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マルチバンドコンプレッサー使い方【基本】Cubase音の変わり方

今回はマルチバンドコンプレッサーの使い方について、DAWソフトのCubaseで解説します。

コンプレッサーは、音の大小(ダイナミクス)を少なくさせて、平坦に近いようにもっていく作業になります。

そして、マルチバンドコンプレッサーは、音域ごとにかけるコンプの度合いを調整することができるコンプレッサーになります。

ミックス前の全体に、マルチバンドコンプレッサーを使用することで、マスタリング作業をさせることができます。

マスタリングとミックスとどう違うのかですが、マスタリングは、ミックスした音源をどの媒体で鳴らしても聴きやすくさせるような作業で、それを元にCDなどが作られたりします。

手順ですが、マルチバンドコンプレッサーをかけない状態で、全体のバランスがいい状態にしてください。

左右のバランス、音域の高低のバランス、音量の大小差のバランスなどです。

そのときに重要なこととして、メーターで音量の大小をチェックして、ピークのときに0まで到達しないことがベストです。

音のピークが0ですので、それを超えたときは、音が正確に再生されない割れた音になります。

0に一瞬でも到達した場合は、ミックスバランスでボリュームを下げるか、もしくは各パートにコンプをかけるなどして、到達しないようにさせてください。

逆に、メーターの0まで全く行かないぐらい、音量が小さいのもよくありません。ピークのときに、0の手前ぐらいになるのがベストです。

上の音は、マルチバンドコンプレッサーをかける前の音になります。ちなみに、これは私の曲で、1年前に当時のバンドメンバーに、電子ドラム、エレキギター、ピアノなど手伝ってもらっています。

  • ボーカル
  • ドラム
  • ベースギター
  • フォークギター
  • ピアノ
  • エレキギターリフ

この音に含まれるパートは6パートになります。

次に「スタジオ」→「MixConsole」を開きます。ミキサー画面になります。

Stereo Outの上の方のINSERTSを開き、

「Dynamics」→「Multiband Compressor」をクリックします。

最初の段階でStereo Outは0になっていますが、これは基本的に0のままにしてください。

コンプレッサーをかけたときに、0がピークになるように合わせてくれるからです。

Rock Master

マルチバンドコンプレッサーには、プリセットがついていて、基本的にはプリセットを選択するだけで、そのジャンルとしてオーソドックスな設定になってくれます。

上の音は、Rock Masterの音になります。

EQと同じで、右側が高音域、左側が低音域になります。

上のグラフは、それぞれの音域のボリュームで、

真ん中のグラフは、音域に対して、どれだけコンプをかけるかという設定になります。

斜めの直線が角から角まで一直線なら、全くコンプがかかっていないことを示します。

どれぐらいの音量を超えたときに、どれだけのコンプをかけるかということを、設定できます。

スレッショルド(THRESH)は、その音量を超えたときにコンプがかかることを意味します。

レティオ(RATIO)はコンプをかける度合いを意味します。

ロックマスターのプリセットは、低音域はコンプをあまりかけず、高音域にコンプを多くかけている設定になっています。

R&B Master

R&B Masterは、高音域はあまりコンプはかかっていませんが、それ以外の音域でコンプを多くかけています。

特に目立つのがベースの音が、ドンドンとよく響くようになりました。悪く言えば、弾いたときの強弱があまり感じられないようになっています。

Dance Master

Dance Masterは、音的には、R&B Masterと似ていますが、グラフを見る限り、R&Bよりはコンプは少な目です。そして高音域のボリュームがR&Bより大きくなります。

