今回は、イントロに一つ工夫を入れることで、人が聴いて「オオッ! これは!」と思わせるようにさせようというテーマです。
上の音は私が最近YouTubeの動画のBGMとして発表した、「Let Me Try It」という曲のイントロ部分です。
摩訶不思議な音とともに始まっていて、ハッとさせられませんでしたか?
これは、リバースピアノといいまして、ピアノで弾いたフレーズをリバース、逆回転させた音になります。
元々この、音を逆回転させるというテクニックは、ビートルズがアルバム「リボルバー」で使ったのが最初と言われています。「Tomorrow Never Knows」では実験的な手法が多く聴ける曲ですね。
もともとは、たまたまテープを逆に入れて再生させた音を気に入って使うようになったようです。
このテープの逆回転サウンドが、DTMですと容易に再現できます。
ピアノでコードをアルペジオで弾いてみます。短いフレーズで構いません。その後、テンポがぴったり決まるように、クオンタイズは合わせておきます。
こうして聴いてみると、普通のピアノって感じがしますね。
この音を逆回転させる方法を説明します。
逆回転させる、つまりリバースさせるトラックを選択した後で、「編集→インプレイスレンダリング→レンダリング」をクリックしますと、
選択したトラックのすぐ下に、そのイントゥルメントをオーディオ化したトラックが現れます。
上の画像はその波形を表したものです。
その箱をクリックしてから、「Audio→処理→リバース」をクリックします。
すると、リバースピアノの音が出来上がります。私は、何度かタイミングや音の高さ、強さなどを変えてみて、一番不思議な感じがするものを選んで作りました。
リバースピアノに限らず、リバースシンバルなど、リバースさせるということは、音がパンと鳴ってから、減衰していく、という時間の流れを逆回転させることになりますから、現実には、基本的な意味で、絶対に存在しない音になります。
その独特な異世界の感じが、インパクトがあると思いませんか?
「国道163号線【体感速度180km】伊賀市から木津川市」という私の動画のBGMとして4曲オリジナル曲を使用していますが、2曲目3分23秒~、でこの曲を使用していますので、時間がある方は見てくださいませ。
私はYouTubeの動画をしていますが、車にビデオを乗せて高速道路や国道などを走り、何倍速かに編集するという動画は、うまくいけば再生回数を取れますので、私はよく使っています。
今回は、イントロに一工夫ということで、リバースピアノについて解説しました。最近、ブログネタをなんとか絞りだしている状態です。