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DTMでの【アイデア】クラリネットがシンセに変わるトリック

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今回はDTMの記事を書きます。あまりしている人はいないとは思いますが、ある楽器がいつの間にか他の楽器に、音が少しずつ変わっていくという趣向について書きます。

上の音声は、8小節の簡単な、ドラムとピアノの伴奏です。

今回は、これを聴きながら、キーボードでソロのメロディーを弾いてみます。音色はクラリネットで弾いてみます。

コードはFとCのコードしか使っていません。キーとしては、ヘ長調もしくはハ長調が合いますので、そのどちらかのキーでスケールを弾きます。今回はへ長調です。

最初クラリネットの音色でソロを演奏しましたが、そのトラックをコピーします。

その後で、コピーした方の音色を変えます。はっきりと違いが分かるよう全く違う感じの音色の方が面白いでしょう。

今回はシンセで、Cubaseのハリオンソニックのシンセで、「Anna」という音色を使いました。こちらは私のお気に入りの音色です。

そして、片方のボリュームを、最初から最後に向けて、大きい状態から全く聞こえないように、ラインを引きます。

そして、もう片方のボリュームを、最初から最後に向けて、全く聞こえない状態から大きい状態へと、ラインを引きます。

これである楽器がいつの間にか他の楽器に変わっているというDTM的なトリックの完成です。

音色により、聞こえたときの音の大きさの感じは異なりますから、丁度いい感じになるように、ボリュームを調整します。

DTM的に面白いアイデアだと思いませんか?

ちなみに、私がだいぶ昔に作った曲でこのアイデアをこれでもか! と使った曲がありますので、紹介させていただきます。

「No One Can Change The Past」という曲です。最初から最後まで、楽器が変わっていくトリックだらけです。アルペジオの音色から、シンセパッドの音色までです。

何の音色が何に変わるのか、時間のある方は聴き分けてみてください。

本当にトリッキーな曲です。ちなみに、ロケ地は沖縄県の首里城付近です。頭にかつらをつけてサングラスつけてます。今から11年前に撮影して動画投稿しています。

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DTM初心者向け

【Cubase】でピアノの楽譜を、演奏から作成する方法【初心者】

楽譜専用ソフトがなくても、Cubaseで楽譜が作れるのか? という疑問に、答えるべく、今回のブログを書かせていただきます。

結論から言いますと、楽譜専用ソフトまでのクオリティは出せませんが、PDF編集ソフトなどと組み合わせることにより、演奏する、もしくは歌うための楽譜を作ることはできます。

今回は、リアルタイムでMIDIキーボードで演奏したデータを元に、それをピアノの楽譜にするまでの工程を説明させていただきます。

上記の画像は、リアルタイム演奏のトラックをそのまま楽譜表示させたものです。

上の画像の細かいところはチェックする必要はありません。そのままだと、見にくいし、何を書いているのかが分からない、というその印象だけ持っていただければという画像です。

実際に音として聴いてみますと、綺麗に聴こえるのですが、それをそのまま楽譜に表すと、何を書いているのかが分からない状態になります。

Cubaseで、ピアノの楽譜を作成するときには、その曲のプロジェクトのままではなく、新しい名前のプロジェクトをつけて、演奏を活かすプロジェクト以外に、楽譜専用のプロジェクトを作成してください。

楽譜専用プロジェクトは、音を聴かせるのではなく、見やすい楽譜を作成するためだけの目的で作成します。

上の画像は、ピアノロール画面です。下のコントロールは、サスティンペダルです。コードの変わり目ごとに残響させ余韻を残し、綺麗に響かせるものです。

実は、このサスティンペダルの踏む、外す、という指示自体が楽譜に表示されてしまいます。ごちゃごちゃした印象の楽譜になりますので、そのサスティン、については、全て選択して削除しておきましょう。

ピアノの高音部分と、低音部分に分ける作業をします。トラックの画面に戻り、トラックを選択した後で、右クリックし、「トラックを複製」をクリックしますと、トラックが二つ同じものが並びます。