Ballad Master

Ballad Masterに関しては、コンプは大きな音にだけ少しかけているイメージです。

他に、ボリュームとしては高音部が大きくなっています。

コンプレッサーはかけることで、全体の音量を均一化させることと同時に、ピークの音量に全体的に近づける作業もするため、かけることにより、音量は上がって聴こえます。

このことをDTMをする人は音圧が上がる、という表現を用います。

ただ、このコンプレッサーをかける作業は必ずしなければいけないわけではありません。

クラシックの演奏などの場合は、コンプレッサーを通常はかけないことが普通です。音の強弱(ダイナミクス)が、コンプレッサーをかけることにより少なくなるからです。

そういう意味で、しっとりとしたバラードの場合は、コンプを少なくすることで、強弱を失わない設定にしていると言えますね。

クラウドワークス

余談にはなってしまいますが、なぜ今の音楽でコンプレッサーが重要視されるようになったかということを説明させていただきます。

80年代から90年代のCDができた当初のCDと、今のCDと聞き比べたことがあります。

シンセなど音そのものが進化したことで変わったことがありますが、それより、単純に音が大きくなっています

コンプをかけることにより、大きくしているのですね。

なぜコンプをそもそもかけるのかですが、

曲を聴いたときに、音が大きい方が目立って聴こえること。またいい曲のように聴こえる、ということがあります。

サブスクなどでいろんな曲を少し聴いては飛ばすなどの場合は、音が小さいだけで、イマイチだなという感想を持たれてしまうケースがあります。

そんなこともあり、他の曲の基準より小さく聞こえさせないように、コンプで少しでも大きく音量を感じさせるようにしているんですね。

とは言え、音の強弱、ダイナミクスが少なくなるというデメリットもあるため、そのあたりは、エンジニアの判断になるということはあります。

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Strummed Acoustic、アコースティックギター音源

今回もまた、Native Instruments社のKompleteに含まれる音源として、SESSION GUITERIST Strummed Acousticを紹介します。

アコースティックギター音源になります。メロディーを弾くソロではなく、ストローク、カッティングなどのコードを弾く奏法になります。

DAWソフト側で、テンポを指定してあげれば、それに同期してリズムパターンで弾いてくれます。

リアルタイムで演奏する場合は、右手で青の部分でコードを押さえ、左手で赤の部分で、リズムのバリエーションを選択することになります。

上記画像のように、リズムパターンを押せば、数多くの種類の中から、選択できます。

上の音は、Passengersというリズムパターンです。エンディングだけ、全音符のストローク、ジャラーン、というやつを入れています。

リズムのバリエーションは初めの画像の赤色の鍵盤部分、C1~F1から選択できます。

なお、鍵盤を押す強さは反映されませんので、強さについては、後でボリュームにオートメーションつけて調整するなどが必要になってきます。

ただ、ボリュームの強弱つけなくても、自然には聴こえます。

他のリズムパターンの音についても紹介しますね。

Western↓

Funky↓

また、ボイシングとして、最初はローコードで設定されていますが、最初の画面のボイシングのところをずらすことにより、ハイコードにすることも可能です。

実際のギタリストの演奏からサンプリングされていますので、響きも自然ですね。

ギターが弾ける人から見れば、やはり実際に弾くのなら、もっと細かいニュアンスがつけられるのに、というこだわりは出てくるとは思いますが、

音がクリアで、オケとなじませても埋もれない響きがあり、私はよく使わせていただいております。

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DTM初心者向け

ギター録音後のタイミング修正の仕方【基本】Cubase

こちらの記事はプロモーションを含みます。

今回は、ギターを録音した後で、タイミングを修正する方法について解説させていただきます。

プロジェクトを立ち上げ、コードトラック、テンポトラック、そしてドラムトラックだけ入れました。

コードトラックは、インストゥルメントでピアノなどの楽器を指定すれば、コードトラックにコードを書くだけで、その音が鳴ってくれますが、今回は、ギター録音する際の目印という意味のため、ミュートしておきます。

なお、楽器を繰り返し練習する方法として、上の小節のところで始まり箇所、終わり箇所を指定した後で、下の「サイクルをオン」をクリックしますと、その指定した箇所が何度も繰り返し再生されます。

全体を練習したいときや、一部分だけ練習したいとき、に使える基本的な機能ですので、初心者の方はこれは覚えてください。

ドラムはクオンタイズをピッタリ合わせています。

ギターは私Goronyanの名誉のために言いますが、今回はこのブログのためわざとタイミングをずらしています。

録音したトラックの箱をクリックします。

画面の下半分に最初表示されますが、それを大きな画面にさせます。

左側の「Audio Warp」→「フリーワープ」をクリックします。

次に上部中央当たりの「グリッドを表示」をクリックします。「井」のようなマークです。

先頭の部分がずれているため、先頭の部分をクリックします。

すると、左右に動かせるようになりますので、それで調整します。

エンド部分が大きくずれていましたが、そちらを選択します。

エンド部分を正しい位置に修正させます。それだけでも、全体の波形の飛び出た部分が、おおよそ、4分音符のグリッドか、もしくはその中間、に修正されたことが分かります。

今回のリズムはエイトビートですので、一小節を8分割したその部分に、おおよそリズムが来ていれば正しく修正されたことになります。

他にずれが気になる点について何か所か修正させてみました。

練習して弾いた感じと全く同じではありませんが、大きく気にならないレベルで修正できたと思います。

楽器のずれについては、練習して弾けるようになるまでやってから録音させるのがベストですが、どうしても合わせられない箇所などは、修正で合わせるのもいいかと思います。

以上簡単ではありますが、ギター録音のタイミングの修正についてお話しました。


ここからはCMになります。

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カノン進行、王道進行、丸サ進行に「もみじ」のメロディー被せたら?

