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音楽批評

円周率を音楽に変換するという試みが、現代音楽っぽくてナイスだった

またまた、他力本願になってしまいますが、YouTubeで面白い動画を発見しましたので、掲載させていただきます。

円周率は、不規則な数が果てしなく続きますが、その数を、音符の音の高さに合わせていくという手法ですね。

1オクターブを12等分して音のキーがありますが、

円周率は現状は10進数なので、それを12進数に変換したら、どうなるかという数を作り、それから曲を作るという試みをしています。

この動画の作者は、間違いなく、相当のDTMスキルがあると思われます。

いろんな調をいったりきたりしながら、それなりに曲としてまとめ上げる力量は凄いと言えます。

ある意味現代音楽的な、無調の曲ですが、人が頭の中で想像したら出てこないような旋律が、とても面白いと思えますね。

今、頭でひらめいたのですが、ルーレットで、一周を12分割させた物を作り、それを回していって、出た順番につなげて、無理やり音楽を完成させるとか?

偶然で生まれた音の組み合わせから、メロディーを発展させたりしたら、それはきっと、自分だけではできなかった新しい曲に繋がるとか、そんなことを考えたりしています。

今回は、私のブログの中で、最短のものになりました。

師走(しわす)は誰もが大忙しですが、クリスマス曲「トナカイにのって」は、サンタクロースの視点の歌詞ですが、師走の忙しい時期に仕事を追い込むサラリーマンの悲哀が、裏のテーマになっています。

乾燥こんにゃく米『ゼンライス』
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音楽批評

「宇宙戦艦ヤマト」の曲を【DTM】で再現させて発見できたこと!

こちらの記事はプロモーションを含みます。

今回は、久しぶりに音楽批評の投稿になります。今は住んでいるところは離れていますが、以前地元近くに住んでいて知り合ったことから、北折哲也さんに、宇宙戦艦ヤマトのボーカルとコーラスを一年前に歌ってもらいました。以前声楽を習っていたこともあるだけあって、本格的な歌唱です。

今回は、宇宙戦艦ヤマトという曲の、特に編曲について、実際に自分でDTMで再現させてみて、発見したことを解説させていただきます。

上の図は、DAWソフト上で、オーケストラのトラックを、ワンコーラスの部分でスクショしたものを編集しました。

A さらば地球よ 旅立つ船は 宇宙戦艦ヤマト

B 宇宙の彼方 イスカンダルへ 運命背負い 今飛び立つ

C 必ずここへ 帰ってくると 手を振る人に 笑顔でこたえ

D 銀河を離れ イスカンダルへ はるばる望む 宇宙戦艦ヤマト

歌詞カードを見なくても、テレビアニメ放送当時、かかさず見ていたこともあり、すらすら書けます。

Aの部分は、オケとしては静かでありながらも淡々と、大勢で歌っているイメージです。このAメロ部分で、合唱していて、オケが静かで、オケが盛り上がる途端に合唱が止まるって構成、この曲の他に思い浮かばないのですが、あるでしょうか?

BからDにかけて、最後の「宇宙戦艦ヤマト」と盛り上がるところ以外は、ボーカルが一人で歌っています。

オケの構成で、上の画像では、以下で構成されています。

ドラム、ハイハットのリズムセクション

トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバのブラスセクション

バイオリン1、バイオリン2、ビオラ、チェロのストリングスセクション

ティンパニー

この中で、ストリングスセクションについては、グループトラックというのを作り、そこへ各パートの音を送ることにより、一括で管理しています。

それをしていいことは、まとまった状態のものに、ボリュームのオートメーションをかけることにより、バランスよく編集することができるのと、パソコンの負荷を少なくさせることがあります。

ブラスの強弱は、ベロシティでほとんど再現できますが、ストリングスは、クレッシェンドさせたり、デクレッシェンドさせたり、また、小さい音から大きな音まで、音の強弱の変化が曲を通して多い楽器と言えます。

画像の下の方に見える折れ線グラフは、ストリングスをグループチャンネルにまとめたものに対して、ボリュームで強弱をつけてます。オートメーションでボリュームを書くということをするのとしないのとでは、できあがりの印象が大きく変わります。