一つ目は、ピアノロールを表示させた後で、低音部分を↑マークの選択で囲った後で、一気に削除させます。これで、高音部分だけになります。

同様にして、もう一つのトラックは、高音部分を↑マークの選択で囲った後で、一気に削除させます。これで低音部分だけになります。

上の画像は、高音部分を拡大したものです。少しわかりにくいですが、音符の先頭が、小節の頭とほんの少しずれたりしています。

楽器演奏するときには、このようなズレをそのままにして、人間が演奏したっぽい雰囲気にすることはよくありますが、楽譜を作成するときには、ピッタリ合わせる必要があります。

Ctrl+A、で全ての音符を選択した後で、音符の最小単位を確認した後で、クオンタイズをクリックします。

エイトビートでしたら、8分音符、シックスティーンビートでしたら、16分音符が最小単位になります。今回は8分音符でクオンタイズをかけます。

その後、音符の終わる場所も区切りのいい場所に一つ一つ修正します。それにより、見やすい綺麗な楽譜になります。

上の画像は、修正したものです。実際にはドの音や、ミの音を伸ばして弾いているのに、8分音符にしています。その理由ですが、その方が、楽譜として見やすいからです。

楽譜になじんでいる人にはそれが当然とも思えるのですが、普段楽譜を見ていない人には、なぜそうするのか分からない人もいらっしゃるかもしれません。

上記のように実際に演奏しても、サスティンペダルを踏むという指示をさせれば、伸ばしているように聴こえます。

上の楽譜の出し方ですが、ピアノの高音、低音、二つのトラックを選択します。

「スコア」→「スコアエディターを開く」をクリックします。

その後で、「スコア」→「ページモード」をクリックします。

一段に4小節並びます。一般的な楽譜は4小節で作成される場合が多いため、基本的に4小節をオススメします。3小節、5小節に設定する方法もあります。

二つセットで楽譜が並んでおりますが、二つ目は低音部ですので、低音部を表すへ音記号にする必要があります。

左側の「記号」→「へ音記号のマーク」をクリックします。それを指定した状態で、二つ目をクリックすれば、へ音記号に変わってくれます。

キーの指定、ハ長調、ト長調などの指定もできます。今回はハ長調なのでそのままですが、ト長調の場合、「調合」→「Gmaj」をクリックした状態で、ト音記号、へ音記号両方にクリックしますと、ト長調の楽譜になります。

転調も対応しており、転調する箇所で、同様の方法でキーを入力すれば転調になります。

Cubaseでは、機能的に、ト音記号とへ音記号を別のキーに設定することもできるのですが、楽譜的に望ましくないため、同じ位置では同じキーにする必要があります。

上の画像は、前半の8小節は、最適な方法で処理したもので、後半の8小節は、最適な方法の処理をする前のものになります。

特に、前述したドとミの音を持続させているリアルタイム録音通りにしますと、非常にみにくい楽譜になることが分かります。

小節ごとの先頭の下部に表示されるマークは、サスティンペダルです。コードが変わるごとにペダルを踏み変えることは、ピアノが弾ける人にとっては当然ではありますので、あえて表示させる必要がないということです。

この後、他の文字を入力させるには、一旦この楽譜をPDFに変換する必要があります。

「印刷」→「Print to PDFなど」をクリックしますと、楽譜がPDFに変換されます。その後、PDF編集ソフト上で文字や記号を入力することで、楽譜を作成していきます。

なお、この楽譜ですが、リピートというマークや、ダルセーニョなどの位置を変える指定のマークなどはCubaseにはありません。

DTMでは小節の最初から最後まで淡々と進んでいくだけで、途中で戻るということができませんので、そのようなマークもありません。

楽譜で書きたいときには、実際の進行ではなく、リピートマークを後で入れるとして、次に何の小節が来るのかなど、楽譜になることを想定して、トラックを作っていく必要があります。

