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自作曲紹介

「Over The Rainbow」動画をアニメ作成ソフトで作成

こちらの記事にはプロモーションが含まれます。

2021年秋に作った曲の動画を作り、2023年元旦に公開しました。元気が出てくるような曲ですので、よかったら聴いてくださいませ。

バンドの演奏は、私が趣味で参加しているバンド、「ザ・プラムスターズ」にしてもらっています。普段はベースギターを私は担当しています。

この曲では、ボーカル、アコースティックギター、ベースギターを私がしています。

他のパートの、ドラム、ピアノ、エレキギターソロはバンドメンバーによる演奏です。

バンドに参加して楽器の演奏することは、DTMなどでスキルが活かせますし、カバーなどすることで、リズムやメロディー、またコードなどの感覚的な習得にもなり、DTMする人には是非ともオススメしたいです。

ザ・プラムスターズが演奏した他の動画も貼り付けておきます。

最初の動画は、これまたソフトの無料体験版を使って作成しています。

Cartoon Animatorという2Dの漫画の動画を作成するソフトを一か月無料で体験できます。

2D アニメーション作成ソフトウェア | Cartoon Animator (reallusion.com)

前回iCloneという3Dアニメーションのソフトの体験版で作成したというのを公開しましたが、同じ会社が作っています。同じ会社が作っていることもあり、操作画面など似ているところも多く、なんとか初歩的な作業だけできた感じです。

作業としては、プリセットであるステージを選び、その上にプリセットのキャラクターを配置させ、それに、歩くとか、ダンス、他、喜びとかいろんな感情のプリセットの動作を入れたりすることで、動かすことができます。

体験版ですと、動画出力の長さに制限があったりします。

漫画ソフトで作成した、いくつかのシーンごとのアニメーションを、私は出力させる方法が分からなかったため、Bandicamで画面キャプチャーさせて保存して、それを動画ソフトで編集しています。

上の動画は、まさに、漫画作成ソフトを動かしているときの画面をキャプチャーしたときのそのままの動画です。雲が動いているのを気づかれた方もいらっしゃるでしょうか? Cartoon Animatorでは、セットの一部を最初と最後で移動させるなんてこともできたりします。

最近、Bandicamは動画作りに大活躍しています。Bandicamはパソコンでのインターネットでの画面、作業画面、などを動画で記録させるソフトです。

Bandicamに、動画編集ソフトを組み合わせることで、だいたいの動画は作成できたりします。

新年が明けましたが、絶えず、何か新しいことに挑戦したいと、アンテナを張っている私です。短いですが、これで今回の動画は終わります。

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DTM中上級者向け 自作曲紹介

【サイドチェイン】で、プロクオリティの編曲にしよう!Cubase

今回は、上級テクニックといえます「サイドチェイン」について、解説します。

サイドチェインとは、メインのオーディオ信号とは外れて、制御信号などを送る回路のことを示します。

主に使われるのはコンプレッサーのエフェクトに対して使われます。サイドチェインコンプと呼ばれます。

実際アレンジとして一番典型的な使い方として、4つ打ちのバスドラムをサイドチェインとして指定することで、

シンセの音が、バスドラムが鳴るタイミングに音量が下がるという効果を出します。

シンセが「ンーワ、ンーワ、ンーワ、ンーワ」と鳴るのを聴いた人もいるのではないでしょうか?

最近の洋楽などで、よく用いられる手法です。

その作り方を解説しますね。今回は少し難しい内容になります。

トラックとして、ドラムトラックを作ります。そのときに、バスドラム、スネア、ハイハット、と個別に分けておいてください。少なくとも、バスドラムだけは単独にしてください。

バスドラムは4つ打ちにします。ベロシティは同じにします。

もう一つ、効果をかけるシンセを用意します。今回はCubase付属音源のHalion SonicにあるCarpet Layerという音色を使います。

テンポを指定(今回は104)して、同時に鳴らしてみます。コードは何でも構わないのですが、一小節ごとに、F、B♭M7を繰り返してみます。

シンセのトラックのエフェクトに、コンプレッサーを入れます。

そのときに、「Side-Chainをオン/オフ」をクリックして、オレンジ色にします。

バスドラムのトラックを開き、Sendsのところで、出力先として「Side-Chains~」を選択します。

クリックしますと、青色のプリフェーダー、橙色のポストフェーダーが選択できますが、今回はプリフェーダーにします。

プリフェーダーとは、フェーダーの前、効果をかける前の状態を意味します。プリフェーダーにしておきますと、バスドラムの音量を最小にした状態、音が鳴らない状態にしても、音が鳴っていると仮定して、効果がかかってくれます。