前回、コード進行について、「ポップパンク進行」「カノン進行」「王道進行」「丸サ進行」「小室進行」について、解説しました。

今回は、実験的な試みとして、「カノン進行」「王道進行」「丸サ進行」に対して、同じハ長調に直した「もみじ」のメロディーを被せたら、曲として成立するかということをやってみます。

原曲はシンプルなコード進行になっておりまして、

C→Gで一つの小節になっているのを、Aメロ部分ではひたすら繰り返しているだけです。

カノン進行

↓カノン進行(C→G/B→Am→Em/G→F→C→Dm→G7)

↓カノン進行にもみじのメロディーを重ねたもの

カノン進行にメロディーを重ねた音は、初めて聴いた瞬間は、もみじの曲のイメージが頭にできていることもあり、違和感を感じますが、

コードとメロディーとの違和感の一番が、アボイドノートにあることが多いです。

アボイドノートとは、回避すべき音、という意味です。

多くは、半音差でぶつかっている音のことを示します。ただし短い音などは問題ありません。またアボイドノートは絶対使ってはいけないという意味でもありません。

カノン進行と重ねた場合、4分音符以上で、半音のぶつかりが二か所あります。

こういった場合、

①あえてそのままにする ②コードを変える ③メロディーを変える

の三つの対策が考えられます。

曲が先にできていて編曲する場合は、通常は②の方法でコードの方を変更することがほとんどなのですが、

コード進行の方を優先して③のメロディーを変えることを今回はしてみますね。

半音でぶつかっている1小節目、5小節目について、メロディーの音をぶつかっているその音に合わせたものが下の音になります。

どうしても「もみじ」のメロディーが頭に残っているため、違和感はそれでもありますが、もみじをこれまでに聴いたことない人なら違和感がない感じになったのではないかと思います。

王道進行

↓王道進行(F→G→Em→Am)×2回

↓王道進行にもみじのメロディーを重ねたもの

いろいろ聴いていると、これはこれであり? かとも思われますが、半音でぶつかる箇所は上の画像のように結構多く、4分音符以上のメロディーの音について、半音でぶつかるコードの音に合わせると下の音になります。

丸サ進行

↓丸サ進行(FM7→E7→Am7→C7)×2回

↓丸サ進行にもみじのメロディーを重ねたもの

ダイアトニックコード以外のコードを使用しているのが特徴の丸サ進行ですが、幸運というべきか、この曲の場合は、アボイドノートは少なく2か所です。

そのためか、違和感は少な目に感じます。

半音のぶつかり箇所をこれまでと同じく修正したのが下の音になります。

同じメロディーに対しても、人によって、また向かう方向性によって、つけるコードも違ってきます。コードによって、雰囲気が明るくなったり暗くなったり、情緒的になったり、憂鬱になったりします。

コードに絶対という法則もなく、メロディーに絶対という法則もありません。

いろんなコード進行を覚えた上で、自分なりのアレンジを加えることで、自分にしか出せない色を曲の中に出せたりします。

音楽理論は、音楽的にスムーズに自然に流れさせるには、どうすればいいかを教えてくれますので、覚えれば必ず自分の身にはなります。

それを知った上で、その理論から外れることをすれば、それはそれで、違和感になったり、意表をついたりしますので、理論は覚えた方がいいですが、必ず従わなければいけないことではないと私は思います。

以上で終わります。

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DTM

コード進行【聴き比べ】ポップパンク進行、カノン進行、王道進行

今回はコード進行について解説させていただきます。

音の響きを実際に聴いてもらって、こういう感じなんだと体感できるところが、私のブログの強みにしたいですね。

ポップパンク進行

初めに、ポップパンク進行から解説します。あまり馴染みのない言葉ですが、世界的に物凄く多用されているコード進行です。世界的に見れば一番多いかもしれません。

ビートルズの「Let It Be」のイントロの出だしと同じことから、レットイットビー進行と呼ぶ人もいます。

  • ハ長調に直すと、 C→G→Am→F
  • ディグリーネーム、Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ

になります。

ポップパンク進行の特徴ですが、明るく希望を持てるイメージですね。循環コードとしても使えます。

C→G→Am→F→C→G→Am→F→と続くとして、

Cから始まらなくても、Amから始まったり、Fから始まったりして、

  • C→G→Am→F
  • Am→F→C→G
  • F→C→G→Am

以上3つの組み合わせが、この進行の中に含まれるということです。Gから始まることは、めったにないです。ドミナントから始まるときは、極めてまれになります。

カノン進行

二番目にカノン進行を紹介します。以前このブログで岡村孝子のコード進行は高い割合でカノン進行というのを上げました。

興味のある方は、後で覗いてみてください。ブログ上の検索で「岡村孝子」で出てきます。

ピアノロール画面を見て気づかれた人もいるかもしれませんが、このカノン進行の特徴としてベースラインが最初、階段状に下降するというのが挙げられます。

  • ハ長調に直すと、C→G/B→Am→Em/G→F→C→Dm→G
  • ディグリーネーム、Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅱm→Ⅴ

このコード進行は8小節で一つの単位になっています。

カノン進行はメジャーコードとマイナーコードがいいバランスで混じっていることから、感動的で情緒的な響きですね。日本人が好きなコード進行と言えます。

王道進行

三番目に挙げるのは、王道進行です。日本のポップスで一番多く使われているコード進行になります。

ただ、世界的にはそれほど使われているということはありません。世界の人は、このコード進行を日本のコード進行と呼ぶこともあります。

  • ハ長調に直すと、F→G→Em→Am
  • ディグリーネーム、Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm

最初メジャーコードでつないでおいて、GからCに行くかと見せかけて、マイナーコードに向かうあたり、日本人の心にグッとくる切なさを感じますね。

Just The Two Of Us進行

四番目に挙げるのは、Just The Two Of Us進行です。ジャズの同名の曲がヒットし、それを真似する人が多かったことから世界的に広まりました。

椎名林檎の「丸の内サディステック」の曲がこのコード進行を使っていることから、日本では「丸サ進行」と呼ばれることも多いです。

  • ハ長調に直すと、FM7→E7→Am7→C7
  • ディグリーネーム、ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7

これまでに挙げたのは、全てコードが、ダイアトニックコードだったのですが、これについては二か所違います。

ダイアトニックコードですと、Em7、CM7になります。

E7は、Amに進むためのセカンダリードミナントと呼ばれるコードになります。

また、C7は、Fに進むためのセカンダリードミナントと言えます。

セカンダリードミナントとは、GがCに向かおうとするドミナントモーションの性質を、他のコードに対しても用いることを意味します。

最近の日本のポップスで、本当によく使われることになった、今が旬のコード進行と言えるかもしれません。

小室進行

最後に紹介するのは、小室進行になります。その名の通り、小室哲也が、多用したことから名づけられました。

  • ハ長調に直すと、Am→F→G→C
  • ディグリーネーム、Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

最初がCだったら普通なのですが、暗い感じがするAmを最初に持ってくることで、情緒的な響きがします。

以上、コード進行に名前がついている有名なコード進行を5つ紹介させていただきました。

次回はコード進行に対して、実験的な試みをしてみようと思っています。

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DTM中上級者向け

サードパーティ製ソフトを、Kontaktに読み込ませる方法

音楽をやっていると、この楽器の音を入れたいんだけど、手持ちの音源の中にいいのがないなあ、ということがあります。

私は、オカリナの音、マンドリンの音について、いいのがなかったので、それぞれ購入しました。以下のリンクからページに飛びます。

オカリナ:アマヤ (embertone.com)

マンドリンv1.5, マンドリンv1.5プラグイン, マンドリンv1.5を購入する, ダウンロード (pluginboutique.com)

