する邦楽と洋楽の違いについて

今回は、日本の音楽、J-POPと、海外の音楽とを比較する動画を発見しましたので、紹介させていただきます。

オーストリア人シンガーソングライターのやなっちさんがYouTubeの動画にて、日本の音楽と、外国の音楽を比較した動画を上げていましたので、とても興味深く感じました。

小さい頃からヨーロッパやアメリカの音楽に慣れ親しんできて、日本の音楽に出会い、ひかれて、日本の音楽が世界一だと実感されています。

日本の音楽はAメロ→Bメロ→サビという構成が多いですが、洋楽はAメロからいきなりサビに行くことがほとんどです。

海外は親しみやすく覚えやすく盛り上がる曲が好まれますが、日本の音楽は徐々に盛り上がっていくストーリー性のようなものがあり、構成が複雑とのことです。

コード進行なら、海外なら、ハ長調なら、C、F、G、Am、ディグリーネームでいいますと、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵだけで組み合わせていくようなことがやたらと多いらしいです。

循環コードも多いのが特徴です。

日本の音楽は、Aメロ、Bメロ、サビ、全て違うコード進行で、それもそれぞれのコードの種類が多く、複雑にできているという印象です。

Goronyanの感想になりますが、洋楽でも、サイモン&ガーファンクルとか、ビートルズとか、カーペンターズとかそのあたりの年代の洋楽は、今の日本の音楽と通じるように結構複雑なコードとか展開とかされていたように思います。

グラミー賞を取ったサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」とか、ピアノのコード進行とか、日本の今のバラードに通じるものがあるような気がします。

歌詞についてですが、日本の曲の歌詞は深くて表現力が深くて、歌詞が聴く人によりとらえ方が変わる曲が多いけど、洋楽は歌詞が分かりやすくてリズムやノリを重視しているとのこと。

日本の音楽は、日本人の性格にも関係しているかもしれない。日本人はいきなりハイテンションにならず、徐々になじんでいって盛り上がるというのがあるとのことです。

ここからはGoronyanの意見ですが、海外から来て、日本の音楽を知るようになった、シンガーソングライターの人の意見というのは、とても貴重に思います。

私達は日本人ですので、日本の音楽に慣れ親しんできましたが、それが、もともと海外の音楽に慣れ親しんだ人が日本の音楽と出会ってわかったこと、シンガーソングライターは自分で曲を作る立場の人ですから、一般の人以上に曲に対する分析の仕方が的確だと思います。

そんな人に、日本の音楽が世界一だと言われることは、日本人としてとても光栄に感じました。

クラウドワークス ネットオフ「タダ本」
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楽器

U-FRETの【動画プラス】が音楽と一緒に演奏できて嬉しすぎ!

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アコースティックギターやピアノを弾ける人は、有名な曲のコードを調べるため、U-FRETは、長年お世話になっている人も多いかと思います。

それが、最近ある新しい機能ができていることに気づきました。「動画プラス」という機能です。

マリーゴールド (初心者向け簡単コード ver.) (動画プラス) / あいみょん ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード – U-フレット動画プラス (ufret.jp)

実のところ、これまでは歌のない間奏部分とか、このコードはどのタイミングで弾いているのか? など、わかりにくい部分が多々ありました。

それが、上のリンクから入れる動画プラスという機能では、YouTubeの小さな窓から見える動画の音楽を聴きながら、

その下に、演奏されるタイミングに合わせて、コードが横に流れるように表示されます。いわば、コードのカラオケみたいなものです。

演奏される音楽に合わせて、どのタイミングでどのコードを弾けばいいのかがドンピシャでわかります。

有名な曲の原曲に合わせて、弾けば、カラオケと同じで、何より気持ちがいいです。他に、勿論楽器の練習になります。曲に合わせてタイミングを合わせる必要がありますから。

またアコーティックギターのために、「簡単弾き」という機能があり、これではカポをつけることにより、キーがC、G、Fなど分かりやすいキーになり、コードも押さえやすくなります。

実はこの簡単弾きの機能、初心者が分かりやすいために、というものではありますが、簡単弾きをする必要がない人にとっても、とても勉強になるものなのです。

DTMで作曲する人などは、ハ長調で作曲を始めたらいい、ということは以前書きましたが、ハ長調のダイアトニックコードの6和音、C、Dm、Em、F、G、Amを使えば、ハ長調の曲ならだいたい演奏できたりします。