コンプレッサーのかかり具合を調整します。

THRESHOLD(スレッショルド)は、どの音量からコンプがかかるかのことです。

RATIO(レティオ)は、コンプのかかり方の強さを示します。

今回は、コンプを強めにかけてみます。

バスドラムの鳴るところで、シンセの音が小さくなることで、バスドラムがクッキリと浮き出たように目立ちますね。

試しに、バスドラムの音量を最小にしますと上のような音になります。プリフェーダーにしなければこの効果はかかりません。

シンセでも、シャープな音のシンセの音、ベースなどにこの効果をかけても面白い効果が得られます。

応用として、4つ打ちのバスドラムをサイドチェイン用のものとして、音量最小にしておき、別の複雑なパターンのバスドラムを入れるなんていうテクニックも使えることになります。

最後に、私の作品にはなりますが、このサイドチェインコンプをかけて作成したオリジナル曲がありますので、参考までにお聴きくださいませ。

Aメロでは、今回と同じ柔らかい音のカーペットレイヤーが、

サビでは、シャープな音のシンセが、サイドチェインコンプがかかった状態になっています。

それにしても、私のボーカルは下手ですね。聴き苦しくてすみません。ちゃんと自覚しております。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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DTM

【ギターチョップ】をイントロに入れて、独特のインパクトをつけよう

エレキギターの音を細かく切り刻んで、独特の雰囲気を出させる手法のことを、ギターチョップと言います。

今回は、その手法を解説します。

上の音は、エレキギターのソフトからオーディオデータにしたものですが、実際のエレキギターの演奏でも構いません。

1小節か2小節、全音符で、ジャラーンと伸ばす部分を作っておきます。

ジャラーンと伸ばす部分の前半部分だけ使うことにします。

分割して、前半をコピーして後半にも持ってきます。

このあと、基本的には16分音符の単位で、分割していきます。最後の方の1か所だけ32分音符の分割にしました。

分割する方法に、これといった規則があるわけではありませんが、いろんなものを試してみて、これがいいというのを発見するといいですね。

減衰する全音符の音から編集しているため、後の方が小さい波形になっています。それを、おおよそ、同じ波形の大きさになるように、編集します。

分割された波形の上のあたりにマウスを持ってきますと、波形を大きくすることができます。

最後に、盛り上がる感じを演出させるため、ギターチョップ部分のボリュームを、他の部分より上げます。なおかつ、初めから終わりにかけてクレッシェンドさせます。

少し前に、「リバースピアノ」をしましたが、このギターチョップにつきましても、録音させた音を、DTM上でカットしないとできないという意味では、基本的な意味で、現実世界には存在しない音ということになります。

有名な曲では、RADWINPSの「前前前世」のイントロで用いられていますね。一瞬、機械が壊れたかのようなインパクトがあります。そのため、ギターチョップ部分は、他の楽器は少な目か、なしの方がいいかもしれません。

なお、ギターチョップの作り方ですが、今回のように分割する他に、ある一部分の分割した物をコピーして貼り付けるという方法もあります。

コピーした場合は、当然のことですが、全く同じ音を繰り返すことになるため、若干出来上がりの音に差はあります。どちらがいいのかは、聞いてみて判断したらいいですね。

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DTM

【リバースピアノ】をイントロに入れて、独特のインパクトをつけよう

今回は、イントロに一つ工夫を入れることで、人が聴いて「オオッ! これは!」と思わせるようにさせようというテーマです。

上の音は私が最近YouTubeの動画のBGMとして発表した、「Let Me Try It」という曲のイントロ部分です。

摩訶不思議な音とともに始まっていて、ハッとさせられませんでしたか?