B部分「宇宙の彼方イスカンダルへ~」では、ストリングスが細かいアルペジオをしています。

C部分「必ずここへ 帰ってくると~」では、ボーカルが歌った後に、やまびこのように、ブラスが後をおっかけるようなアレンジが、印象的ですね。

上の二つのアレンジですが、この前に私のページでも紹介させてもらったホルストの「Jupitar」のアレンジに物凄く似ていたりします。このあたり、編曲家の人は、影響を受けていたのではないかと想像したりします。

上の画像はボーカルとコーラストラックになります。

ボーカル部分は、何テイクか録音した上で、一番いいのを残しています。一番いいテイクを真ん中に位置させ、他の部分については、A部分とD部分後半以外は、ミュートにしています。

ボーカルはメイントラック以外は、左右にばらけさせて立体感を出しています。

ボーカルトラックにつきましても、グループトラックでまとめています。

ボーカルトラックをグループトラックとしてまとめる利点としましては、ストリングスのときとは、少し意味合いが違ったりします。

ボーカルの場合、一人で歌っているのと四人で歌っているのとでは、ボリュームが変わってきますが、グループトラックにしてから、コンプをかけることにより、一人と四人との音量差が少なくなり、オケとなじみやすくなります。

コーラスとしては、最後の大合唱「宇宙戦艦ヤマト」の部分だけ、ハモリパートを上下に入れました。こちらもコーラスとしてのグループトラックを作っています。

オーケストラのアレンジで、盛り上がる直前で、プラスやストリングスがかけあがっていったり、この曲を耳コピで再現させることによって、自分自身のアレンジのスキルが上がったような気がしています。

各パートのメロディーについては耳コピしましたが、コードについてはネットのものを参考にしました。コードは聴いて正確に読み取るのは、本当に慣れている人でなければ難しいかもしれません。

同じ曲でも、サイトによってコードの記号が全く違ったりしています。テンションが入る入らないという次元でなく、全く違うコードの場合が何度もありました。

採譜する人も、たくさんいるようですので、その人の力量にも左右されると思いますが、それだけコードの読み取りは難しいと言えるかもしれません。

CMになりますが、漫画全巻ドットコム、では、新しい漫画から、昔の漫画まで、全巻を取り寄せることができるサイトです。よかったら、バナーをクリックして、覗いてみてください。

漫画全巻ドットコム、の「宇宙戦艦ヤマト」です。 漫画全巻ドットコム

上の動画を歌ってもらった北折哲也さんに、オリジナル曲も歌ってもらっていますので、よかったら聴いてくださいませ。懐かしい昭和歌謡です。

ロケ地は、地元、三重県伊賀市の上野公園になります。

マイナビふるさと納税
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音楽批評

千秋先輩みたいに、オーケストラ曲【ジュピター】の指揮してみた?

釣りみたいな題名は、最後の方で回収されます。

なお、私のブログは、音楽、特にパソコンで音楽を作る意味のDTMについて主に書いております。

私がDTMをやり始めて数年後、平原綾香の「Jupiter」が流行った少し後に、私はホルストのオーケストラ組曲「惑星」の中の「木星(Jupiter)」を、オーケストラスコアを見ながら打ち込みました。

当時私は、音楽とか写真とか、いろんな芸術的話題のホームページを作っていて、クラシック曲は著作権フリーなので、作っては上げていました。

中でもこの曲は、とにかく時間が長い上に、構成が凝っていて、当時は鍵盤ではなく、クリックしながら音符を入力していましたが、入力するのに合計24時間ほどかかったことを覚えています。

今のパソコンの前の前の前の初代のパソコンで入力したMIDIデータをCDで保管してあり、それをCubaseに落としたのが上になります。

当時、DAWソフトはSinger Song Writer 8.0VSを使っていて、ストリングスに対しては、スタイルシミュレーターというものをかけることができ、音源の音をリアルなストリングスみたいな強弱をかけるということができました。

他にも、拍子が変わる箇所などで、テンポが大きく変わる瞬間が何度かあり、テンポを音符ごとに設定しながら、実際のオーケストラのテンポに近づけるなんてこともしましたね。

その音源を無加工で、再生したのが下になります。GM音源という、今ではあまり耳にしない基本的な音源で鳴らしていますが、思ったよりいい音ですね。

リバーブだけは、Cubaseでかけています。1分25秒、冒頭部分です。

それを、Native Instruments社のCompleteというバンドルに含まれる「Kontakt Factory Library」の音源でオーケストラの楽器全てを入れ替えました。

