こちらの記事はプロモーションを含みます。
2022年10月23日に、地元の三重県伊賀市で三年ぶりに行われた上野天神祭の模様は24日のブログに掲載しました。
自称作曲家の私としましては、だんじりで奏でられるお囃子の音を、なんとかDTMで再現できないかと試みやってみました。
なかなかいい感じでしょう? 今回はこれの作り方を解説します。
Native Instrumentsの「EAST ASIA」より、「尺八」「鐘」「桶胴太鼓」の三つを使用します。
尺八
前に琴について説明しましたが、尺八も基本的な使い方は同じです。
実際の祭りの囃子を耳コピしますと、
ド、ミ♭、ファ、ソの音を使っていることが分かりましたので、
キーとしてE♭のメジャーペンタトニックスケールにします。
スケールについてはまたの機会で解説します。
鍵盤の水色の箇所が、実際にその音が出る箇所になります。
水色の近くの薄紫色の部分は、その音ではなく、ペンタトニックスケールの音に、尺八独特のこぶしのような音が入っていたりします。
今回実際の現場で演奏されているのは、尺八ではなく横笛ですので、今回は水色の鍵盤だけ使うことにします。
左上の部分では吹く強さを調整できるところがありますが、そちらは初めのままでも構いません。
原曲を聴きながら、テンポトラックでテンポの速さを確認して、設定します。
横笛は実際の現場で、複数の人が同じフレーズを吹いていますが、ここでは3トラック作り、メトロノームのテンポを頼りに、リアルタイムで鍵盤で打ち込んでいきます。
3トラックはコピーするのではなく、それぞれ別々にリアルタイム録音させます。
このとき、クオンタイズはかけないでください。全てのタイミングが揃ってしまいますと、複数の音に聞こえず、1つの音がただ音量が大きくなっただけになってしまいます。
その後、3つのトラックの定位を決めます。左右の配置のことです。真ん中と、左50、右50ぐらいでいいかと思います。
完全に左、完全に右だと、実際に聴こえる感じではないため、ある程度真ん中からずらす感覚がいいです。
鐘
次に鐘の音を入れます。
鍵盤の中央あたりの水色と薄紫色の部分で、鍵盤の場所により、叩く強さであったりニュアンスが変わります。
また、赤色と橙色の鍵盤の部分は、鐘を叩くときのよく使うフレーズのようなものが入っています。
今回は原曲と同じフレーズがないので、鍵盤で演奏してみます。
これも尺八同様に、3トラック作り、それぞれキーボードで演奏します。定位を左右に分けることも尺八のときと同様です。
桶胴太鼓
最後に桶胴太鼓です。使い方は鐘と同じです。
鍵盤の黄色部分は、縁を叩いたときの「カっ」という音です。
実際の現場で、この太鼓は一つのようですので、トラックは一つにします。
上の画像は、「MixConsole」を開いた画面になります。ミキサーのことですね。
尺八と鐘と桶胴太鼓の音量を、耳で確認しながら調整します。
実際の祭の囃子の音より、乾いた感じに聴こえますので、全体にリバーブを入れます。
Stereo Outの「INSERTS」を開き、「Room Works」を選択し開きます。
プリディレイは時間を遅らせてリバーブをかける場合に使いますが、今回は0にします。
リバーブタイムは、屋外ということで少な目の設定にします。1.5秒から2秒ぐらいにしました。
ミックスバランスは、リバーブと元の音の割合を設定するところです。20パーセントにしました。元の音が100なのに対して20パーセントのリバーブの音が追加されていることになります。
以上で解説を終わります。
CMになりますが、天神祭りのだんじりのお囃子を、参考にしながら作った曲をオーディオストックにて、著作権フリーの音源として販売しておりますので、一度確認してみてくださると嬉しく思います。下記リンクです。
祭りのお囃子、笛、鐘、太鼓【DTMにて】 (No.1346896) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)