これは、リバースピアノといいまして、ピアノで弾いたフレーズをリバース、逆回転させた音になります。

元々この、音を逆回転させるというテクニックは、ビートルズがアルバム「リボルバー」で使ったのが最初と言われています。「Tomorrow Never Knows」では実験的な手法が多く聴ける曲ですね。

もともとは、たまたまテープを逆に入れて再生させた音を気に入って使うようになったようです。

このテープの逆回転サウンドが、DTMですと容易に再現できます。

ピアノでコードをアルペジオで弾いてみます。短いフレーズで構いません。その後、テンポがぴったり決まるように、クオンタイズは合わせておきます。

こうして聴いてみると、普通のピアノって感じがしますね。

この音を逆回転させる方法を説明します。

逆回転させる、つまりリバースさせるトラックを選択した後で、「編集→インプレイスレンダリング→レンダリング」をクリックしますと、

選択したトラックのすぐ下に、そのイントゥルメントをオーディオ化したトラックが現れます。

上の画像はその波形を表したものです。

その箱をクリックしてから、「Audio→処理→リバース」をクリックします。

すると、リバースピアノの音が出来上がります。私は、何度かタイミングや音の高さ、強さなどを変えてみて、一番不思議な感じがするものを選んで作りました。

リバースピアノに限らず、リバースシンバルなど、リバースさせるということは、音がパンと鳴ってから、減衰していく、という時間の流れを逆回転させることになりますから、現実には、基本的な意味で、絶対に存在しない音になります。

その独特な異世界の感じが、インパクトがあると思いませんか?

「国道163号線【体感速度180km】伊賀市から木津川市」という私の動画のBGMとして4曲オリジナル曲を使用していますが、2曲目3分23秒~、でこの曲を使用していますので、時間がある方は見てくださいませ。

私はYouTubeの動画をしていますが、車にビデオを乗せて高速道路や国道などを走り、何倍速かに編集するという動画は、うまくいけば再生回数を取れますので、私はよく使っています。

今回は、イントロに一工夫ということで、リバースピアノについて解説しました。最近、ブログネタをなんとか絞りだしている状態です。

【フレッツ光】安心と信頼の光回線
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DTM

アレンジ編曲の仕事の進め方【ココナラ】奮闘記、開始5か月の実情

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こちらの記事はプロモーションを含みます。

自宅の小さな庭のサザンカが咲き始めています。セカイノオワリの「サザンカ」という曲のことをふと思い出しました。

今回は、アレンジの仕事について、ココナラというサイトにて仕事を受けていますが、それについてのお話をさせていただきます。

私のブログページのトップにあります「メニュー」の中から、「ココナラ」をクリックしますと、私のページに飛びます。ココナラでは私は2022年7月より、作曲と編曲の仕事をさせていただいておりますが、実績を積むまでは、格安価格にて仕事を受けておりますので、よろしければ覗いてみてくださいませ。

依頼される方としては、パソコンで音楽を作るDTMに慣れている方もいれば、慣れていない方もいらっしゃいます。

上の画像は、イメージで、私の曲「ワイングラス」の楽譜です。

データを頂く作業

まずこちらに曲が把握できる状態になることからスタートします。

  • メロディーが分かる楽譜と歌詞、テンポが分かるもの
  • 弾き語りの音源

そのどちらかがあれば、編曲の方の作業ができます。

コードについては、弾き語りの音源の場合は、いただいた音源からコードを探す作業をすることもありますが、コードの読み取りは複雑なコードを使用しているなど、難しいケースもありますので、コード譜をいただいた方が確実です。

弾き語りの音源に合わせる場合ですが、その音源がDTMソフトを使って録音されているケースですと、DAWソフトのメトロノームに合わせて弾いてくれる場合だと、作業は楽ですが、メトロノームに合わせず、単に弾き語りを録音したケースもあります。

そういったケースですと、一旦その音源をDAWソフトに読み込んだ後で、小節の頭が揃うように、テンポを指定していく作業が必要となります。

人間の感覚的には一定のテンポで弾かれているように聴こえますが、機械的なテンポに合わせると、小節単位でテンポのゆらぎはありますので、この作業が結構大変ではあります。