こちらには、オーケストラからバンド関係まで、様々な音色が揃っていますが、使用頻度が高いのはオーケストラ関係になるかとは思います。

音源比較としての公正のため、同じ冒頭部分ですが、ミックスでの音量調節の他は、いじっていません。

なお、こちらの音源は最初からリバーブがかけられた状態になっているため、全体にリバーブはかけていません。

生のオーケストラのそれぞれの楽器からサンプリングして作られている音源のため、音がリアルですね。

上はミキサー画面を表示したものですが、それぞれの音を特に大きくしたりしなくても、並べただけでオーケストラとしての自然なバランスに近いのは、便利ですね。

Kontaktというサンプラー上に、様々な音源が入っていて、その中の一つが、Kontakt Factory Libraryになります。

ちなみに、フルートは、Orchestral→2VSL Woodwinds→Fluteにあります。オーケストラの木管楽器のフルートという意味です。

各楽器、それぞれ、フォルテピアノ、スフォッツァンド、スタッカートなど、の奏法が選べるようになっていますが、今回はそれらは、一部を除きそのままにしています。

この曲の場合、一か所だけ、ビオラ、チェロでピチカート奏法の箇所があり、そちらには細かく設定などしました。

他に、タンバリンの小刻みにジャラジャラと揺らせるような奏法も、入っていたりしてリアリティがありますね。

音源についてではなく、曲についての解説をします。

惑星という組曲は、火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の7つの曲で構成されています。それぞれ特徴があり、興味のある方は、オーケストラの曲を通して聴いてみることをオススメします。

一番有名なのが、やはり木星で、次に火星です。火星は5拍子の不気味なリズムの曲になります。私は火星は途中で、打ち込むのを挫折してしまいました。

DTMのない時代に、よくこんな構成でオーケストラのスコアがかけるのかと、脱帽するしかないです。

上の画像は、交響曲のジュピターの中の、平原綾香の曲で有名な部分、バイオリンのバイオリンパートです。「エブリデイ アイ リッスン トゥ マイハート 一人じゃない」というあの部分ですね。

赤の線でかかれている部分は、8小節でひとくくりのメロディーが終わった後で、次のメロディーに入るとき、丁度1オクターブ上がった状態で始まるという趣向でできています。

全ての楽器がそのように動いているわけではありませんが、目立つバイオリンの音がそう動き、全体としても少しずつ参加する楽器が増えることで盛り上げていっているんですね。

最後に、YouTubeにて、「千秋先輩みたいにオーケストラ曲ジュピターの指揮してみた?」という題名の動画を作りましたので、よかったら見てください。ジュピターがフルで入っています。自己満足の世界で、笑えます。

ちなみに振っているのは指揮棒ではなく、ドラムスティックです。ドラムが叩けるわけではありませんが。

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音楽批評

YOASOBI「群青」を、分析して分かったこととは?

こちらの記事はプロモーションを含みます。

私のブログでいくつか音楽批評を上げましたが、今のJ-POPとしては初めてとなります。

YOASOBIの「群青」を今回はピックアップします。「夜に駆ける」にしなかった理由としては、「群青」の歌詞が心に刺さるといいますか、好きなことを職業にすることの難しさを痛感している今の私の現状と重なる部分があったからですね。

YOASOBIは、キーボードを演奏しているAyaseが作詞作曲し、ボーカルはikura(幾田りら)が担当している。このあたりはほとんどの方が知っているとは思うのですが、

「小説を音楽にするユニット」 がソニーミュージックが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生した。

みんなで遊べるストーリーエンタテインメントプラットフォーム – monogatary.com(モノガタリ-ドットコム)

ということをネットで調べて分かりました。

私も今、調べたばかりですので、内容についてはまだ何も見ていませんが、元々、私も小説を書いていたこともありますので、このサイトも、今後の活動の一つとして挑戦するときもあるかもしれません。

群青のメロディーを動画見ながら、Cubaseというソフトに打ち込みました。その後にコードをつけたのですが、

以前、耳コピとコードの解説をしていたのにかかわらず、ネットでコード調べましたら、結構自分のつけたコードと相違がありましたね。コードを調べることは私は苦手な作業です。