外国のサイトから購入しましたが、その前に、日本人のブログで紹介されていたこともあり、信用して買いました。

これらは、Native Instruments社(NI社)のKontaktというソフトを使用して、使うことができます。

Kontktのどのバージョン以降で対応可能、などの表記が音源の注釈にありますので、それで手持ちのKontaktで対応できるのかどうかは必ず確認してください。

NI社は自身で開発したサンプラーソフトを、他社で使用することも許可しています。

題名のサードパーティとは、第三者のことを意味します。系列の企業ではない第三者という意味です。

サードパーティ製のソフトの中には、NI社により認可されているものと、されていないものがあるようです。

されているものは、Kontaktの左側のコンタクトライブラリーに並びますが、今回は、認可されていないタイプについて説明します。

画像のように四角形を分割したようなマークを押し、下から「Quik-Load」をクリックします。

ピアノ画面の上に、Quik-Loadが出ます。Quik-Loadの鍵マークのロックを外しておきます。

左上の「File」から、ダウンロードしたnkiファイルを見つけ、それをドラッグ&ドロップして、Quik-Loadへ持ってきます。

Quik-Loadからドラッグ&ドロップして持ってきますと、音源が入ります。

Quik-Loadは、サードパーティ製音源でなくても、左側のライブラリーの中でよく使うものを、入れておくという使い方もできます。

Quik-Loadでは、フォルダーを作ることができ、ジャンルごとに分けるなんて使い方もできます。

サードパーティ製で認可のないものは、左側のコンタクトライブラリーに並びませんので、Quik-Loadを使うことにより、一回一回ファイルを選ぶ手間が省けます。

今回は、サードパーティ製のソフトについて、Kontaktで動かすための方法について書きました。

私も日々のDTMを使っての作業の中で、新しい情報などあればこちらにシェアしていきます。

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MIDIファイルから、ボーカロイドへ読み込ませる方法があった!

秋も深まりゆきまして、紅葉の葉が地面に落ちてくる季節となりました。

これまでボーカロイドは直接音符を打ち込んでましたが、シンセメロで一旦作ったメロディーからボーカロイドへ読み込む方法があると最近分かりましたもので、こちらに書きます。

上の音はシンセメロで出した「もみじ」の冒頭部分です。

こちらでは、DAWソフトのCubaseで説明します。

メロディー部分のソロを選択します。トラックについている「S」のマークで、押すことで、他が「M」ミュートになります。

「ファイル」→「書き出し」→「MIDIファイル」を選択します。ファイルの保存場所を指定して、名前をつけてMIDIファイルを保存します。

「トラックを追加」→「インストゥルメント」→「VOCALOID5 VSTi」を選択します。

ボーカロイド画面が開きました。その中の左上の「ファイル」→「インポート」をクリックします。

さきほど作ったMIDIファイルを選択します。

新しいトラックができ、そこにMIDIデータをボーカロイドに変換したものができます。

その箱を選択し、VOICEで歌わせるシンガーを選択します。

今回は日本語の曲ですので、Japaneseを選択しますと、候補が現れます。その中から選びます。

実はこの段階では音は鳴りません。理由は、初期の音が英語のためです。

最初の音をクリックして、「あきのゆうひに」と入力してみます。

言葉が音符に指定され、同時に波形も出てきました。同じようにして、言葉を入力していきます。

上の音は、ボーカロイドトラックに対して、コンプレッサー、リバーブをかけました。

ボーカロイドはどういうわけか、結構音によって、音量の大小が大きいので、ある程度音量を均等にしています。

また、ブレスの「ハー」という音が聞こえますが、これは、ボーカロイドの「三」のように見える真ん中あたりにあるマークを押せば、入れたり消したりできます。

音の波形が、どの言葉を発音するかによって、変わります。音程差によっても変わります。それだけ、人間の歌を研究して作られている優れものです。

ボーカロイドをしたことがない方は、是非とも挑戦してみることをオススメします。あの米津玄師もボカロ曲がきっかけでブレイクしています。

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Komplete ドラム音源聞き比べ、STUDIO DRUMMER、Abbey Road 60S Drummer

前回のピアノ音源聞き比べに続き、今回はKompleteの中のドラム音源の聞き比べになります。

STUDIO DRUMMER

一つ目はオススメのSTUDIO DRUMMERになります。ドラム音源の中で、これをよく使っているということを、DTM関連のYouTubeでも聞いたことがありますが、物凄くクリアでいい音です。私もよく使っています。

なお、この音は、私が電子ピアノで、リアルタイムで打ち込んだ音です。バスドラムとスネアドラムで録音し、ハイハットとシンバルで録音しています。タムだけはマウスで書き込みました。

Abbey Road 60S Drummer

次に紹介するのは、Abbey Road 60S Drummerです。こちらの音源は、Early Kitになります。

アビーロードというと、ビートルズのアルバムを思い出す人が多いとは思いますが、ビートルズが活躍した1960年代のドラムからサンプリングされています。Early Kitは60年代前半のドラムになります。