そのハ長調で、どういう組み合わせでコードが流れているのか、つまりコード進行ですね。それが、簡単弾きにすることで、理解しやすくなる、ということなんです。

ピアノでも電子ピアノなどに付属しているトランスポーズ機能を使うことで、簡単弾きを再現させることができます。

勿論、コード進行を勉強するという意味以外なら、ピアノでもギターでも原曲キーで演奏しても勿論問題ありません。

聴き馴染みのある好きなJ-POPを、原曲を聴きながら合わせて演奏できるというのは、本当に、音楽や楽器が好きな人なら、ずっとやっていられる楽しい作業ですね。

ピアノ、アコギの他、ウクレレ、ベース、パワーコードなども表示できたりしますから、本当に、至れり尽くせりといった感じです。

動画プラスの人気ランキングは以下のリンクになります。

U-フレット動画プラス – YouTubeの公式ミュージックビデオとコード譜が完全連動! (ufret.jp)

最近、ウクレレの楽器をココナラの仕事などで弾く機会がありましたが、長い間やっていないと、コードの押さえ方がどうだったかなと、分からなくなってしまいます。

有名なヒット曲を、この動画プラスを見ながら練習すれば、楽器の上達、コードの押さえ方の上達にもなりますね。

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DTM

【ポップパンク進行】は、世界で一番使われているコード進行らしい

ポップパンク進行という言葉をご存知だろうか? 世界で一番使われているコード進行らしいです。ただ、日本ではそれほど多く使われているわけではないようです。

逆に日本でポピュラーな王道進行(4536)は、日本のコード進行と呼ばれたりしますが、世界的にはあまり使われていません。

ポップパンク進行は一番基本となるコード進行としては、

ディグリーネームで1564、ハ長調ではC→G→Am→Fになります。C→G→Am→F→C→G→Am→F→C

どこかで聞いたことがある感じを覚えた人は、特にある程度年齢が高めの人としては、ビートルズの「Let It Be」を思い出すのではないでしょうか? そのため、レットイットビー進行とも呼ばれます。他に、アナと雪の女王の「Let It go」もこれになります。

なお、ポップパンク進行については、この一種類ではなく、他にもあります。

15641564……、と続く循環コードととらえますと、

6415の、Am→F→C→G

4156の、F→C→G→Am

についてもポップパンク進行と呼ばれます。なお、5から始まるコード進行については、基本的に5はドミナントになるため、最初には通常もってくることはないため、省かれます。

6415の、Am→F→C→G→Am→F→C→G→Am

ONE OK ROCKの「The Beginning」Alexandrosの「ワタリドリ」

4156の、F→C→G→Am→F→C→G→Am→F

米津玄師の「Lemon」西野カナの「トリセツ」など。

ポップパンク進行の特徴としましては、希望を感じさせる明るさと、また切なさもある、アップテンポにもバラードにも合うコード進行と言えます。

世界的にはド定番なのですが、日本では意外にも使われている楽曲はそれほど多いわけではありません。そのため日本としての独自の呼び名もないぐらいです。

世界のトレンドを知る上で、作曲をする人にとっては、是非とも覚えておいてほしいコード進行ですね。

今回、ポップパンク進行を取り上げた理由としましては、私のブログに入ってくるキーワードとして、最近のトレンドの「ChatGPT」と並んで「ポップパンク進行」も多かったことから、取り上げさせてもらいました。

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DTM

コード進行を考えるとき、【移動ド】の考え方でやってみよう!