上はネットでのコードを譜面に書き足したものです。

Cubaseで五線譜のスコアを出力する方法については、またの機会で説明します。

Aメロ部分、メロディーの音程の高低差が激しいですね。古い感じの歌謡曲とかですと、Aメロ部分の高低差が少ない曲が多い気がします。

Bメロ部分、この曲の一番の特徴であるのですが、コーラスによる歌部分、ここでは全体的に高い音程で推移しています。

サビ部分も、Aメロ同様に高低差が激しく、Aメロよりは高めの音程が中心となっています。

コード進行ですが、分かりやすいようにハ長調に直して書きますと、

Aメロ部分

FM7→FM7→E7→Am

FM7→E7→Am→C マルサ進行

FM7→G7→E7→Am 王道進行(F→G→Em→Am)の変化形

C,FM7→G

マルサ進行は、椎名林檎の「丸の内サディスティック」という有名な曲で使われていることから、その名前がつきました。

ディグリーネームで、4361となりますが、3がマイナーコードではなくメジャーコードであるところが特徴です。

最近のJ-POPで多様されるようになってきたコード進行です。

王道進行は、日本特有のコード進行と言えるかもしれません。海外では使われる例があまりありません。

Gの後、Emを挟んでAmに進みます。

クラシック的な音楽理論では、ドミナントのGの後には、トニックのCもしくはAmが来るのが自然ですが、間に、もう一つドミナントであるEmを挟むことで、情緒的な響きになっています。

群青では、EmのかわりにEを使っていることになります。

日本の歌謡曲時代から今に至るまで一番使用されているコード進行と言えるかもしれません。

Bメロ、コーラス部分

FM7→FM7→C→C

FM7→G7→C カデンツ

Aメロ部分がシンセやドラムでのアレンジとなっているのに対して、Bメロ部分ではコーラスが全面に出るアレンジとなっています。

そのため、ドラムはなく、クラップとコーラスと、ピアノのコードという至ってシンプルな構成となっています。

この曲は最後に、このコーラス部分でエンディングを迎えるのですが、最後にトニックで終わることにより、完結した感じを出しています。

なお、この451と進む進行のことを、カデンツと呼び、クラシック曲の時代から基本的で安定したコードの流れで、最後に用いられています。

逆に、Aメロの始まりと終わり、サビの始まりと終わり、Bメロの始まり部分は、トニックではありません。Bメロの最後だけトニックなんです。

音楽理論で教わったトニックで始まりトニックで終わるということが、この曲ではあてはまりません。

それだけ自由な発想で曲を作るように多様化してきたということでしょうか?

サビ部分は、少し省略しますが、

FM7→G7→Em7→Am の王道進行から入っています。

他に、曲全体の構成として

イントロ→Aメロ→Bメロコーラス→サビ

→間奏→Aメロ→サビ→Cメロ→サビの変化形

→大サビ→Bメロコーラス

と、やや凝った構成になっていますが、

サビの変化形の箇所は、サビとメロディーとコードが似ている部分もありながらも、全く違うメロディーやコードになっていて、

この部分は、だれもが覚えるのに苦労する部分かと思います。

構成が複雑な分、聴いている方としては飽きさせない構成になっています。カラオケで歌うには難易度が高いと言えますが。

以上で群青に対する分析を終わります。


YOASOBIが有名になってから、本当に、日本でDTMをする人が増えたらしいです。コロナ禍で、人と接する機会がはばかられるようになり、一人で曲を完成させられるという意味でも、DTMはオススメの趣味と言えますね。

まだ考えている方がいらっしゃったら、思い切って一歩を踏み出してみましょう。少なくとも私は、DTMを知ることで、普段できなかった音楽のことを発展させることができ、YouTubeなどに自作曲のPVなども発表できるようになりました。

本当に人生が豊かになりました。

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音楽批評

ビリーアイリッシュ「bad guy」は驚きだらけの名曲だった!