ただ、依頼者になるべく負担をかけないよう、DAWソフトのメトロノームに合わせて録音し直してくださいとは言いません。

テンポを決めた後でも、完全にソフトのテンポと一致まではしないため、打ち込みはマウスでクリックではなく、鍵盤のキーボードを使用して入力していく必要があります。

その音に合わせるテクニックというのは、実際に楽器を演奏することに慣れていないと、なかなか難しいものがあります。

そういう意味でも、何かしら楽器を習得して、演奏する技術というのは、DTMにおいては、物凄く活かされます。

編曲していく作業

編曲については、最初にイメージする編曲のリファレンス曲(参考曲)は、必ず聞いておいてください。

単にジャンルだけだと、こちらが時間をかけて作ったものが、描いていたイメージと違うと、言われてしまうケースはよくあります。

バンド編成のアレンジの依頼を受けることは多いですね。それにプラスして、ストリングス、ブラス、シンセなどを重ねることになります。

アレンジは、最初から最後まで完全に作りこむのではなく、ワンコーラスだけ作ってから、確認してもらう、もしくは、ドラム、ベース、ピアノ、ギターなど4リズムだけ入れた段階で聴いてもらうなどした方がいいです。

完成させるまで、途中で最低でも一回は中間報告のような感じで提出して、確認してもらいます。

それで、確認してもらった後で、それに発展させる形で、ブラッシュアップさせ、完成形にもっていきます。

最初から一気に完成形にまで進めることはオススメできません。修正箇所が多いことは、修正を指摘する依頼者の負担も増やすことになります。

また、こちらが時間を使ってしたことが、全く無駄になってしまうケースもあります。

完成、確認、納品

完成させて確認してもらったとき、ほとんどのケースで、ここをこうしてほしいと修正の要請を受けます。

私は修正については、修正箇所の多さは入れず5回までの修正は追加料金なしで対応しています。

YouTubeで、DTMについて出している人が、無限修正地獄と言っていることがあり、一回の依頼で40回修正した、と言っておりました。

曲に対して完成形を求める姿勢について非難するつもりはありません。それぞれの方が曲に対しての熱意はあるものです。

そういうこともあり、自分の負担を減らす意味で、修正についての限度は設けておいた方がいいかもしれません。5回修正すれば、依頼者の求めているものに近づけるはずです。

最後に納品は、一般的にはWAVデータの44100kHz、もしくは48000kHzで納品します。

通常のCDは44100kHzでできておりますが、DAWで編集するためのパラデータは48000kHZでやり取りするケースが多いため、どちらで納品するかは前もって確認します。

また、依頼者の中にはWAVデータについて再生できない人もいらっしゃいますので、通常データの受け渡しのために軽いMP3のデータも、私は同時に納品しております。

データの名前ですが、

「ワイングラス、ボーカロイドミックス完成20221208」

「ワイングラス、カラオケ完成20221208」

というように、必ず西暦の日付を最後に入れております。

その方が、何のデータが一番最後のデータなのかがすぐに理解できるからです。

完成納品の他のときは、確認用ですのでMP3がいいです。

なお、ココナラですが、

仕事をやりたい人、仕事を頼みたい人、それぞれ、技術、スキルに関係して様々なことがやりとりできます。

登録するだけなら無料ですので、是非とも入って新しい世界を広げてください。


なお、メジャーアーティストの場合の編曲の仕事についてですが、作詞作曲とは大きく異なります。

作詞や作曲は、基本的には、その曲がどれだけ売れたかにより、印税の収入が入ります。

比べて、編曲の仕事に印税はなく、一曲あたりいくらと決められています。

そういう意味では、収入を安定させるためには、作詞作曲と編曲の仕事をバランスよくこなすことが、生計を立てる意味で重要となります。

以上で、編曲についての話を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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YOASOBI「群青」のコーラスを【ボーカロイド】で作ってみた!