リピートマークなどは、PDFに変換後、記号を入れることで作成することができます。

このあたりは、こちらで説明するより、実際の楽譜を見て習得する方が早いため、いろんな楽譜を見てもらうことをオススメします。

以上、簡単ではありますが、Cubaseにて、ピアノの楽譜を作成する方法を、初心者向けとして解説しました。

上級者の方にも、何かしら参考にはなる内容かなと思っております。

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DTM初心者向け

四部混声合唱の【DTM】での作り方と、マル秘テクニック

本当に久しぶりのDTMに対するブログ記事になります。

今回は、四部混声合唱のDTMにおいての作り方の記事になります。

四部混声合唱とは、女性で、ソプラノ、アルトの2部、男性でテノール、バスの2部で編成された合唱のことで、合唱の形式としては一番基本的で、一般的な形式です。

これを今回はDTMで作っていく作業、作曲について説明していきます。編曲にも応用ができる内容となっています。

歌物の曲だとボーカロイドなどでもできますが、今回は「ウー」という声にします。Native Instruments社の、Kontakt Factory→Choir→3-Choir→Choir(u)を使用します。

音源はこれに限らず他の音源でも構いません。

メロディーとコードを考える

混声合唱に限らず、弦楽四重奏などにも応用のきくやり方ではありますが、最初にメロディーを考えます。通常は、一番高いパートのソプラノで作ることが一般的です。高い音は一番目立ちやすいからです。

メロディーを考えましたら、それに合うコードを考えてみます。

今回はGのキー、ト長調です。

ⅡmⅢmⅥm
GAmBmCDEm

Ⅰ、Ⅱmなどのことをディグリーネームと言いますが、基本的にはこの6つのコードを、曲を作るたびにメモしておくことで、それを当てはめていく訓練ができれば、作曲のスキルは上がります。

Cubaseでは、コードトラックというものがあり、そちらにコードを入力し、それを再生するピアノなどの音色をトラックでもうければ、コードと同時にその音が鳴る仕組みになっています。

コードのつけ方は、若干音楽理論なども知っていた方が、的確なつけ方ができたりはしますが、最初のうちは、6つの和音の中から合わせてみて、音の響き的にイメージが近いものを選んでいいとは思います。

他のパートを弾いてみる

ソプラノの次は、その下のアルトを弾いてみます。弾くときに、コードを見ながら、基本的には、最初と最後の音や、長く続く目立つ音をコードの構成音にして弾けばいいです。そのときに、ソプラノと同じ高さにならないようずらします。

私は次に、一番低いバスを弾きます。基本的にはコードのルート音を弾いていいですね。オンコードといって、ルート以外の音を弾くケースもあります。

最後のテノールは、ソプラノやアルトと同じ動きにするか、もしくはバスと同じ動きにするか、二通り選択できますが、今回はバスと同じように長い音程で動くようにします。

トラックはカラフルに色分けしておきましょう。

上のものは、コードに合うように適当に弾いていますが、コードの構成音を弾いている限りは、それほどの違和感がなく響いてくれます。

ただ、上のピアノロール画面を見て、女性の二つのパートと男性の二つのパートが離れすぎている、また男性のパートが上下入れ替わっている箇所もある、などが、気になります。

ハーモニーを整える

上は、整えた楽譜と音声です。

①楽器の演奏と違い、人間が出す声には必ず息継ぎが必要で、それがないとどこか不自然な感じになりますので、ある一定の感覚ごとに息継ぎの場所を儲けましょう。それは必ず小節の最後である必要はありません。

②長く伸ばす音などに対してこの法則はあてはまりますが、急に高くなったり低くなったり、落差が激しい箇所については、その間に一段か二段、階段状に音符を配置しましょう。それにより、なめらかに繋がります。その経過音は、コードの構成音である必要はありませんが、構成音から選べるのであれば選んだ方がいいです。

男性と女性の間隔も広がったり狭まったりとしていて、バランスのいい楽譜になりました。

ソプラノが、最初の2小節、最後の2小節と同じような動きを繰り返していますが、コードを変えることで、他のパートの音程も変わり、単調な感じにならなくしています。

最初の2小節がG→Em

最後の2小節がEm→G

ですが、これがソプラノとアルトで、ほぼ左右対称のような動きになっているため、テノールとバスでは、違う音程にすることで、単調な感じを感じさせなくしています。

立ち位置を指定する

最後に、それぞれの立ち位置を考えてあげましょう。

左から順に、ソプラノ、アルト、テノール、バス、と並びますが、それを左右のパンで指定してあげましょう。これにより、立体的に音が響きます。

ソプラノアルト テノールバス  
左60左20右20右60

上は設定の一例ですが、それぞれの感覚が40でバランスよく配置されていることが分かります。

以上、四部混声合唱の作り方を説明させていただきました。これは弦楽四重奏にも応用ができます。

なお、今回のブログ記事とは全く関係がないことですが、前回のブログ4月1日のエイプリルフールの記事で書いた嘘についての発表ですが、私を知っている人ならすぐ分かることですが、「彼女ができました」が嘘になります。非常に分かりやすかったでした。好きな人はいますが。