最近の洋楽を好きな人なら、ビリーアイリッシュを知らない人はほとんどいないと言ってもいいかもしれません。

2020年1月に開かれたグラミー賞で、主要4部門を含む5部門で受賞しています。主要4部門を独占したのは、39年ぶりで、史上二度目の快挙となります。そのとき18歳というから、驚き以外の何もありません。

ウィキペディアで見る限りですと、シングルで米国チャートの1位を取ったのは、この「bad guy」だけですが、他の曲も世界のチャートで上位に入っています。

今回、私がビリーアイリッシュを取り上げた理由ですが、有名なプロデューサーが制作したわけでもなく、ビリーアイリッシュと兄のフィニアスオコネルの兄弟で作り上げた曲ということです。

のちに、ベッドルームで作り上げた曲と、自分の曲について語っています。

ビリーアイリッシュが作詞作曲して、兄が編曲するという流れで曲はできあがっています。

最初に動画で掲載したこの「bad guy」ですが、実はこの曲、そのときの流行ということもあり、YouTubeで私はカバーしています。

そして、カバーしていろいろ分かることがあります。

この曲は、ベースの音と、ドラムの音、パーカッションの音、シンセの音などありますが、

途中にハモリのボーカルが入っている以外、和音の楽器が全くありません

印象的な楽器は、ベースの重低音のリフ、そして間奏部分の気が抜けたかのようなシンセのメロディーが印象的ですね。

ボーカルに至っては、音程を正確に歌うという歌の概念はそこにはなく、ささやくような感じで、歌かささやきか区別がつかないレベルです。

音の数は少なくシンプルですが、それぞれが存在感があるため、全体としてかっこよく決まっています。

音楽業界の流れに従わず、自分たちでできることをしてみた。それでも、曲は一度聴いたら耳から離れないような存在感があります。

歌詞も十代の人が書く歌詞ではないというような、大人びて、時折病的とも受け取れる歌詞を書きます。

ビリーアイリッシュが、特に若い年代の人たちに指示された理由の一つとして、こびずに自分の世界を持って、自分のスタイルでするところが、恰好がいいと言われている、という記事も読みました。

音楽の規制概念を壊し、自分たちだけで作り上げたということ、そのことに、敬意を払うつもりで今回書かせていただきました。

最後に、ここからはネタだと思って見てほしいのですが、私が作ったbad guyを張っておきますので、気持ちが悪くなるのを覚悟して、それでも見たい人は見てください。自己責任でお願いします。

流行りに乗ろうとしているのに、全く再生回数伸びてません。

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自作曲紹介 音楽批評

岡村孝子のコード進行は、高い割合でカノン進行って、本当?

こちらの記事はプロモーションを含みます。

私Goronyanが、これまでの生涯で一番聴いた回数が多いのは、恐らく岡村孝子になると思います。

そして複数回コンサートに出向いているのも岡村孝子で、これまで3回コンサートに行きました。

生まれた年は私より2年上になります。

最初に岡村孝子が世の中に出たのは、あみんの「待つわ」が1982年に大ヒット(オリコン年間売上1位)してからで、あみんの二人の一人が岡村孝子でした。その後、あみんは解散しますが、1985年ソロとして「風は海から」でデビューします。

その後1987年に「夢をあきらめないで」が発売されました。最初売上は伸びませんでしたが、CMに採用されたりで認知度は高まり、岡村孝子の代表曲となりました。

アルバムでは「SOLEIL」から毎年1枚発表し、5作品連続でオリコンで1位を取っています。

当時、松任谷由実が非現実な理想を曲の中で描いているのに対し、岡村孝子は等身大の日常を描いているとして比較されたりしました。

今から20年近く前、私がDTMを独学で始めた頃のことです。「岡村孝子」の名前でネットで検索しましたところ、「岡村孝子の曲はほとんどカノン進行でできている」という内容のページを見つけました。

カノン進行は、作曲中級以上の方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?

クラシック曲で「パッヘルベルのカノン」という有名な曲があり、それと同じコード進行のことです。

当時、カノン進行という言葉さえ、知らない状態でしたので、調べることから入りました。

分かりやすくハ長調に直して書きますと、

C→G→Am→Em→F→C→F→G

このコード進行の特徴として、ハ長調でいいますと、構成音として、

ド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→ファ→ソ

と、階段状に下がっていく音があることで、自然な流れで進んでいく安定した響き、また高揚感を感じられることですね。

コード進行ですが、

C→G→Am→Em→F→C→Dm→G

と変化させるケースも多く、この場合は、

構成音がド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→レ→ソと、階段状に下がるのがレまで続くことになります。