YOASOBIの群青と言えば、コーラスが印象的な曲ですが、今回は、その部分を、ボーカロイドで作ってみます。

最初の動画は、曲を作ってから、早速動画にしたものです。よかったら聴いてください。

歌詞を見ながら耳コピして、メインボーカルのメロディーをボーカロイドに入力しました。

メインボーカルはボーカロイド日本語女性のKaoriを使っています。

次にボーカロイドトラックを3つ追加しました。そして、コーラス部分について、メインボーカルをコピーして各トラックにはりつけました。

実はこの状態では、同じ音を重ねているだけですので複数が歌っているようには聴こえません。

ですので、各トラックのシンガーを変更します。

  • トラック2=VY1日本語女性
  • トラック3=Ken日本語男性
  • トラック4=VY2日本語男性

と、シンガーを変更しました。声が変わることもあり、これだけで複数の感じが出ます。

そして、もう一つ、シンガーのスタイルを変更します。

メインボーカル以外をBack Groundに設定します。これで、リバーブが多めで、ボーカルより奥に下がった印象になります。

そして、コーラスでは立ち位置で横に広がって聴こえるので、

  • トラック2=左50
  • トラック3=左20
  • トラック4=右50

と設定しました。メインボーカルは基本的に真ん中ですので、左が2パート、右が1パートで、少しバランスが悪いですね。

トラック3を真ん中にする手もありますが、一番いいのは、右にもう一つパートを増やすことです。

トラック5をKaori日本語女性パートにして、右20に配置します。

ただ、メインをコピーしただけですと、複数になった感じは出ません。ということもあり、このパートはハモリパートにします。

ハモリパートの基本的な作り方ですが、メインのメロディーに3度でハモらせるのが普通です。

ハ長調のドレミファソラシドで言いますと、

2つ隣の音が3度の音になります。

ドの場合は上はミ、下はラ

レの場合は上はファ、下はシ

です。

今回は、上にハモリを入れてみます。

このキーはB♭のキーですが、上の図のように、赤色のメインパートの2つ隣の音をハモリパートとして作りました。

このときに、ハモリパートが、要所でコードの構成音になっていることがベストです。

メインパートの一つの音がコードの構成音だった場合、ハモリのパートもコードの構成音のときが綺麗に響きます。

メインパートとハモリパートの二つの響きがコードの音の響きを出しているという感じですね。

例外なケースもありますので、絶対というわけではありません。

コードを優先した場合は、ハモリパートが一部3度ではなく4度になるケースもあります。

また、コードよりも3度の方を優先させるケースもあり、実際に聴いてみて判断することになります。

今回は一部3度の方を優先してハモリパートを作りました。

ハモリパートだけ鳴らしたのがこちらです。↓

次に、全体で聴いてみます。↓

今の技術ですと、ハモリパートはもっと本格的な音が出るソフトもあるようですが、単にボーカロイドでも、それなりには作ることができるという、試験的な試みをしてみました。

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DTM初心者向け

マルチバンドコンプレッサー使い方【基本】Cubase音の変わり方

今回はマルチバンドコンプレッサーの使い方について、DAWソフトのCubaseで解説します。

コンプレッサーは、音の大小(ダイナミクス)を少なくさせて、平坦に近いようにもっていく作業になります。

そして、マルチバンドコンプレッサーは、音域ごとにかけるコンプの度合いを調整することができるコンプレッサーになります。

ミックス前の全体に、マルチバンドコンプレッサーを使用することで、マスタリング作業をさせることができます。

マスタリングとミックスとどう違うのかですが、マスタリングは、ミックスした音源をどの媒体で鳴らしても聴きやすくさせるような作業で、それを元にCDなどが作られたりします。

手順ですが、マルチバンドコンプレッサーをかけない状態で、全体のバランスがいい状態にしてください。

左右のバランス、音域の高低のバランス、音量の大小差のバランスなどです。

そのときに重要なこととして、メーターで音量の大小をチェックして、ピークのときに0まで到達しないことがベストです。

音のピークが0ですので、それを超えたときは、音が正確に再生されない割れた音になります。

0に一瞬でも到達した場合は、ミックスバランスでボリュームを下げるか、もしくは各パートにコンプをかけるなどして、到達しないようにさせてください。

逆に、メーターの0まで全く行かないぐらい、音量が小さいのもよくありません。ピークのときに、0の手前ぐらいになるのがベストです。

上の音は、マルチバンドコンプレッサーをかける前の音になります。ちなみに、これは私の曲で、1年前に当時のバンドメンバーに、電子ドラム、エレキギター、ピアノなど手伝ってもらっています。

