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音楽批評

Let it beは、ピアノ初心者のための教材に最適だった

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ビートルズの「Let it be」は有名な曲ですので、若い方でも一度は聴いたことがあるとは思います。

DTMでピアノ演奏を作成させるとき、クリックして音符を打っていくのでも作れなくはないのですが、楽器を演奏したときの強弱であるとか、微妙なタイミングのずれのようなものは、演奏して初めて、楽器特有のニュアンスのようなものが再現できます。

そういう意味でも、ピアノの上達はそのままDTMとしてのクオリティーの高さに反映されます。

ということもあり、ピアノ初心者のために、うってつけの教材、それが、ビートルズの「Let It Be」です。

上記は、レットイットビーのイントロ、およびAメロ部分の楽譜になります。

右手でコードを弾き、左手でベースを弾いているという簡単な構造なのにも関わらず、綺麗に響くところは、名曲の名曲たるゆえんなのかもしれません。

ベース音は基本的にコードのルートを弾いているのですが、経過音を入れることで、滑らかなハーモニーの繋がりを感じさせることができます。

またFM7やF6といった、やや複雑なコードを使用することで、繊細な感じも演出しています。

ポップスのピアノの伴奏は、基本的に右手でコードを弾き、左手でベース音を弾くというのが、一般的な弾き方です。

また、この曲はハ長調ということもあり、初心者にとって本当に分かりやすいと言えるでしょう。

C→G→Am→F、というコード進行は、ポップパンク進行と呼ばれ、世界的によく使われるコード進行です。

なお、ポップパンク進行は、

Am→F→C→G

F→C→G→Am

についても、含まれます。C→G→Am→Fを循環コードと考えて、最初をどこに持ってくるかによって変わります。

Gが最初のケースだけ、まれなので、省いて構いません。絶対にいけないわけではありませんが。

Gはドミナントになりますが、基本的にドミナントから始まることは少ないと考えていいです。最初はトニック、もしくはサブドミナントになります。

ピアノ伴奏のパターンとしましては、右手のコードのところを、アルペジオと呼ばれる分散和音にすることでも、表情は変わります。

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楽器

Native Instruments「India」インド音楽紹介

今回、インド音楽について、あれこれ考えてみました。私がインド音楽について知っているとすれば、やはりビートルズの影響が大半ですね。

ビートルズのジョージハリスンがアルバムの中で、インド楽器を使った曲を発表していますが、一番の大作と言えば、やはり、「サージャント ペバーズ ロンリーハーツ クラブバンド」というアルバムに収められた「ウィズインユー ウィズアウトユー」ですが、

それをのちに、別の演奏者により完全に再現している動画を見つけましたので、この曲を知っているビートルズマニアにとっては、お宝映像と思います。

バイオリンのようなインドの弦楽器は、何という名前なのか分かりませんでしたが、それ以外の、シタールという弦楽器、タブラという打楽器について、DTMとしての音源として、Native Instruments社の「India」という音源に収録させています。

シタール

上の画像は、音源シタールの画面ですが、鍵盤部分の青色のところ、そして紫色のところが、その高さの音がでます。色がついていない鍵盤については、その隣の青色や紫色の音が出ます。

青や紫の部分は、移調させることができません。

おそらくなのですが、インド楽器では使われるスケールの高さが決まっていて、高さを移調するということは行われないのではないかと推測できます。

赤色の鍵盤部分については、どういう意味なのか、私は分かりませんでした。分かる人がいらっしゃったら教えてください。

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タブラ

音が本格的に聴こえますね。私は何もしてません。

一番左の赤色の鍵盤を一つ押しますと、リズムパターンが選択できて、自動的に音が鳴ります。

オレンジ色の鍵盤も同様ですが、こちらは高音が中心のリズムパターンとなっています。

リズムパターンを鳴らしているとき、鍵盤高音域にある青紫と赤紫の鍵盤が押されていることが分かります。このあたりは、一つの音のバリエーションになります。

また、中高音域の青緑の鍵盤は、連打などの音色が入っています。

リズムパターンから編集することはできないのですが、高音域の音を組み合わせることにより、自分独自のリズムを作り出すことも可能です。

タブラの演奏動画を見つけましたが、右手で高音の音を小刻みに叩き、左手でボワンとした不思議な音色を入れるみたいですね。

この動画見たら、楽器マニアとしましては欲しくなってきました。

サントゥール

「India」に含まれる音源としては、サントゥールが面白い音だと思いましたので、紹介させてもらいます。

青色の鍵盤が、実際のその高さの音が鳴り、白色の鍵盤は、隣の青色の音が鳴ります。連打などするときに、便利な機能ですね。

サントゥールを実際に演奏している動画を発見しました。演奏のイメージとしては、木琴とか、マレット系の感じですね。

今回は、インド音楽の紹介と、音源「India」の代表的な音について、使い方の紹介などさせてもらいました。普段接しないジャンルの音楽に触れると、世界が広がる気がします。