また、コード進行の中に、メジャーコードとマイナーコードが混在することで、明るい響きにも切ない響きにも持っていくことができると言えます。

私が「岡村孝子」の検索でたどり着いたページでは、岡村孝子の作る曲のなんと8割近くがカノン進行でできている、と書かれておりました。

私は岡村孝子の曲をよく聞いてましたので、世の中のコード進行で、カノン進行だけは、「ああ、これカノン進行ね」と分かるようになりました。他の有名なコード進行は聴いただけでは判断ができませんが。

岡村孝子の曲はほとんどカノン進行と言えたりするのですが、上記の「星空はいつも」はアルバム曲ながらもファンの多い曲で、私が好きな曲ということもあり、掲載させていただきますね。

なお、岡村孝子の曲は、基本的にシンセサイザーでのDTMをベースに作られていますので、以前DTMで私も数曲、ピアノ譜面を頼りに作ってみました。

でもCDで実際に使われている音を再現するのって、本当に大変ではあります。全く同じ音はなかなか作れませんが、なんとか似た音を探したり、エフェクトで加工したりして再現させたりしました。

今の私のDTMの基礎は、岡村孝子の曲を作ってみることでできたと言えるかもれません。

DTMをする人にとっては、カバーして上達するオススメのアーティストですね。


カノン進行について、掘り下げてみます。

カノン進行はトニックのCから始まり、最後のGがドミナントですので、次のCへは自然な流れとして繋がります。

そのため、サビなどで繰り返される循環コードとして、使い勝手がよく、世界的にもよく使われるコード進行です。

また日本の歌謡曲で以前頻繁に用いられ、様々なヒット曲が生まれたことから、特に日本人が自然に頭に浮かぶコード進行と言えるかもしれません。

カノン進行で有名な曲をリストで上げますと、

  • 翼をください / 赤い鳥
  • クリスマスイブ / 山下達郎
  • 負けないで / ZARD
  • 愛は勝つ / KAN
  • 涙そうそう / 夏川りみ
  • 世界に一つだけの花 / SMAP
  • さくら(独唱) / 森山直太朗
  • Dragon Night / SEKAI NO OWARI
  • マリーゴールド / あいみょん
  • Pretender / Official髭男dism

本当に、それぞれのアーティストにとっての代表曲と言える曲が並んでいるところをみますと、本当に日本人にとって馴染み深いコード進行と言えますね。

このコード進行を使うだけで、曲がかっこよくなりますので、作曲につまづいたときは、一度使ってみてください。

私自身が岡村孝子の曲の影響を強く受けていることもあり、私もコード進行でよく使わせてもらいました。

自作の曲ですが、よかったら聴いてみてくださいね。

今から10年前の動画になります。カノン進行をサビで使っています。岡村孝子の曲をリスペクトして作曲した曲になります。

当時、曲と映像のコンテストというのがあり、当時勤めていました会社の同僚の知り合いの方に、出演してもらい、歌詞に沿った物語を作った上で、演技をしてもらい、動画撮影し、コンテストに応募しました。

ただ、こちらは選外の結果になってしまいましたが。


ここからはCMになります。

ご紹介させていただきます「椿音楽教室」ですが、関東と関西に多くの教室があり、専門教育を受けた講師陣が、親切、丁寧に教えてくれます。

また、関東と関西以外の方も、オンラインでのレッスンとかもあり、人と接することが躊躇される今でも、気がねなくレッスンが受けられますね。

特に、クラシックの指導には定評があるようです。

初心者の方から、熟練の方のステップアップまで、サポートしてくれます。

私Goronyanも、初等科の教育系の大学で、ピアノを初歩から教わっていたこともあり、それが今のDTMに大きく活かされてます。

楽器を習うことは、DTMの上達にも大きく貢献することでしょう。

60分の無料体験レッスンもあるようですので、一度トライしてみてはいかがでしょうか?