  • ボーカル
  • ドラム
  • ベースギター
  • フォークギター
  • ピアノ
  • エレキギターリフ

この音に含まれるパートは6パートになります。

次に「スタジオ」→「MixConsole」を開きます。ミキサー画面になります。

Stereo Outの上の方のINSERTSを開き、

「Dynamics」→「Multiband Compressor」をクリックします。

最初の段階でStereo Outは0になっていますが、これは基本的に0のままにしてください。

コンプレッサーをかけたときに、0がピークになるように合わせてくれるからです。

Rock Master

マルチバンドコンプレッサーには、プリセットがついていて、基本的にはプリセットを選択するだけで、そのジャンルとしてオーソドックスな設定になってくれます。

上の音は、Rock Masterの音になります。

EQと同じで、右側が高音域、左側が低音域になります。

上のグラフは、それぞれの音域のボリュームで、

真ん中のグラフは、音域に対して、どれだけコンプをかけるかという設定になります。

斜めの直線が角から角まで一直線なら、全くコンプがかかっていないことを示します。

どれぐらいの音量を超えたときに、どれだけのコンプをかけるかということを、設定できます。

スレッショルド(THRESH)は、その音量を超えたときにコンプがかかることを意味します。

レティオ(RATIO)はコンプをかける度合いを意味します。

ロックマスターのプリセットは、低音域はコンプをあまりかけず、高音域にコンプを多くかけている設定になっています。

R&B Master

R&B Masterは、高音域はあまりコンプはかかっていませんが、それ以外の音域でコンプを多くかけています。

特に目立つのがベースの音が、ドンドンとよく響くようになりました。悪く言えば、弾いたときの強弱があまり感じられないようになっています。

Dance Master

Dance Masterは、音的には、R&B Masterと似ていますが、グラフを見る限り、R&Bよりはコンプは少な目です。そして高音域のボリュームがR&Bより大きくなります。

Ballad Master

Ballad Masterに関しては、コンプは大きな音にだけ少しかけているイメージです。

他に、ボリュームとしては高音部が大きくなっています。

コンプレッサーはかけることで、全体の音量を均一化させることと同時に、ピークの音量に全体的に近づける作業もするため、かけることにより、音量は上がって聴こえます。

このことをDTMをする人は音圧が上がる、という表現を用います。

ただ、このコンプレッサーをかける作業は必ずしなければいけないわけではありません。

クラシックの演奏などの場合は、コンプレッサーを通常はかけないことが普通です。音の強弱(ダイナミクス)が、コンプレッサーをかけることにより少なくなるからです。

そういう意味で、しっとりとしたバラードの場合は、コンプを少なくすることで、強弱を失わない設定にしていると言えますね。

クラウドワークス

余談にはなってしまいますが、なぜ今の音楽でコンプレッサーが重要視されるようになったかということを説明させていただきます。

80年代から90年代のCDができた当初のCDと、今のCDと聞き比べたことがあります。

シンセなど音そのものが進化したことで変わったことがありますが、それより、単純に音が大きくなっています

コンプをかけることにより、大きくしているのですね。

なぜコンプをそもそもかけるのかですが、

曲を聴いたときに、音が大きい方が目立って聴こえること。またいい曲のように聴こえる、ということがあります。

サブスクなどでいろんな曲を少し聴いては飛ばすなどの場合は、音が小さいだけで、イマイチだなという感想を持たれてしまうケースがあります。

そんなこともあり、他の曲の基準より小さく聞こえさせないように、コンプで少しでも大きく音量を感じさせるようにしているんですね。

とは言え、音の強弱、ダイナミクスが少なくなるというデメリットもあるため、そのあたりは、エンジニアの判断になるということはあります。

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サードパーティ製ソフトを、Kontaktに読み込ませる方法

音楽をやっていると、この楽器の音を入れたいんだけど、手持ちの音源の中にいいのがないなあ、ということがあります。

私は、オカリナの音、マンドリンの音について、いいのがなかったので、それぞれ購入しました。以下のリンクからページに飛びます。

オカリナ:アマヤ (embertone.com)

マンドリンv1.5, マンドリンv1.5プラグイン, マンドリンv1.5を購入する, ダウンロード (pluginboutique.com)

