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音楽批評

【J-POP】が世界的な注目を集めている背景、多彩なコード進行

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日本のJ-POPが世界的に注目されてきています。これは最近の音楽の情勢について詳しい方なら、テレビやネットなどで3年ほど前からたびたび話題になることがあることから、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

私TheGoronyan25(ザ・ゴロニャン・トゥウェンティーファイブ)は、35歳頃、遅くから作曲を始め、2024年10月現在60歳で、25年ほど作曲の経験を重ねています。

そんな私が、あるYouTubeの動画の内容を紹介させていただくとともに、私なりの考察などを追加して、記事を作成したいと考えています。

世界的には日本の音楽について、そもそも英語ではなく日本語という理由もあり、長年洋楽よりも内容が低い音楽ということで、世界にはほとんど受け入れられなかったです。

唯一、ビルボードチャートの1位を獲得したのは、坂本九の「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」ですね。完成されたメロディーラインと、坂本九のボーカルが秀逸ですね。

この曲を知らない人は少なくとも30歳以上の方ならほとんど日本にはいないと思うのですが、YouTubeのレコードでの音源を確認しますと、ストリングスとブラスのアレンジも、本当に無駄がなく洗練されていると感じますね。

なお、口笛も、得意だった坂本九本人によるものらしいです。

ワシントン州パスコのKORDラジオのDJリッチ・オズボーンが彼の番組の高校生リスナーから日本の文通相手からもらった坂本九の本曲のレコードを入手したことをきっかけに、ラジオ番組で「SUKIYAKI」として紹介すると、局にリクエストが殺到した。メロディも今までの曲調とは違い、ボーカルもジャズやロックシンガーのようなテイストがあるとティーンエイジャーから火が付いた。(Wikipediaより引用)

私が高校生ぐらいのとき、唯一世界で受け入れられた曲「上を向いて歩こう」を除けば、全くといっていいぐらい、日本の曲は世界に知られていませんでした。

それが2023年のGoogle検索ランキングで、「songs」部門で日本の「J-POP」が世界第1位になりました。それだけ世界的な注目を浴びることになりました。

1位となったのは、YOASOBIの「アイドル」です。この曲はアニメ「推しの子」の主題歌として、日本や世界で聴かれることになり大ヒットしました。

この曲は、一曲の中で、これでもかというぐらい、転調を繰り返す曲です。他に、三番ではテンポもゆっくりになるとか、曲の中に仕掛けが盛りだくさんですね。

世界ランキングでは、鼻歌検索ランキングで、藤井風の「死ぬのがいいわ」が入っていることは、タイアップではない曲ということを考えますと、とても特筆すべきことだと個人的に思います。

冒頭のYouTube動画の記事の中で、世界的ミュージシャンのマーティンフリードマン氏が、J-POPの魅力は、多彩なコード進行にあると指摘しています。

現在の洋楽が、ハ長調で言いますと、C、F、G、Amという4つのコードの組み合わせだけで、作られているケースが多いんです。

それに比べて、日本の楽曲は、いきものがかりの「ありがとう」のように、物凄く多彩なコード進行によって作られていることが説明されています。

ありがとう (動画プラス) / いきものがかり ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード – U-フレット動画プラス (ufret.jp)

上記リンクのサイトにて、コードの種類の数を調べましたら、なんと24種類もありました(AmとAm7を違うコードとして数えました)。J-POPの中でもかなり多い方になるかとは思います。

欧米の楽曲はシンプルなコード進行に複雑なアドリブが乗せられているのに対し、

日本の楽曲は複雑なコード進行にシンプルで感情豊かなメロディーを乗せることが多い、と動画では語られています。

他に楽曲の展開としては、日本の楽曲は、Aメロ、Bメロ、サビ、落ちサビ、などの展開があるのに対し、

欧米の楽曲には、Aメロとサビしかなく、Bメロはほとんどの楽曲でありません。

日本の楽曲は、欧米の楽曲と全く異なる進化をしながら進んでいきました。

比較として、K-POPはダンスミュージック的な要素が強く、欧米の楽曲を模倣する形で広まりました。

韓国は人口が日本より少ないため海外で普及させることを前提に作られています。言語の壁を超えて広まらせる意味でダンスミュージックに力を入れていることも分かります。

対して日本の音楽は、日本だけで世界第二位の市場を持っているため、世界に広めることではなく、日本だけで受け入れられれば、特に問題もありませんでした。

日本の楽曲か世界的に広まるきっかけとなったこととして、ボーカロイドによる楽曲の登場と、アニメとのタイアップにより聴かれる機会が増えたことがあげられています。

他に、YouTubeやSpotifyなどの配信プラットフォームの普及も上げられます。誰でも簡単に世界の音楽に簡単にアクセスできるようになりました。

外国のアーティストによる日本の楽曲のカバーも大きな影響を与えています。インドネシアのレイニッチによるカバーで、松原ミキの「真夜中のドア」を発表したことにより、注目が集まり、日本のシティポップが世界的にブームになりました。

今回は、ある動画を読んだ上で、深堀りというか私なりの意見を追加する形で動画を作らせていただきました。

作成者: Goronyan

日本、三重県伊賀市に住む50代後半の男性です。
これまで作曲家事務所に所属しておりました。
35歳頃からパソコンで音楽を作るDTMを始めております。
2022年6月に会社を辞めて以来、音楽で生計が立てられないか模索中です。
ブログではDTMと音楽と、時折日常について書いていきます。

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