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音楽批評

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Bandの批評

私のブログは2022年10月1日より開始しておりますが、まだ今のところ毎日続いております。9日目です。

DTMの記事の他に、音楽の批評などもたまに上げていきたいです。一番最初に選んだのは、ビートルズの「Sgt.Pepper’s Lonly Heart Club Band」です。

サージェント ペパース ロンリーハーツ クラブバンド」と読みます。

ビートルズの8作目のイギリス盤公式オリジナルアルバムになります。

1967年にグラミー賞にて、最優秀アルバム賞他、4部門で賞を獲得しています。

ビートルズ初のコンセプトアルバムで、ビートルズが架空のバンドになったという想定で、アルバムを通して一つのコンサートをしているかのような設定になっております。

上の動画は、一曲目の、アルバムタイトルと同じ名前の曲です。

観衆の声が聴こえる中、ロックバンドが演奏を始めます。

途中の曲は、観衆の声は入れていませんが、最後から二番目の曲で再び「サージェント ペパース~」の曲になりますが、これは最初の曲と全く同じ曲ではなく、どちらかというとかなり明るい感じの曲に仕上がっています。

そしてその後、アンコールが入るように、「A Day In The Life」の曲になります。

私はこの曲を最初に聴いたのは、確かラジオだったと思うのですが、物凄く怖い印象を持ったことを覚えています。

途中、オーケストラが、それぞれの楽器で一番低い音から、一番高い音にいたるまで、ある決められた小節の中で、じわじわと音程を上げていくという前衛的な手法が取られています。

それぞれの楽器同士は決してハーモニーを奏でるであるとか、そういうことは全く意識せず、ある意味機械的に音程を上げるということをしています。

世の中に存在する音楽の中で、断トツの不協和音がそこにできあがります。

そして、一番の終わり、その無秩序な上昇の後、めざまし時計の音が鳴り、日常の感じになります。

一番はジョンレノンの歌で、二番はポールマッカートニーの歌になります。二番は一番よりずっと明るい感じの曲調に変わります。

そして、オーケストラが、今度は全体で合わせる感じで奏でます。この部分では不気味な上昇はありません。

三番に入り、一番と同じくジョンレノンの歌になり、最後はあのオーケストラによる不気味な上昇があります。

そしてオーケストラの上昇が終わった後、全員で「E」のコードを鳴らして、エンディングとなります。

最後の「バーン」というEのコードが、発売当時に、

20世紀最高の和音」と呼ばれました。

一度聞いてみてください。この和音は、今のDTMの技術をもってしても、なかなか再現が難しいと思います。

なぜ、この最後の音が20世紀最高の和音というか、真似できないハーモニーになったのか?

ここからは私、Goronyan(ゴロニャン)の解釈です。

オーケストラの方々は、それぞれの楽器が上昇するとき、普段ハーモニーを奏でている人にとって、物凄く気持ちの悪い感じを覚えつつ、頭の中の絶対音感とかそういうのも壊されるのではないかと、考えつつ、音程が上昇していきます。

その後で、全体でEの音を出します。

もちろん、木管楽器、金管楽器は、押さえ方により音程は決まっているのですが、バイオリンなどの弦楽器は、本当にこの音で合っているのかつかめないまま、音を出します。

その結果として、全体で大きなうねり、小さなうねりなどをともなった奥深い音になっています。

この前衛的な手法は、ポールマッカートニーが発案しましたが、彼は、「楽器ごとに音程を合わせることよりも、それぞれが美しいと思う音を出したとき、全体として美しい響きになる」ということを、実験的に表現したかったのではないか、と私は考えます。

音程の微妙なずれが音のうねりになりますが、全くうねりがないジャストな音程より、若干のずれがあったときの方が深くいい音に聞こえる、というのは、自分でギターのチューニングとかしているときに感じたりすることですね。

少し偉そうな論評になってしまいました。

ちなみに、この「A Day In The Life」は、ドラッグの幻覚を連想させるとして、当時、放送禁止の曲になっていたようです。

このアルバムが出る前は、クラシック批評家などから、厳しく言われていたようですが、「She’s Leaving Home」という曲が、アルバムに収録されており、その曲の弦楽器でのアレンジが飛びぬけて素晴らしかったこともあり、クラシック批評家の人も、それ以降非難することもピタリとなくなったようです。

アルバムには、他にもインド音楽のシタールを主体とした「Within You Without You」や、

サーカスをイメージした「Being For The Benefit Of Mr. Kite」など、どれとして似た曲がなく、バラエティーに富んでいて、飽きさせないですね。

そんなビートルズファンの一人である私が、バンドスコアを見ながら、このアルバムの中の二曲をDTMにて再現させてみたのがありますので、興味がある方は聴いてみてください。

前もって言っておきますが、びっくりするぐらいクオリティは落ちます。特にボーカル。汗。