外国のサイトから購入しましたが、その前に、日本人のブログで紹介されていたこともあり、信用して買いました。

これらは、Native Instruments社(NI社)のKontaktというソフトを使用して、使うことができます。

Kontktのどのバージョン以降で対応可能、などの表記が音源の注釈にありますので、それで手持ちのKontaktで対応できるのかどうかは必ず確認してください。

NI社は自身で開発したサンプラーソフトを、他社で使用することも許可しています。

題名のサードパーティとは、第三者のことを意味します。系列の企業ではない第三者という意味です。

サードパーティ製のソフトの中には、NI社により認可されているものと、されていないものがあるようです。

されているものは、Kontaktの左側のコンタクトライブラリーに並びますが、今回は、認可されていないタイプについて説明します。

画像のように四角形を分割したようなマークを押し、下から「Quik-Load」をクリックします。

ピアノ画面の上に、Quik-Loadが出ます。Quik-Loadの鍵マークのロックを外しておきます。

左上の「File」から、ダウンロードしたnkiファイルを見つけ、それをドラッグ&ドロップして、Quik-Loadへ持ってきます。

Quik-Loadからドラッグ&ドロップして持ってきますと、音源が入ります。

Quik-Loadは、サードパーティ製音源でなくても、左側のライブラリーの中でよく使うものを、入れておくという使い方もできます。

Quik-Loadでは、フォルダーを作ることができ、ジャンルごとに分けるなんて使い方もできます。

サードパーティ製で認可のないものは、左側のコンタクトライブラリーに並びませんので、Quik-Loadを使うことにより、一回一回ファイルを選ぶ手間が省けます。

今回は、サードパーティ製のソフトについて、Kontaktで動かすための方法について書きました。

私も日々のDTMを使っての作業の中で、新しい情報などあればこちらにシェアしていきます。

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HALion Sonic の音色選び【レーティングで効率アップ】

今回は、Cubase付属音源の、HALion Sonicの基本的な使い方、特に、音色の探し方について、解説します。

トラックの追加→インストゥルメント→HALion Sonic SEを選択して、開きます。

その後、上の方の▼マークの「プリセットの読み込み」をクリックします。

フィルターが表示されますが、「属性」の方を選択してください。

4列、フィルターが表示されますが、

左から順に

  • Media→Content Set コンテントセット
  • Musical→Category カテゴリー
  • Musical→Sub Category サブカテゴリー
  • Musical→Character キャラクター

とフィルターを並べておきます。これは最初からこうなっていれば問題ありません。

フィルターは他にもいろいろ設定できますが、この並べ方だけ知っていれば問題ありません。他の設定にしたとき、使いにくいと思えば、この設定に戻しておきましょう。

カテゴリーの中から、1つ選びます。今回はSynth Leadを選びます。

すると、サブカテゴリーの中に4つ項目が表示されました。

その右側の数は、その項目で何種類の音が入っているのかを表しています。

サブカテゴリーで、今回はAnalogを選びます。

キャラクターがいろいろ並んでいます。今回は、Richを選びます。

すると、ようやく右側の検索結果の表示として、いくつか少ない数が表示されました。

1つ1つ、選んでみて、音を確認してみます。

いいなと思う音があれば、Ratingのところで、星4つ、もしくは星5つをつけます。

逆にこの音は好きではないので使わないだろう、という音色なら逆に星2つ、星1つをつけます。

最初の段階では、GM音源を覗いて星3つですので、4つならいい音、5つなら物凄くいい音、と、自分の観点でレーティングさせることができます。

GM音源は星4つに最初なっています。

レーティングすれば、それぞれの音色がレーティング順に並びますので、よく使う音などは星5つにしておけば、探す手間が省けます。

なお、キャラクターは、複数選択が可能で、その場合、さらに絞り込みができます。

ハリオンソニックには、バージョンにもよりますが1600もの音色があります。そのため、ほとんどの音楽に対応可能な音色が揃っています。

ただ、シンセサイザーのタイプではなく、プリセットの音で楽しむというのが主な目的です。音作りにこだわるなら、シンセサイザーの音源の方がいいかもしれません。

とは言え、シンセサイザーは音作りが難しいため、最初のうちはプリセットからいい音が選べるハリオンソニックの方が、やりやすいとは思います。

ハリオンソニックの中で、カテゴリーがSynthの部類に入る音色が、特にいいのが揃っていますので、最初Synthだけでも全て聴いてみて、レーティングしてみるのをオススメします。