日本で言うと、丁度、坂本九の「上を向いて歩こう」が全米ビルボードチャートで1位を取ったのもその頃になりますね。まだ日本人としては1位を取ったのはこの曲だけです。

バスドラムのボンという響きが、とてもレトロな感じを出しています。

Abbey Road 60S DrummerのLate Kit、1960年代後半のドラムになります。音も急にあか抜けてきました。前のキットと絵を見て違いが分かったでしょうか? タムが一つ増えています。

DRUM LAB

次は、以前このブログで紹介したこともありますDRUM LABになります。こちらは、左上の方でドラムパターンのスタイルを選択でき、右上でバリエーションを選択できるのですが、

あらかじめ作られたMIDIデータを、ドロップさせてDAWソフトに読み込ませることができるというところが魅力です。それらは編集可能です。

なお、音は選ぶドラムパターンにより変化します。最初に表示されるSMOOTHというものを使用しています。

BUTCH VIG DRUMS

次は、BUTCH VIG DRUMSです。DRUM LAB同様に、初めからパターンが入っていまして、上の画像のキーボード部分の紫の鍵盤のドレを押すかによって、バリエーションが変化するという機能がついています。

こちらは、私が探す限りではMIDIデータを落とし込む作業はできないような気がするのですが、そのあたりご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

とてもパンチのあるドラムパターンが揃っています。

なお、Kompleteでは、他にドラム音源として、Batteryという人気音源があるのですが、私がインストールをうまくできていないのかDAWソフトで表示できなくて、原因を問い合わせているため、こちらについては、またわかるときに解説させていただきます。

比較のために、Cubase付属ドラム音源のグルーブエージェントの中から、生ドラムの音色のDrinking Habitについても聴いてください。

スタジオドラマーのシャープさはないものの、全然これでもありな気はします。

今回は、Kompleteというバンドルに含まれるドラム音源について、実際に音を聴いてもらい比較してみました。これで終わります。

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Komplete ピアノ音源聞き比べ、Grandeur、NOIRE

今回はNative Instruments社が出しているバンドルKompleteの無印版に含まれるピアノ音源を全て、同じ弾き方のデータで聞き比べてみます。

Grandeur

まずは、使用頻度が高いGrandeurです。コンサートグランドピアノをサンプリングしたリッチなサウンドが特色です。

有名なDTMレッスンのサイト、スリープフリークスで、世界中の全てのピアノ音源の中からの人気投票で2位でした。コンプリートの中では1位になります。

実は私は、ピアノ音源はほとんどこれしか使ってません。理由は、他のピアノ音源の場合、セッションとして合わせるときに、微妙なピッチのずれがあるからです。

これは、コンサート用というだけあって、他の音とのピッチ的な相性も問題ありません。

ちなみに、私がサブスクで出しているピアノ協奏曲「奥の細道」はこの音源を使用しています。

NOIRE

NOIREは、作曲家ピアニストのNils Frahmの自宅のピアノをサンプリングして作られています。グランデュアより、落ち着いた音色ですね。映画サウンドなどに合いそうです。

このピアノ音源だけ、開いたときに横長デザインです。理由は、この音源には、PARTICLES ENGINE という名前の機能があることです。

弾いた音に合わせて、様々なバリエーションの、アルペジオ的な不思議な感じの細かな音を自動的に入れてくれる機能です。それについては、また解説します。その機能をこのピアノ音源にだけ入れていることを見ても、Native Instruments社が力を入れていることが分かります。

UNA CORDA

UNA CORDAは、カスタムメイドのピアノサウンドを再現しています。各鍵盤に一つの弦だけが張られているピアノのようです。

最初に聴いたときの感想はこもった音だなという印象だったのですが、それがどういうピアノなのか解説を読んでみると、少し聴こえ方も違って聴こえてくるから不思議ですね。

音源的には、発音タイミングにノイズが入るところが気になってしまいますが、そのあたりはわざと入れているのかは不明です。

MAVERICK

MAVERICKは、ビンテージグランドピアノをサンプリングしているようです。ノアールよりははっきり、グランデュアよりは落ち着いたという音色です。

GEMTLEMAN

GEMTLEMANは、ビンテージアップライトピアノをサンプリングしています。マーベリックと音色は近い気がします。

GIANT

GIANTは世界最大のアップライトピアノをサンプリングしているようです。音色的にはマーベリックに近い気がします。

この音源の特徴として、Cinematicと呼ばれるところが別にあり、そこではいろんな組み合わせで、音作りができるところですかね。まだこのあたりは、私も今日知ったばかりですので、詳しくは分かりません。