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DTM

ボーカロイドで【テンポ変更】のときに発生する不具合について

最近ボーカロイドを使用していて、ボーカロイドが変な発音というか壊れたような状態になったことがあり、それについて調べてみると、テンポの変更が影響していることが分かりました。

上はCubaseの画面と、テンポを変更しない場合の正常なボーカロイドの音です。

上は同じメロディーをクラリネットの音で鳴らしていますが、だんだん速度を遅くしています。

テンポを変えた場合、ボーカロイドは、壊れたように不具合を起こしました。それが上の音です。

もちろん、これはもしかしたら私のパソコンのスペックが低いから起こる現象なのかもしれません。また他のボーカロイドで試したわけではありませんから、全てのケースでこうなるとは限りません。

テンポを変更するということは、こちらが思っている以上にパソコンに負荷をかけるのだと私は推測します。ボーカロイドでこの現象が起こりますが、他にも一部のシンセで、これほど極端ではありませんが、不具合があったことがあります。

これを防ぐにはどうしたらいいか?

それは、当たり前のことにはなるのですが、ボーカロイドを使う場合は、テンポを変更しないことです。

エンディングなどでだんだん遅くなるようにするには、テンポを変えるのではなく、実際の演奏で小節の頭を意識せず演奏するといいですね。

他に、曲の途中で意図的にテンポの変更がある場合などは、大変面倒にはなるのですが、テンポごとにプロジェクトを作り、オーディオデータに書きだしたものを、ミックスさせるという手法がいいかと思います。

以上、今回はテンポ変更について書きました。皆様、お体にご自愛くださいませ。私はどうも風邪をひいたようです。

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DTM初心者向け

マイク録音で、修正する場合のDAWソフトでの注意点【初心者向け】

今回はマイクなどを使用して、オーディオの録音したときに、一部分など修正する方法について、基本的なことを書かせてもらいます。初心者の方向けの内容となります。

Cubaseの画面を使って説明させていただきます。

今回はアコースティックギターの録音を例にします。最初のテイクで、音が変になってしまっています。上はその音です。

トラックのところにあります一番右側の場所に、「レーン」がありますので、それをクリックしますと、レーンが表示されます。

2度目の録音をしたとき、レーン2のところに新しい録音が表示されます。

コードを変えるごと、小節ごとにどちらの音がいいか選択することにします。

レーンのそれぞれを小節ごとに分割するのですが、注意点があります。それは小節の最初のところで分割しないことです。生演奏ですので、発音タイミングは小節の頭より先に来ているケースがよくあります。

分割するのは、発音する直前にしてください。音が鳴っているときに分割すると、プツ、という音が入ります。

波形が大きくなっているときは発音している状態です。真ん中の線に近いときには、発音していない、もしくは小さな音の状態です。

分割したそれぞれ、レーンのどちらがいいか聴いて確認します。いい方の下部分をクリックしますと、そちらが選択されます。

この状態だけでもいいのですが、さらに雑音などが入りにくくする処理があります。

レーンが変わるときらには、一旦そのレーンの音が切断されることになりますので、その瞬間、少しでも音が鳴っていれば、プツッという雑音が入ります。

そのため、レーンが変わる場合には、変わる直前にフェードアウト処理をします。右上部分にカーソルを持ってきて左に寄せますと、斜めの線が表示されます。これで、いきなり切断されず、短い時間ですがフェードアウト処理されます。

このことで、プツっという雑音が入ることを防ぐことができます。

レーンが変わった後の最初の音に対しては、フェードイン処理をします。

以上、ギターの録音のときの修正の仕方について説明しました。なお、ギターに限らず、ボーカルなどの録音についても、処理的には同じようなことをします。ボーカルでしたら、どちらがいいボーカルなのか選択して合わせたりします。

