今日は初心者向けに、DTMで使うエフェクトの種類について、解説します。Cubaseというソフトを例に解説しますが、他のソフトでも用語などは同じ部分があるので応用できます。
エフェクトには大きく分けて5種類あります。
①空間系、リバーブ、ディレイなど
②周波数系、イコライザー、エンハイサーなど
③ダイナミクス系、コンプレッサー。リミッター、マキシマイザー、マルチバンドコンプレッサーなど
④モジュレーション系、コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、オートパンなど
⑤歪み系、ディストーション、オーバードライブ、ファズなど
①空間系、リバーブ、ディレイなど
最初に空間系エフェクトについて紹介します。空間系というとピンと来ない人も多いとは思いますが、どこで演奏するのか、ということを表しています。
家の中だと残響音はそれほどありませんが、コンサートホールだと音が響き渡ったりします。
その残響音のことを指します。リバーブは、ヴァーンというような繋がっている残響音です。カラオケのエコーがこれに当たります。
対して、ディレイはやまびこのように、ヤッホー、ヤッホー、ヤッホーと、何度もずれて聴こえる効果のことを表します。
使用頻度としましては、リバーブは高く、ディレイは特殊な効果を足したいときに使用するといった感じです。
リバーブ
Cubaseでは、トラックのインサートのところで、「Reverb」→「Room Works」が、使いやすいリバーブとしてありますので、その使い方を解説します。
写真矢印のプリセット選択、で具体的にどういう場所の残響なのか選択できますが、リバーブは比較的覚えやすいため、プリセットを使わず、それぞれ設定してもいいと思います。
上記①はリバースタイムで、どれだけの長さの残響かを設定します。家の中だと短く、風呂の中だと長い、そんな感じですね。
②はプリディレイで、残響が、すぐ始まるのか、少し遅れて始まるのかなど、残響が始まるタイミングを設定できます。最初はゼロで問題ないかと思います。
③残響と元の音とのミックスの割合です。楽器などは10~30と、やや多めに設定してもいいですが、ボーカルのときは、3~10の範囲で設定するといい感じになります。
他のダイヤルは、最初のうちは、正直覚えなくていいかと思います。
②周波数系はイコライザー、エンハイサーなどありますが、最初はイコライザーだけ覚えておいてください。
イコライザー
トラックの画面を開くとこのような画面になります。
真ん中のグラフがイコライザーで、どの周波数の音を持ち上げるかとか、どの周波数の音を下げるかなど、設定できます。
また、実際にその楽器の音を鳴らしたときに、どの周波数の音が鳴っているのかなども、演奏を聴きながら確認できます。
右に行くほど高い音で、左に行くほど低い音になります。
また、左側にエフェクトをかける場所がありますが、かかる順番として、左側のエフェクトが上から順にかかり、その音に対して真ん中のイコライザーで音色を調整するという流れになっています。
一番最初にイコライザーを入れてからエフェクトをかけたい場合は、左側のエフェクトの欄で、「EQ」を選んでから好みのEQエフェクトを選択します。
最初のうちは初めにEQを入れることは考えなくていいと思います。私はほとんど使うことがありません。
今回は、エフェクトの種類について、空間系と周波数系について解説しました。残りは次回解説します。