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音楽批評

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Bandの批評

私のブログは2022年10月1日より開始しておりますが、まだ今のところ毎日続いております。9日目です。

DTMの記事の他に、音楽の批評などもたまに上げていきたいです。一番最初に選んだのは、ビートルズの「Sgt.Pepper’s Lonly Heart Club Band」です。

サージェント ペパース ロンリーハーツ クラブバンド」と読みます。

ビートルズの8作目のイギリス盤公式オリジナルアルバムになります。

1967年にグラミー賞にて、最優秀アルバム賞他、4部門で賞を獲得しています。

ビートルズ初のコンセプトアルバムで、ビートルズが架空のバンドになったという想定で、アルバムを通して一つのコンサートをしているかのような設定になっております。

上の動画は、一曲目の、アルバムタイトルと同じ名前の曲です。

観衆の声が聴こえる中、ロックバンドが演奏を始めます。

途中の曲は、観衆の声は入れていませんが、最後から二番目の曲で再び「サージェント ペパース~」の曲になりますが、これは最初の曲と全く同じ曲ではなく、どちらかというとかなり明るい感じの曲に仕上がっています。

そしてその後、アンコールが入るように、「A Day In The Life」の曲になります。

私はこの曲を最初に聴いたのは、確かラジオだったと思うのですが、物凄く怖い印象を持ったことを覚えています。

途中、オーケストラが、それぞれの楽器で一番低い音から、一番高い音にいたるまで、ある決められた小節の中で、じわじわと音程を上げていくという前衛的な手法が取られています。

それぞれの楽器同士は決してハーモニーを奏でるであるとか、そういうことは全く意識せず、ある意味機械的に音程を上げるということをしています。

世の中に存在する音楽の中で、断トツの不協和音がそこにできあがります。

そして、一番の終わり、その無秩序な上昇の後、めざまし時計の音が鳴り、日常の感じになります。

一番はジョンレノンの歌で、二番はポールマッカートニーの歌になります。二番は一番よりずっと明るい感じの曲調に変わります。

そして、オーケストラが、今度は全体で合わせる感じで奏でます。この部分では不気味な上昇はありません。

三番に入り、一番と同じくジョンレノンの歌になり、最後はあのオーケストラによる不気味な上昇があります。

そしてオーケストラの上昇が終わった後、全員で「E」のコードを鳴らして、エンディングとなります。

最後の「バーン」というEのコードが、発売当時に、

20世紀最高の和音」と呼ばれました。

一度聞いてみてください。この和音は、今のDTMの技術をもってしても、なかなか再現が難しいと思います。

なぜ、この最後の音が20世紀最高の和音というか、真似できないハーモニーになったのか?

ここからは私、Goronyan(ゴロニャン)の解釈です。

オーケストラの方々は、それぞれの楽器が上昇するとき、普段ハーモニーを奏でている人にとって、物凄く気持ちの悪い感じを覚えつつ、頭の中の絶対音感とかそういうのも壊されるのではないかと、考えつつ、音程が上昇していきます。

その後で、全体でEの音を出します。

もちろん、木管楽器、金管楽器は、押さえ方により音程は決まっているのですが、バイオリンなどの弦楽器は、本当にこの音で合っているのかつかめないまま、音を出します。

その結果として、全体で大きなうねり、小さなうねりなどをともなった奥深い音になっています。

この前衛的な手法は、ポールマッカートニーが発案しましたが、彼は、「楽器ごとに音程を合わせることよりも、それぞれが美しいと思う音を出したとき、全体として美しい響きになる」ということを、実験的に表現したかったのではないか、と私は考えます。

音程の微妙なずれが音のうねりになりますが、全くうねりがないジャストな音程より、若干のずれがあったときの方が深くいい音に聞こえる、というのは、自分でギターのチューニングとかしているときに感じたりすることですね。

少し偉そうな論評になってしまいました。

ちなみに、この「A Day In The Life」は、ドラッグの幻覚を連想させるとして、当時、放送禁止の曲になっていたようです。

このアルバムが出る前は、クラシック批評家などから、厳しく言われていたようですが、「She’s Leaving Home」という曲が、アルバムに収録されており、その曲の弦楽器でのアレンジが飛びぬけて素晴らしかったこともあり、クラシック批評家の人も、それ以降非難することもピタリとなくなったようです。

アルバムには、他にもインド音楽のシタールを主体とした「Within You Without You」や、

サーカスをイメージした「Being For The Benefit Of Mr. Kite」など、どれとして似た曲がなく、バラエティーに富んでいて、飽きさせないですね。

そんなビートルズファンの一人である私が、バンドスコアを見ながら、このアルバムの中の二曲をDTMにて再現させてみたのがありますので、興味がある方は聴いてみてください。

前もって言っておきますが、びっくりするぐらいクオリティは落ちます。特にボーカル。汗。