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自作曲紹介

アクアリウム【オリジナル曲】紹介、ザ・循環コード

今回は、自作曲の紹介です。2019年7月に作成した「アクアリウム」という作品です。「アクアリウム」は水族館という意味ですが、自分がもし好きな人と、初めてのデートをしたら、という設定から、歌詞を作っておりますので、完全なる妄想の世界です。

動画では、大阪の海遊館での固定視線からの映像を入れています。

DTM的には、8小節の循環コードを用いています。最初から最後まで循環コードだけです。

Esus4→E→Esus4→E→A→A→Bm→Bm7

キーはAメジャーになります。

Ⅴsus4→V→Vsus4→Ⅴ→Ⅰ→Ⅰ→Ⅱm→Ⅱm7

V→ⅠとⅡm7→Vsus4が、強進行と呼ばれ、安定したコード進行の流れですので、違和感なく繋がります。

ただ、最初にVを持ってきていることから、解釈すれば、ミクソリディアンスケールのコード進行と、言えるかもしれません。

最初に浮遊感のあるVsus4を持ってきている理由としては、単純に他の人がやらないようなことをしてみたかったという理由です。

実際に作ってみて、聴いたことがないような不思議な世界観を演出できているのではないかと、自分なりに考えたりしています。

潮騒の音のようなシュワーとした音は、ハリオンソニックの「Digi Spectrum Pad」を使用しています。私は曲によく使用するお気に入りの音色です。↓

ピアノは、ハリオンソニックの「Upright Answers」↓

サビ部分で登場するアルペジオは、ハリオンソニックの「A Difficult Phase」です。Auto Panのエフェクトで左右に揺らせています。↓

最近はNative Instruments社の音源をよく使用していますが、Cubase付属音源のハリオンソニックでも、聴きごたえのある音が一杯あることが分かります。

クラシックギターだけ演奏で入れています。生楽器を入れることで、生楽器特有の響きが、全体のサウンドを豊かにさせてくれる気がしています。↓

大サビ部分のリズム隊です。ティンパニはハリオンソニックに含まれるGM音源です。GM音源もあなどれません。ティンパニは打楽器でありながらも、わずかに音程を感じさせてくれます。↓

今回は、自作曲の紹介をさせてもらいました。

皆様も、既成概念をくずす意味で、王道ではない、変わった趣向をしてみてくてください。新しい世界観が広がる気がします。

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DTM

【Komplete】を買ったけど、音色選びが大変な方に朗報!

Native Instruments社のKompleteというバンドルは、様々なジャンルの音源が入っていることで大変お得なセットです。

ですが、いざ使ってみて思うことは、物凄く多くの音源ソフトがあり、それぞれの音源に、膨大な数の音色があります。

イメージの音を探すのに、それぞれのソフトを立ち上げて確認する手間は膨大になります。

そこで、オススメの方法が「Komplete Kontrol」を使う方法です。

ここではCubaseの画面で説明します。インストゥルメント→Other→Komplete Kontrol、を選択します。

使い方は、TIPESの中から、希望のタイプを選びます。そしてCHARACTERSから希望のイメージを選びます。

今回はTIPESから「Synth Lead」、CHARACTERSから「Bright」を選択しました。すると、下に候補が並びます。

個々の音の紹介は省きますが、Komleteに入っている様々なソフトの音源から、イメージに合う条件の音色を候補にあげてくれるということです。

普段は開いたこともないソフトから、お気に入りの音色を見つけたときは、得をしたような気分になります。

「All Instrumente」のところをクリックしますと、それぞれのソフトが選択できるようになっておりますが、

それを使うなら、それぞれのソフトを選択した方が速いので、ここはソフトは選択せずAll Instrumenteのままの方がいいです。

知っている人は当然知っているのですが、Komplete Kontrolを開いてみて、初めて私は知ったことですので、情報として共有させていただきます。

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DTM

Cubaseのスコアエディターで、簡易的な楽譜を作成しよう!

