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音楽批評

千秋先輩みたいに、オーケストラ曲【ジュピター】の指揮してみた?

釣りみたいな題名は、最後の方で回収されます。

なお、私のブログは、音楽、特にパソコンで音楽を作る意味のDTMについて主に書いております。

私がDTMをやり始めて数年後、平原綾香の「Jupiter」が流行った少し後に、私はホルストのオーケストラ組曲「惑星」の中の「木星(Jupiter)」を、オーケストラスコアを見ながら打ち込みました。

当時私は、音楽とか写真とか、いろんな芸術的話題のホームページを作っていて、クラシック曲は著作権フリーなので、作っては上げていました。

中でもこの曲は、とにかく時間が長い上に、構成が凝っていて、当時は鍵盤ではなく、クリックしながら音符を入力していましたが、入力するのに合計24時間ほどかかったことを覚えています。

今のパソコンの前の前の前の初代のパソコンで入力したMIDIデータをCDで保管してあり、それをCubaseに落としたのが上になります。

当時、DAWソフトはSinger Song Writer 8.0VSを使っていて、ストリングスに対しては、スタイルシミュレーターというものをかけることができ、音源の音をリアルなストリングスみたいな強弱をかけるということができました。

他にも、拍子が変わる箇所などで、テンポが大きく変わる瞬間が何度かあり、テンポを音符ごとに設定しながら、実際のオーケストラのテンポに近づけるなんてこともしましたね。

その音源を無加工で、再生したのが下になります。GM音源という、今ではあまり耳にしない基本的な音源で鳴らしていますが、思ったよりいい音ですね。

リバーブだけは、Cubaseでかけています。1分25秒、冒頭部分です。

それを、Native Instruments社のCompleteというバンドルに含まれる「Kontakt Factory Library」の音源でオーケストラの楽器全てを入れ替えました。

こちらには、オーケストラからバンド関係まで、様々な音色が揃っていますが、使用頻度が高いのはオーケストラ関係になるかとは思います。

音源比較としての公正のため、同じ冒頭部分ですが、ミックスでの音量調節の他は、いじっていません。

なお、こちらの音源は最初からリバーブがかけられた状態になっているため、全体にリバーブはかけていません。

生のオーケストラのそれぞれの楽器からサンプリングして作られている音源のため、音がリアルですね。

上はミキサー画面を表示したものですが、それぞれの音を特に大きくしたりしなくても、並べただけでオーケストラとしての自然なバランスに近いのは、便利ですね。

Kontaktというサンプラー上に、様々な音源が入っていて、その中の一つが、Kontakt Factory Libraryになります。

ちなみに、フルートは、Orchestral→2VSL Woodwinds→Fluteにあります。オーケストラの木管楽器のフルートという意味です。

各楽器、それぞれ、フォルテピアノ、スフォッツァンド、スタッカートなど、の奏法が選べるようになっていますが、今回はそれらは、一部を除きそのままにしています。

この曲の場合、一か所だけ、ビオラ、チェロでピチカート奏法の箇所があり、そちらには細かく設定などしました。

他に、タンバリンの小刻みにジャラジャラと揺らせるような奏法も、入っていたりしてリアリティがありますね。

音源についてではなく、曲についての解説をします。

惑星という組曲は、火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の7つの曲で構成されています。それぞれ特徴があり、興味のある方は、オーケストラの曲を通して聴いてみることをオススメします。

一番有名なのが、やはり木星で、次に火星です。火星は5拍子の不気味なリズムの曲になります。私は火星は途中で、打ち込むのを挫折してしまいました。

DTMのない時代に、よくこんな構成でオーケストラのスコアがかけるのかと、脱帽するしかないです。

上の画像は、交響曲のジュピターの中の、平原綾香の曲で有名な部分、バイオリンのバイオリンパートです。「エブリデイ アイ リッスン トゥ マイハート 一人じゃない」というあの部分ですね。

赤の線でかかれている部分は、8小節でひとくくりのメロディーが終わった後で、次のメロディーに入るとき、丁度1オクターブ上がった状態で始まるという趣向でできています。

全ての楽器がそのように動いているわけではありませんが、目立つバイオリンの音がそう動き、全体としても少しずつ参加する楽器が増えることで盛り上げていっているんですね。

最後に、YouTubeにて、「千秋先輩みたいにオーケストラ曲ジュピターの指揮してみた?」という題名の動画を作りましたので、よかったら見てください。ジュピターがフルで入っています。自己満足の世界で、笑えます。

ちなみに振っているのは指揮棒ではなく、ドラムスティックです。ドラムが叩けるわけではありませんが。

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日常

Semi-Conductorでオーケストラの指揮をしてみた!

インターネットで調べものをしているとき、たまたま面白い記事を発見しました。

Googleが実験的な意味で出しているWebアプリで、Semi-Conductorというのがあります。

誰でもオーケストラの指揮ができるというアプリです。オーケストラとは言っていますが、実際にはストリングスによる弦楽重奏になります。

オーケストラは弦楽器の他に、木管楽器、金管楽器なども含まれます。

下のリンクに入り、「打ち上げ実験」をクリックすれば、アプリが起動します。

Google クリエイティブラボによる半導体 – Google を使った実験 (experiments.withgoogle.com)

最初に、パソコンからのウェブカメラにて、自分の体を認識してもらいます。すると後は自分の体の、特に腕の動きに対して、アプリが認識して、演奏するという流れです。

腕を大きく振ると音量も大きくなり、小さく振ると音量も下がります。

また速く振ると速くなり、遅く振ると遅くなります。

弦楽器は、左側にバイオリン1と2、右側にビオラ、チェロ、コントラバスが配置されていますが、左側に向けて振ると左側が大きくなり、右側に向けて振ると右側が大きくなってくれます。

実際のオーケストラですと、ある程度演奏者側で判断していい音を出してくれますが、

指揮に機械的に忠実なためか、テンポが速くなったり、遅くなったり、たまに止まったりして、なかなか思うようにテンポが取れません。5回ほどトライしましたが、上手な演奏にはなかなか近づけませんでした。

とは言え、最後には「ブラボー」と拍手喝采をしてくれます。

実は私は指揮をリアルでしたことがあります。

中学二年生のときの合唱コンクールで、もともと他の人が指揮を任されていたのですが、練習のとき、もっと元気よくこう振った方がいい、と私が皆の前で言ったら、だったらお前やってみろよ、ということになり、指揮をすることになりました。

二曲あり、その一つは「戦争を知らない子供たち」という曲だったことを覚えています。今となったらいい思い出です。

指揮を始めたとき、4拍子と3拍子の区別も分からず、いろいろ調べて練習したことを覚えています。

指揮体験アプリ、一度挑戦してみてください。指揮者の苦労が分かります。何かうまく指揮できるコツがあるのかもしれません。

クラウドワークス