今回の内容は、ハ長調以外のメロディーについて、コード進行を考えるときに、「移動ド」の考え方でする方が、コードがつけやすい、ということについて解説します。

移動ド、とは、基本となる音をドと考える方法です。

上のメロディーはニ長調、Dメジャー、のキーになります。

移動ドの考え方ですと、固定ドでいうレの音を、ドと考えます。

ⅡmⅢmⅥmⅦm-5
DEmF♯mGABmC♯m-5

ハ長調を基本に普段作曲されている方でしたら、ドミソならC、レファラならFというように考えますが、

移動ドのときは、ドミソならⅠ、レファラならⅡmというように考えます。

そういう考え方で、楽譜をもとに、コード進行の流れのようなものも考えてコードを当てはめてみました。

私は普段、ピアノで弾いたメロディーからコードを当てはめるとき、移動ドの考え方で、ドレミファソラシドと、ピアノを弾くと同時に声に出してみます。

すると普段ハ長調になれていると、こういうときはどのコードなのかということが、さっと出できたりします。

反対に固定ドの考え方ですと、どの調であっても、ドの音はCの音になります。

他の人に音程の高さを伝えたりするときは固定ドの考え方ですが、コードを考えるときには移動ドの方が、私は楽に感じます。

今回は移動ドの考え方をしてみるメリットについて紹介させていただきました。

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DTM中上級者向け

コード進行のバリエーションを増やす方法【モーダルインターチェンジ】

今回はコード進行を考える上での、上級者向けのテクニックであります「モーダルインターチェンジ」について解説します。かなり難解な内容になりますので、初心者の方はパスしてもらっても構いません。

モーダルインターチェンジとは、モードの交換という意味になります。

モードについては、以下の記事で書いております。

【モードスケール】とは何? 使えば、今までにないサウンドを演出! – GoronyanのDTMマインド~音楽と日常のこと (thegoronyan25.com)

モードダイアトニックコード
イオニアンC、 Dm、Em、F、 G、 Am、Bm-5
ドリアンCm、Dm、E♭、F、 Gm、Am-5、B♭
フリジアンCm、D♭、E♭、Fm、Gm-5、A♭、B♭m
リディアンC、 D、 Em、F♯m-5、G、Am、Bm
ミクソリディアンC、 Dm、Em-5、F、 Gm、Am、B♭
エオリアンCm、Dm-5、E♭、Fm、Gm、A♭、B♭
ロクリアンCm-5、D♭、E♭m、Fm、G♭、A♭、B♭

Cを基本とした各モードのダイアトニックコードを並べると上のようになります。

イオニアンはメジャースケールと同じで、エオリアンはマイナースケールと同じになります。

C→G→Am→F→Gm→A♭→B♭→C

モーダルインターチェンジの考え方を用いれば、上記のようなコード進行が作れます。最初Cイオニアンモードで、

Gm→A♭→B♭の部分だけ、Cエオリアンモードにしているという理屈です。

モーダルインターチェンジについては、モードの変更とは言いながらも、圧倒的にマイナースケールと同義のエオリアンモードのコードを使うケースが多くなります。

そういう意味では、長調から短調に一時的に同主調転調しているとも言えます。

Cエオリアンモードのコードのうち、Fmについては、サブドミナントマイナーと呼ばれ、使用頻度が高いものになります。

Am→F→Fm→C

モーダルインターチェンジをする場合は、ダイアトニックコードを使用していないこともあり、調性感が薄れることがあります。

もともとそのキーでメロディーを作っていた場合には、メロディーと半音でぶつかったりする箇所が多くなると、キーが合っていないかのような違和感を感じますので、コードとの半音でのぶつかりが少ないようなメロディーに変更するなどの工夫が必要になることがあります。

とは言え、ダイアトニックコードにはないコードを使用することにより、ハーモニーが複雑になる分、おしゃれな雰囲気も出すことができます。

Offiicial髭男dismの曲に、モーダルインターチェンジを使用したコードなどがよく使用されているとのことです。私も一度研究してみようかと思っています。

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DTM

コード進行のバリエーションを増やす方法【順次進行、強進行】

メロディーが先にあって、それにコード進行をつける場合、メロディーのキーを確認し、それに合うダイアトニックコードの中から、その響きに合うコードを探していくというやり方が、一番最初のコードのつけ方としてはいいかと思います。

ハ長調のダイアトニックコードを基本に覚えておきますと、他のキーに変えたときにも応用が利きます。

C(T)Dm(SD)Em(D)F(SD)G(D)Am(T)Bm-5(D)

Tはトニックのことで、キーの主体となるコードです。安定しているので、ドミナント、サブドミナントどちらへも向かえます。またエンディングでは、ほとんどの曲がトニックで終わります。

Dはドミナントのことで、不安定な響きで次にTに向かいたいコードになります。

SDはサブドミナントのことで、トニックとドミナントの中間的なコードになります。トニックへもドミナントへも向かえます。

上記のことは、以前ブログで書かせてもらったことがありますが、DドミナントからSDサブドミナントへ向かうことは、禁則と言われています。クラシックではあまりありません。ただ、現代のロックやポップスでは、それは絶対ではありません。禁則が普通に出てきます。

また、上記ダイアトニックコードのうち、ⅦのBm-5だけが、極端に使用頻度が落ちますので、Ⅶを除いた6種類のコードから選んでもいいですね。これを主要6和音と言うことにします。この言葉は一般には言われていません。