そういう意味では、ノアールとは、音源としての拡張性を変えることで特徴づけている気がします。

それぞれの音を目隠しで、聴かせてみて、利き酒ならぬ利きピアノ音源ってやってみても面白そうですね。

ちなみに、Cubaseに初めからついてくる音源のハリオンソニックの「YAMAHA S90ES Piano」の音も入れておきます。

物凄くはっきりとした音で、ポップスなどで多くの楽器に合わせるなら、むしろこちらかもしれません。

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自作曲紹介

「夜明けのグラデーション」リトグリ風5拍子【オリジナル曲】の解剖

こちらの記事はプロモーションを含みます。

今回は、オリジナル曲「夜明けのグラデーション」について、解説、いや解剖させていただきます。

この曲はお陰様で、YouTube動画で2022年11月現在で、2000回近くの再生回数まで上がりました。

リトグリとは、ご存知リトルグリーモンスターというコーラスグループのことです。当時は、5人体制で活動されていましたが、今は2人が脱退しております。

再生回数が増えた要因としましては、

①リトルグリーモンスター風ということで、既存のアーティストをイメージさせる題名を入れたこと。

②5拍子という、普段あまり出てこない変拍子が題名に入っていることで興味を引いたこと。

③リトルグリーモンスターの5人のキャラをイメージさせるイラストを、動画とサムネイルで使ったこと。

があげられると思います。動画で人気を獲得するのには、題名とサムネイルは物凄く重要らしいです。まずは視聴者はそこで興味を持ち開くかどうか決定するからです。

解説は誰の曲でもできますが、解剖となると、実際作った人でないとできないこともあります。

この曲は題名にあるように5拍子でできています。2拍子、3拍子、4拍子、6拍子以外の拍子を変拍子と呼びます。

5拍子はリズム的には、3拍子と2拍子がミックスされた拍子と考えられます。3+2のときもあれば、2+3のときもあります。

拍子を指定するときには、Cubaseでは拍子トラックというのを作ります。4拍子のときには作る必要はありません。

拍子トラックを作ったとき、4/4と表示されていますが、ここをクリックしてから、キーボードで上下させると数が変わります。

途中で拍子を変更したい場合などは、変わる拍子の先頭部分にもってきてから、鉛筆で書き込むと拍子を変えられるようになります。

トラック全体の画像です。下の方、ベース、エレキギター、コンガのトラックの部分が白くなっていますが、こちらは、一旦録音した後で、ハサミツールで分割した後で、×ツールでミュートしています。

楽器を録音させる際には、どこを使うか決めていないときなどは、一通り録音させてから、やっぱりここは使わないなどの処理がDTMですと用意にできます。

上は一番のコーラス部分になります。コーラスにつきましては、1つのコーラスだけ歌ってもらい、ピッチ編集で変えるという方法もありますが、

この曲の場合は、実際にコーラスパートを全て歌ってもらっています。歌ってもらう際には、シンセメロなどでそれぞれのパートを出したものを送っています。

ピッチ編集で作るより、やはりではありますが、実際に歌ってもらった方がクオリティーは上がります。

基本的にココナラなどで歌を依頼する場合、ほとんどのケースで、歌う人もDTMの機材は持っています。持っていないと仕事ができないからです。

この曲の場合は、

  • カラオケ(コーラス抜き)
  • メインボーカルの仮歌(私が歌ったもの)
  • メインボーカル部分のシンセメロ
  • コーラス1のシンセメロ
  • コーラス2のシンセメロ
  • コーラス3のシンセメロ
  • コーラス4のシンセメロ

以上についての、WAVデータと歌詞(ワードかテキスト)を送っています。WAVデータは通常は48000kHz24ビットでやりとりすることが多いです。

なおCDの規格は44100kHz24ビットです。

なお、私の仮歌につきましては、歌唱イメージではなく、単にどこにどの言葉が入るかということの説明になります。

楽譜を作って渡してほしいという人はほとんどいなくて、仮に歌ってもらったのを要求されるケースがほとんどです。

「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、音楽について言えば、「百見は一聴に如かず」と言えるかもしれませんね。なお、こんな諺はありません。