上の楽譜はビートルズのLet It Beの楽譜ですが、こちらは、楽譜専用のソフトを使わず、DAWソフトのCubaseのスコアエディターで作成しています。

歌詞を入れるなどの作業をするには、別に編集する必要がありますが、譜面だけでしたら、Cubaseだけで、ほぼ完結させることができます。

今回はその仕方について、解説させていただきます。

上の画像はピアノロール画面です。楽譜にするには、ピアノの譜面ですと、左手のヘ音記号の箇所、右手のト音記号の箇所で、トラックを分けておく必要があります。

上の入力は、一旦電子ピアノで演奏したものを編集しています。

楽譜にする際には、微妙なタイミングのずれは表現することはできないため、クオンタイズはピッタリと合わせておく必要があります。

また、音符の長さも、ある程度きりのいい長さに揃えておく方が見やすくなります。

楽譜に表示するトラックを選択した後で、上の欄の「スコア」→「スコアエディターを開く」をクリックします。

上の画像のように表示されますが、印刷したときのイメージが分かりやすいように、「スコア」→「ページモード」にチェックを入れます。

次に、「調合」と「音符記号」で選択します。この曲はハ長調なので、調合は入れなくていいですが、「調合」を開くと「Gmaj」など、メジャースケールでの調合を指定できます。

また、音符記号では、ト音記号の他に、ヘ音記号などを指定できます。下の段にヘ音記号を入れます。

基本的には一段について4小節になっておりますが、

「スコア」→「高度なレイアウト」→「一段あたりの小節数」で、全体に、または一時的に、一段に入る小節の数を変更できます。

また、コードトラックを使用しているときには、コードを楽譜に入れることができます。

「スコア」→「高度なレアアウト」→「コードトラックを表示」にチェックを入れます。

強弱記号では、p(ピアノ)f(フォルテ)などの記号が入力でき、拍子記号の入力もできます。

ただ、本物の楽譜専用ソフトに比べて、デメリットとなる点について解説します。

 一、歌詞が入力できません。

 二、リピート、ダルセーニョ、コーダなどの記号がありません。

 三、♯や♭などの記号が多い調の場合、一番左側の小節が小さくなり見づらくなります。

基本的には、DAWソフトであるため、楽譜として作成させる機能としては充実はしていないと考えていいです。

そのため、楽譜を作成するときには、曲の再生用としてではなく、楽譜を作るためのプロジェクトを作り、後で、リピートや、ダルセーニョ、コーダなどの記号を入力するとして、頭の中で楽譜の完成の形をイメージしながら、作成します。

PDFとして出力した後で、PDFの編集ソフト上で、歌詞などを文字として足したり、ダルセーニョ、コーダなどの記号を文字として足して、楽譜として完成させています。コーダなどの特別な記号は、インターネットの画像の検索で取得しました。

出版物としてのクオリティーはありませんが、バンドなどで演奏するスコアぐらいでしたら、これで十分に作成することができます。

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DTM中上級者向け 自作曲紹介

【サイドチェイン】で、プロクオリティの編曲にしよう!Cubase

今回は、上級テクニックといえます「サイドチェイン」について、解説します。

サイドチェインとは、メインのオーディオ信号とは外れて、制御信号などを送る回路のことを示します。

主に使われるのはコンプレッサーのエフェクトに対して使われます。サイドチェインコンプと呼ばれます。

実際アレンジとして一番典型的な使い方として、4つ打ちのバスドラムをサイドチェインとして指定することで、

シンセの音が、バスドラムが鳴るタイミングに音量が下がるという効果を出します。

シンセが「ンーワ、ンーワ、ンーワ、ンーワ」と鳴るのを聴いた人もいるのではないでしょうか?

最近の洋楽などで、よく用いられる手法です。

その作り方を解説しますね。今回は少し難しい内容になります。

トラックとして、ドラムトラックを作ります。そのときに、バスドラム、スネア、ハイハット、と個別に分けておいてください。少なくとも、バスドラムだけは単独にしてください。

バスドラムは4つ打ちにします。ベロシティは同じにします。

もう一つ、効果をかけるシンセを用意します。今回はCubase付属音源のHalion SonicにあるCarpet Layerという音色を使います。

テンポを指定(今回は104)して、同時に鳴らしてみます。コードは何でも構わないのですが、一小節ごとに、F、B♭M7を繰り返してみます。

シンセのトラックのエフェクトに、コンプレッサーを入れます。

そのときに、「Side-Chainをオン/オフ」をクリックして、オレンジ色にします。

バスドラムのトラックを開き、Sendsのところで、出力先として「Side-Chains~」を選択します。

クリックしますと、青色のプリフェーダー、橙色のポストフェーダーが選択できますが、今回はプリフェーダーにします。

プリフェーダーとは、フェーダーの前、効果をかける前の状態を意味します。プリフェーダーにしておきますと、バスドラムの音量を最小にした状態、音が鳴らない状態にしても、音が鳴っていると仮定して、効果がかかってくれます。