主要3和音はメジャースケールなら、C、F、G

主要3和音はマイナースケールなら、Am、Dm、Em

定番のコード進行を覚えることにより、それで作ったメロディーが表現できないかなど、考えてみることをオススメします。

下のリンクにクリックすれば定番コード進行の記事に行けます。

コード進行【聴き比べ】ポップパンク進行、カノン進行、王道進行 – GoronyanのDTMマインド~音楽と日常のこと (thegoronyan25.com)

定番のコード進行以外を使ってはいけないことは全くありません。ハ長調なら、6種類のダイアトニックコードを選ぶことと、そして、トニック、ドミナント、サブドミナントの性質を考えた上で当てはめていけばいいですね。

順次進行

C→Dm→Em→Am

上記のC→Dm→Emは隣のダイアトニックコードに移動していますが、このことを順次進行と言います。隣へ進めばいいので、それは上でも下でもどちらでも構いません。二つでもそれ以上でも構いません。

Am→G→F→Em

Dm→Em→F→G

GからFへ進むのは禁則ですが、今の音楽では問題なく使われています。隣へ進む順次進行は、違和感なく流れると覚えておいて構いません。

強進行

C→Dm→G→C

上記のDm→G、そしてG→Cは完全4度上に進んでいますが、このことを強進行と言います。ドミナントモーションとも呼ばれます。

完全4度上に進むときには、ベースの音が完全4度上に進んでいればいいので、最初も最後も、メジャーでもマイナーでもどちらでも構いません。下はハ長調の主要6和音からの強進行になります。

C→F、Dm→G、Em→Am、F→B♭、G→C、Am→Dm、

上の中で、F→B♭だけが、ハ長調以外のキーのコードが入ることになります。

また上の動きの中で、最初がマイナーコードの場合、それをメジャーコードにすることもできます。

D→G、E→Am、A→D

こうすることにより、強進行の安定度が、さらに強くなります。

例えて言いますと、Dm→Gが、Gの方へなんとなく向かいたい、としますと、D→Gは、Gの方へ絶対に行きたい! になります。

これら、D、E、Aのコードは一時的な転調と言えます。

王道進行を、強進行を間に入れることで、細かい動きにしてみます。

F   →G  →Em  →Am

F→Dm→G→B →Em→E→Am

定番のコード進行以外でも、6種類の主要コードを使うことで、順次進行、強進行を意識して取り入れるだけで、バリエーションが深まります。

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転調する時【コードの繋げ方】ドミナントモーション、ピポットコード

今回は、前回の転調の種類、に引き続きの内容となっています。先に転調の種類をご覧になられてから、こちらを見ていただいた方がスムーズかもしれません。

転調の種類としては、同主調転調、近親調転調、1つもしくは2つ上がる転調、1つもしくは2つ下がる転調、それ以外の転調

と種類がありますが、実際の曲として具体的に変わるところで、どのようなコードのつなぎ方をしているのかについて解説します。

①ドミナントモーションを使う転調

向かう先をⅠとした場合、Ⅴの音をドミナントといい、V→Ⅰの動きをドミナントモーションと言います。このとき、Vの音はセブンスコードにすることが多いです。

1つ上がる転調の場合CからC♯

C→G♯7(Ⅴ7)→C♯(Ⅰ)

同主調平行調への転調の場合CからE♭

C→B♭7(Ⅴ7)→E♭(Ⅰ)

上のコード進行については、G♯7、B♭7が転調先のキーのドミナントになっているという仕組みです。

※G#7やB♭7の前のコードがCという意味ではなく、Cのキーでコード進行をしていて、転調直前にドミナントモーションすればそれで構いません。

②ピポットコードを使う転調

転調前のダイアトニックコードと、転調後のダイアトニックコードで共通なコードのことをピポットコードと言います。

Cのキー、C、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5

Dのキー、D、Em、F♯m、G、A、Bm、C♯m-5

上の太字部分がピポットコードになります。

二つ上がる転調の場合CからD

C→Em→D、もしくは、C→G→D

ピポットコードは、属調、下属調が多く、関係調の中でも同主調にはドミナントコードの中にはピポットコードはありません。

ただし、セカンダリードミナントという考え方を使えば、ピポットコードはあります。

ダイアトニックコードに、ドミナントモーションするコードのことをセカンダリードミナントと言いますが、圧倒的に用いられる頻度が高いのが、AmのセカンダリードミナントのEです。ディグリーネームはⅢになります。