以上で終わります。今回も読んでいただきありがとうございました。

クラウドワークス
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Groove Agentの使い方Cubase付属ドラム音源

今回は、Cubaseに最初からついてくる付属音源のGroove Agentの基本的な使い方を説明させていただきます。

プロジェクトを開いてから、トラックを追加で、インストゥルメントより、「Groove Agent SE」を選択します。

上の方にある▼マークを押し、「プリセットの読み込み」をクリックします。

フィルターが表示されます。

フィルターの上にある属性をクリックします。

左から右に4つ、フィルターの種類を決めるところがありますが、

左から3番目に「Musical」→「Style」

一番右に「Musical」→「Sub Style」を指定します。

スタイルから一つクリックしますと、それに合うサブスタイルが表示されます。

サブスタイルから一つ選びますと、それに合うドラムのセットが右側に検索結果として表示されます。

今回は、Vintage Kit1を選択します。

上の画像のように表示されます。左下のパッドの部分をクリックしても、音が鳴りますが、MIDIキーボード、電子ピアノなどがある場合は、左側の方、低い方にあるC1~D♯2までが、その音色に該当します。

ほとんどのドラム音源で、おおよそ配置は決まっています。ただし、バスドラム、スネア以外は、音源によって配置が異なるケースがまれにあります。

キーボードで演奏しながら、リアルタイムで録音するとき、トラックは、バスドラムとスネアとタムで1つのトラック、

ハイハットとシンバルで1つのトラックを作り、

録音するとやりやすいですね。器用な人なら、両手使いながら一度にできる人もいるかもしれませんが、2回に分けて録音することをオススメします。

録音した後で、トラックを色分けします。

それから、二つのトラックの四角形の箱を、Ctrlキーを押しながら、複数選択させ、クリックします。

開いたときに、色分けした色のように、音符に色がついて表示されます。

音を聴いてみます。

少しもたついて聴こえる部分があるなと思いましたら、感度指定クオンタイズというのを使ってみます。

上の方に、「e」のマークがあります。クリックしますと、クオンタイズパネルが左上に表示されます。そこでパーセントで感度を指定します。

今回打ち込んだのはエイトビートのリズムですので、8分の1にクオンタイズが鳴っているのを確認しながら、「Q」のクオンタイズをクリックします。

感度を指定しないクオンタイズも用いることがありますが、その場合は、ピタッとタイミングが機械的に決まってしまいますため、ドラムを人間が演奏している感じからは遠くなってしまいます。

単にキーボードで演奏しただけだと、下手に聴こえる場合などは、感度を30~50ぐらいにしてクオンタイズをかければ、ある程度正確なものの、人間らしいグルーブを残した感じになります。

その音を、今回、音色を「Rock Kit5」に変えて再生させてみますね。

これまでの説明は、バンド系のドラムの作り方でしたが、打ち込み系のドラムの作り方の説明をします。

人間がドラムを叩いているというよりは、機械的に複雑なリズムを鳴らすという雰囲気にしたいため、キーボードは使わず、直接ピアノロールに、クリックして書いていきます。

バスドラム、スネアドラム、ハイハット、シンバル、ぐらいあれば基本的なリズムが作れます。

ハイハットは音符の数が多いので、ところどころベロシティで小さくなる部分を作ったりして、メリハリをつけてみます。

こういったケースですと、1小節のパターンを繰り返すか、2小節のパターンを繰り返すケースが多いですね。まれに4小節ということもあります。

Cubaseというソフトに最初からついているドラム音源ですが、様々な音が収録されており、結構クオリティーが高いですね。

バスドラムとスネアは真ん中で聴こえることが多いですが、ハイハット、シンバル、タムなどが、左右に初めから分散されて配置されているので、とても使い勝手がいいですね。

以上、グルーブエージェントの基本的な使い方について、ドラム全般に使えるテクニックなどを入れつつ説明させていただきました。