コンプレッサーのかかり具合を調整します。

THRESHOLD(スレッショルド)は、どの音量からコンプがかかるかのことです。

RATIO(レティオ)は、コンプのかかり方の強さを示します。

今回は、コンプを強めにかけてみます。

バスドラムの鳴るところで、シンセの音が小さくなることで、バスドラムがクッキリと浮き出たように目立ちますね。

試しに、バスドラムの音量を最小にしますと上のような音になります。プリフェーダーにしなければこの効果はかかりません。

シンセでも、シャープな音のシンセの音、ベースなどにこの効果をかけても面白い効果が得られます。

応用として、4つ打ちのバスドラムをサイドチェイン用のものとして、音量最小にしておき、別の複雑なパターンのバスドラムを入れるなんていうテクニックも使えることになります。

最後に、私の作品にはなりますが、このサイドチェインコンプをかけて作成したオリジナル曲がありますので、参考までにお聴きくださいませ。

Aメロでは、今回と同じ柔らかい音のカーペットレイヤーが、

サビでは、シャープな音のシンセが、サイドチェインコンプがかかった状態になっています。

それにしても、私のボーカルは下手ですね。聴き苦しくてすみません。ちゃんと自覚しております。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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DTM

【リバースピアノ】をイントロに入れて、独特のインパクトをつけよう

今回は、イントロに一つ工夫を入れることで、人が聴いて「オオッ! これは!」と思わせるようにさせようというテーマです。

上の音は私が最近YouTubeの動画のBGMとして発表した、「Let Me Try It」という曲のイントロ部分です。

摩訶不思議な音とともに始まっていて、ハッとさせられませんでしたか?

これは、リバースピアノといいまして、ピアノで弾いたフレーズをリバース、逆回転させた音になります。

元々この、音を逆回転させるというテクニックは、ビートルズがアルバム「リボルバー」で使ったのが最初と言われています。「Tomorrow Never Knows」では実験的な手法が多く聴ける曲ですね。

もともとは、たまたまテープを逆に入れて再生させた音を気に入って使うようになったようです。

このテープの逆回転サウンドが、DTMですと容易に再現できます。

ピアノでコードをアルペジオで弾いてみます。短いフレーズで構いません。その後、テンポがぴったり決まるように、クオンタイズは合わせておきます。

こうして聴いてみると、普通のピアノって感じがしますね。

この音を逆回転させる方法を説明します。

逆回転させる、つまりリバースさせるトラックを選択した後で、「編集→インプレイスレンダリング→レンダリング」をクリックしますと、

選択したトラックのすぐ下に、そのイントゥルメントをオーディオ化したトラックが現れます。

上の画像はその波形を表したものです。

その箱をクリックしてから、「Audio→処理→リバース」をクリックします。

すると、リバースピアノの音が出来上がります。私は、何度かタイミングや音の高さ、強さなどを変えてみて、一番不思議な感じがするものを選んで作りました。

リバースピアノに限らず、リバースシンバルなど、リバースさせるということは、音がパンと鳴ってから、減衰していく、という時間の流れを逆回転させることになりますから、現実には、基本的な意味で、絶対に存在しない音になります。

その独特な異世界の感じが、インパクトがあると思いませんか?

「国道163号線【体感速度180km】伊賀市から木津川市」という私の動画のBGMとして4曲オリジナル曲を使用していますが、2曲目3分23秒~、でこの曲を使用していますので、時間がある方は見てくださいませ。

私はYouTubeの動画をしていますが、車にビデオを乗せて高速道路や国道などを走り、何倍速かに編集するという動画は、うまくいけば再生回数を取れますので、私はよく使っています。

今回は、イントロに一工夫ということで、リバースピアノについて解説しました。最近、ブログネタをなんとか絞りだしている状態です。

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