Cのキー、C、Dm、Em(もしくはE)、F、G、Am、Bm-5

Cmのキー、E♭、Fm、Gm(もしくはG)、A♭、B♭、Cm、Dm-5

同主調転調の場合

C→G→Cm、もしくは、C→Dm→G→Cm、など

③いきなり転調

ドミナントモーションもピポットコードも使わず、いきなり転調するケースもたくさんあります。転調した感じはこれが一番感じられます。

C→C♯

このとき、転調する前は一番基本となるトニックで完結してから、移る方が、しっくりくるようです。

転調の種類としては、一つ上がる転調、二つ上がる転調、一つ下がる転調、二つ下がる転調のときに多いようです。

以上、簡単ではありますが転調とコードの関係について書かせてもらいました。

読んでいただきありがとうございます。また、感想などコメントいただけると嬉しく思います。

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カノン進行、王道進行、丸サ進行に「もみじ」のメロディー被せたら?

前回、コード進行について、「ポップパンク進行」「カノン進行」「王道進行」「丸サ進行」「小室進行」について、解説しました。

今回は、実験的な試みとして、「カノン進行」「王道進行」「丸サ進行」に対して、同じハ長調に直した「もみじ」のメロディーを被せたら、曲として成立するかということをやってみます。

原曲はシンプルなコード進行になっておりまして、

C→Gで一つの小節になっているのを、Aメロ部分ではひたすら繰り返しているだけです。

カノン進行

↓カノン進行(C→G/B→Am→Em/G→F→C→Dm→G7)

↓カノン進行にもみじのメロディーを重ねたもの

カノン進行にメロディーを重ねた音は、初めて聴いた瞬間は、もみじの曲のイメージが頭にできていることもあり、違和感を感じますが、

コードとメロディーとの違和感の一番が、アボイドノートにあることが多いです。

アボイドノートとは、回避すべき音、という意味です。

多くは、半音差でぶつかっている音のことを示します。ただし短い音などは問題ありません。またアボイドノートは絶対使ってはいけないという意味でもありません。

カノン進行と重ねた場合、4分音符以上で、半音のぶつかりが二か所あります。

こういった場合、

①あえてそのままにする ②コードを変える ③メロディーを変える

の三つの対策が考えられます。

曲が先にできていて編曲する場合は、通常は②の方法でコードの方を変更することがほとんどなのですが、

コード進行の方を優先して③のメロディーを変えることを今回はしてみますね。

半音でぶつかっている1小節目、5小節目について、メロディーの音をぶつかっているその音に合わせたものが下の音になります。

どうしても「もみじ」のメロディーが頭に残っているため、違和感はそれでもありますが、もみじをこれまでに聴いたことない人なら違和感がない感じになったのではないかと思います。

王道進行

↓王道進行(F→G→Em→Am)×2回

↓王道進行にもみじのメロディーを重ねたもの

いろいろ聴いていると、これはこれであり? かとも思われますが、半音でぶつかる箇所は上の画像のように結構多く、4分音符以上のメロディーの音について、半音でぶつかるコードの音に合わせると下の音になります。

丸サ進行

↓丸サ進行(FM7→E7→Am7→C7)×2回

↓丸サ進行にもみじのメロディーを重ねたもの

ダイアトニックコード以外のコードを使用しているのが特徴の丸サ進行ですが、幸運というべきか、この曲の場合は、アボイドノートは少なく2か所です。

そのためか、違和感は少な目に感じます。

半音のぶつかり箇所をこれまでと同じく修正したのが下の音になります。

同じメロディーに対しても、人によって、また向かう方向性によって、つけるコードも違ってきます。コードによって、雰囲気が明るくなったり暗くなったり、情緒的になったり、憂鬱になったりします。

コードに絶対という法則もなく、メロディーに絶対という法則もありません。

いろんなコード進行を覚えた上で、自分なりのアレンジを加えることで、自分にしか出せない色を曲の中に出せたりします。

音楽理論は、音楽的にスムーズに自然に流れさせるには、どうすればいいかを教えてくれますので、覚えれば必ず自分の身にはなります。

それを知った上で、その理論から外れることをすれば、それはそれで、違和感になったり、意表をついたりしますので、理論は覚えた方がいいですが、必ず従わなければいけないことではないと私は思います。

以上で終わります。