ボーカロイドでは最新は6が発売されていますが、今回私が持っているのが5ということで、そちらの解説をさせていただきます。
言語は英語と日本語が対応していますが、今回は日本語についての解説になります。
ボーカロイドをお持ちの方も、またこれから検討されている方も参考になる内容になります。
Cubaseでのボーカロイド作業について解説します。ボーカロイドというソフトについて言えば、Cubaseは同じ系列の会社ということもあり、互換性が高く作業性がいいと言えます。
プロジェクトを開いた後で、トラックを追加します。インストゥルメントから「VOCALOID5 VSTi」を選択します。
ボーカロイドのトラックが表示されました。指定した箇所にボックスを作ります。鉛筆ツールを用いて、最初から最後まで描くことになります。
なお、このボーカロイド上でのテンポ、拍子、小節の番号は、もとのCubaseと同期しています。
ボックスをクリックすると下に開きますが、最初にボイスを選択してください。
EnglishとJapaneseが選択できますが、今回はJapanese日本語を選択します。
すると、4つボイスが選択できます。ボイスの数については、購入するセットにより異なります。私は高い値段の方のセットを購入しています。日本語英語合わせて8つのボイスがありました。
ボイスの一つ女性の可愛い声のVY1を選択しました。
ミュージカルエディターを選択しますと、ピアノロール画面になります。
そちらに、鉛筆ツールで音符を入れていきます。ドレミファソと入れてみました。
その状態ですと、あああああ、と発音されます。
波のようにうねった状態で表示されていますのは、音程の高さになります。ボーカロイドを作るにあたって、実際の人間の歌がどういうふうに響いているのかについて研究され、そのニュアンスに近づくよう、自動的に入力されます。
こちらは、音程を変えたり、音符の長さを変えたり、また発音する言葉を変えることでも変化します。
矢印ツールに変えてから、最初に入力する音符の「あ」の文字をダブルクリックしますと、文字が入力できます。そちらに「こんにちわ」と入力してみます。
こんにちわ、と歌ってくれます。一つの音符ごとに言葉を入れる必要がないので、作業効率はいいですね。
なお、言葉を入力することにより、上の二つの画像で音程の波形が変わったことが分かりましたでしょうか? 凄い技術ですね。
こんにちは、の後にも、さようなら、とメロディーを入れてみました。ピアノでコードも入れています。
VY1のボイス、可愛い女性アイドル系
言葉の入力で注意すべきは、「こんにちは」という表記のように入力しないことです。実際の音の響きのように「こんにちわ」と入力しましょう。「さようなら」も「さよおなら」という音の響きのように入力します。
参考までに、他のボイスの音についても聴いてもらいますね。
Kaoriのボイス、実力派女性シンガー系
Kenのボイス、実力派男性シンガー系
VY2のボイス、男性アイドル系
次に、スタイルを決めます。最初のうちはこのスタイルは決めずに作成しても問題はありませんが、スタイルにて、そのボイスでできるいろんな性質の声に変換してもらえます。
スタイルプリセットが多いですが、左側のタイプとカラーを選択することで、スタイルプリセットに候補が並びます。
今回は、タイプに「Robotic」カラーに「Cute」を選択しました。3つ表示されましたが、「Automatic」を選択してみました。
これぞロボットボイスという感じの歌になりました。また、音程の波形も、階段みたいに、ほぼ直線です。
補足しますが、ボーカロイドにはブレスと言って、息継ぎの音も再現されています。上記画像のブレスのところをクリックすることで、ブレスを入れるかどうか決められます。
ブレスが入っている方が生っぽいですが、曲によっては少し耳障りに感じるケースもあったりしますので、そのあたりは聴いてみての判断になります。
いざDTMを始めたばかりのときは、歌は自分で歌ったらいいですが、自分が男性の場合は、女性に歌ってもらうには、誰かに頼むしかありません。もしくは、ココナラで歌ってもらう人を探すというのも考えられます。
それが、ボーカロイドがあれば頼む必要がなく、自由に作っていけます。DTMに挑戦できたなら、次のステップとしてボーカロイドは是非とも挑戦してほしいですね。
次回は、ボーカロイド5について、さらに掘り下げた使い方について解説します。
最後に、2013年作成の動画になりますが、ボーカロイドの曲を紹介します。最近は実際の人に歌ってもらうケースが多くなりましたが、ボーカロイドでもまた作っていこうかと思ったりしています。
このボーカロイドはメグッポイドになります。