また、歌う人が容易に作業に取り掛かれるように、WAVデータとして録音させる際には、拍子の先頭から録音させるようにします。また、テンポのBPMを伝えましょう

コーラス部分は、イントロ、Aメロ、Bメロは「ルルル~」と歌唱し、サビは「ラララ~」そして一部ボーカルの歌詞を歌っていますが、そのあたりについては、歌詞のところで分かるように説明しています。

コーラスの構成としましては、「ラララララ」と5拍子を歌うアルペジオ的なコーラスが一人、ハーモニーを担当するコーラスが3人という構成です。

なお、この構成については、リトルグリーモンスターの構成ではありません。リトグリの場合は、メインボーカルが途中で何度も入れ替わり、コーラスについてもいろんなバリエーションで入っています。

上はコーラスについてのEQになります。

低音は軽くするためカットしています。これは低音部分を楽器のベースなどにゆずるという意味です。

また、500kHz当たりを心持ち下げています。そうすることでメインボーカルがくっきりと前に出てきます。

ミックス的にはもっと下げてもいいかもしれません。

エフェクトは、コンプレッサーと、ルームワークスを使っています。ルームワークスはリバーブで、メインボーカルよりはリバーブを上げています。

リバーブを多くかけると位置的に下がって聴こえるという性質があります。リバーブ少な目だと近くに聴こえます。そのためメインボーカルを前に配置するという意味です。

上はコーラスを抜いたカラオケ部分の音になります。

イントロ部分はコーラスの一つのパートで始まりますが、その部分の無音部分はカットしています。

イントロ部分はピアノだけの伴奏です。

イントロの最後でドラムのフィルインが入り、Aメロ部分はドラムとピアノだけです。なお、この音はハリオンソニックの「YAMAHA S90ES Piano」の音になります。

Aメロ部分、コーラスとしては、5拍子を3と2に分けて、3の部分と2の部分で違うコードを歌っていますが、ピアノは2の部分のコードは弾かず、ジャーンと拍子の初めにGmのコードを弾いているだけです。

伴奏部分を控え目にさせることで、コーラス部分が逆に浮き出てくるという狙いです。

Bメロ部分に入り、エレキギターとコンガが参加します。上の画像の線があるところが、Bメロの先頭になります。

その後、サビではベースが参加します。

Aメロ→Bメロ→サビ、と進むにしたがって楽器数を増やすというのは、単純に音量が増えることにより盛り上がり効果が期待できます。

他に、それぞれのパートで演奏方法を変えるというのも、よく行われます。

また、サビ前には、盛り上がりを作るために、曲によっていろんな手法の工夫がされていたりしますが、ピアノのグリッサンドを入れてみました。

指で低音から高音までスライドさせるあれです。

グリッサンドのときに、さらに豪華な雰囲気にさせる方法として、ピンポンディレイがオススメです。ディレイが左右にステレオで広がって、音がゴージャスになります。

曲についての他の工夫としましては、サビ転調を使っているという点です。サビの部分で転調することで、雰囲気が盛り上がったり、クールになったりします。

この曲の場合はB♭(Gm)からCに上がっています。

2つ上がる転調で、ポップスなどでよく使われる手法です。単純に雰囲気が盛り上がります。私はこの転調はよく使う方です。

盛り上げる方法として、1つだけ上げるというのもありますが、私はあまり使いません。理由として、楽器の演奏が難解になるというのが一つあります。

ギターですとまだいいのですが、鍵盤楽器ですと、押さえるのが本当に難しくなります。

1つ上げる転調は一般的には、サビを最後の方で繰り返すときに、1つ上げることで盛り上がらせるという方法があります。

その場合、ボーカルの立場から言いますと2つ上げるより1つの方が負担が少ないと言えますね。

歌を依頼することの話に戻りますが、

データを渡す際には、その曲のキーを歌う人が歌えるかどうかも事前に尋ねた方がいいかとは思います。一般的に、女性はG2からC4あたりですと、ほとんどの方が対応できます

ボーカルが熟練した人ですと、上はF4ぐらいは地声で出せる人もいます。地声がダメなら裏声になります。

下は訓練というよりは年齢によって若干下がる傾向はありますね。年齢が上の人の方が音域は下になります。


ここからはCMになります。

今回、この曲では歌を、ココナラで探した人に歌ってもらっています。ココナラで仮歌などの仕事をしている人は、基本的にはコンペなどで歌う仮歌の仕事をしてくれますが、

YouTubeやサブスクなどで配信するための本歌を受けてくれる人もいます。

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この曲の動画に出てくるイラストについても、ココナラにて発注しています。

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新しい世界が広がりますよ。