クオンタイズとは? DTMを始めたばかりの人は初めて耳にする言葉ですね。
音符の発音タイミングを、ある一定の単位に揃えることです。
上の図は、キーボードにてリアルタイムで、ドラムとハイハットに分けて録音したのを重ねています。
音符が8分音符のグリッドから少しずれている箇所があるのが分かるでしょうか?
DTMとのずれが分かりやすいように、正確な位置で鳴らしたピアノの音も入っています。
「Ctrl+A」で音符を全部選択した後、「Q」と書かれているボタンを押します。上の図を見てください。
グリッドにピッタリと張り付いた状態になります。
クオンタイズのグリッドの単位は、通常8分音符か16分音符のケースで使うことが多いです。三連符系のリズムの場合は変わりますが。
DTM的に正確なリズムになります。最初のものと比べてどうでしようか?
今の日本や世界のポップスは、こうやって正確なリズムで作られているケースが多いのではありますが、生演奏でドラムを叩いているようなニュアンスは、すっかり無くなってしまいました。
それで、演奏で打ち込んだ状態と、クオンタイズした状態の間にしたいというときに使えるのが、感度指定クオンタイズです。
「e」のマークがクオンタイズパネルを開くところです。
開きますと、感度指定、のところで、クオンタイズの感度を指定できます。
- 0%=クオンタイズなし
- 50%=50%の感度クオンタイズ
- 100%=クオンタイズ
聴いてみてどうでしょうか? 正確な打ち込み的な感じはあるものの、完全にはそうなっていないという感じですね。
感度を少なくすれば、初めの状態に近くなります。
逆にマウスにて入力した正確なリズムに対して、人間が弾いたかのように、ランダムにタイミングをずらしてくれる機能があります。
ラフクオンタイズとCubaseでは言います。ランダマイズと呼ばれることもあります。
Cubaseではラフクオンタイズは0~48までで設定できます。
下の音は、ラフクオンタイズをR-15とした場合です。
ラフクオンタイズをこれより大きくR-30とかにした場合、下手な演奏に聴こえました。ほどほどにかけるのがいいですね。
10~20あたりがオススメです。
ただこの機能ですが、機械的にタイミングをずらしていることもあり、同じずれでも、実際に演奏してできたデータのずれとは違う感じがあります。
演奏できる環境にある人は演奏で打ち込むことをオススメします。その後、感度クオンタイズを使うとかする方がいいですね。
クオンタイズをかけないときに、生じるデメリットを紹介します。
ある程度DTMで作業をされている方なら、あるあるなことなのですが、
トラックで小節ごとに分割した場合、小節の最初の音が抜け落ちてしまうケースがよくあります。
対策として、分割する前に最初の音だけクオンタイズを合わせるなど、私はしたりしています。
それが最初からクオンタイズをかけていれば、絶対に音符が最初に抜け落ちることはありません。
そういう意味では、クオンタイズをかけることにより、小節のコピーなどが容易にでき、作業時間が短縮できるというメリットがあります。
クオンタイズにはメリットとデメリットがあること、そしていろいろな使い方があることなど説明させていただきました。
私の説明などについて、ここがわかりにくい、であるとか、こういうことを書いてほしいなどの要望は、遠慮なくコメントなどしていただければ嬉しく思います。