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ピアノ協奏曲「奥の細道」Spotifyにて配信、各曲の解説など

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もう10年以上前に作ったピアノ協奏曲「奥の細道」ですが、最新の音源、Native Instruments社のKomtact Factory Libraryにてリミックスしたデータを、昨年2022年10月よりSpotifyなどのサブスクにて配信しております。

本当に当時作成していたデータをMIDIデータで残しておいて本当によかったと思っています。

DTMをされている方は、Cubaseなどのソフトのファイルだけでなく、ミックスのオーディオデータとともに、MIDIデータも保存されることをオススメします。

MIDIデータがあれば、他のソフトに音符などのデータを読み込まれることができます。

私は一番最初にDTMを始めた頃は、Singer Song Writerというソフトを使用していまして、そのファイルは保存してあったのですが、MIDIデータがないため、他のソフトで読み込まれることができず、再現させるには耳コピで調べるしかないという状況です。

なお、このアルバムの配信ですが、実は登録料金など、一切私は負担しておりません。

えっ、そんなことできるの? という感じではありますが、それができるのです。

オーディオストックでライセンス販売すれば、TikTokなどでオリジナル曲として使用できることを以前紹介しましたが、

サブスクでのアルバムの配信のサービスについては、オーディオストックに曲を登録すれば、ライセンス販売の審査に不合格の曲に対してでも、アルバム登録をすることにより、サブスクでの配信ができます。

AudiostockでBGM・効果音を販売中!

もちろん、無料な分、配信で得られる料金に対してある程度の割合で、徴収される仕組みになっております。

以前、音楽関係者の方が、サブスクで得られる料金が驚くほど安いことで、暴言を吐いてニュースになったこともありますが、本当に驚くほど、得られる収入は安いです。

正直に告白します。2023年4月から6月の三か月で、得られたこのアルバムの配信収入は34円でした。一か月10円余りです。

勿論、これが何かの間違いで世界的なアーティストが話題に上げたりするような事件が起きたら、凄いことになるかもしれません。

ピコ太郎の動画が、ジャスティンビーバーによって取り上げられたことで世界的なブームになったことは、知っている人も多いでしょう。

でも、そんな宝くじに当たらなくても、自分という存在が作った曲を、聴いてくれる人が、少なくてもいて、その人が聴いてくれれば、それでいい、と今は思うようにしています。

スポティファイでは、広告が定期的に入ることを苦にしなければ無料で視聴可能です。広告が入らないスポティファイプレミアムもあるようです。

作業のBGMとして、私のこの曲など使っていただけると、とても嬉しく思います。


さて、今回は、自作のピアノ協奏曲「奥の細道」を解説させていただきます。

8つの楽章は、松尾芭蕉が江戸から、仙台、山形、新潟と通り、岐阜の大垣まで旅した旅行記であります「奥の細道」で実際に詠まれた俳句を題材にしております。楽章は詠まれた俳句を時系列で並べています。

興味のある方は、読んでみてくださいませ。変拍子がいくつかある、独特の雰囲気を持つ組曲となっています。

第1楽章 行く春や鳥啼き魚の目は泪

奥の細道で最初に詠まれた俳句で、江戸を出発するときの別れの様子を表しています。

曲としては、春のさわやかな、それでいて、どこか切ないようなそんな雰囲気を、3拍子のかろやかなリズムに乗せて奏でています。

エンディングの畳み掛けるようなアップテンポの盛り上がりは必聴の価値ありです。

オーディオストックにて、動画などで著作権フリーで使用できる音源として発売中です。下のリンクからも聴くことができます。

春の雰囲気の華やかで抒情的なメロディー… (No.4275) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第2楽章 あらたふと青葉若葉の日の光

松尾芭蕉が日光に行ったときに、日光東照宮の威厳の深さ、また木々には若葉が出て、そしてその中から太陽の光が見えるという俳句です。

「日の光」と「日光」をかけています。「あらたふと」は「あらとうと」と読みます。「あら尊い」という意味です。

曲としては、物凄く江戸感まっしぐらの作品となっています。聴いたことあるようなリズムと思われた方もいらっしゃるかもしれません。

水戸黄門のテレビドラマの曲のリズムそのままです。メロディーなどは引用すると盗作の扱いを受ける可能性もありますが、リズムやコード進行については、引用は一般的には認められていて、それで訴えられるケースはほとんどないようです。

威厳のある雰囲気を讃えたような、江戸時… (No.4281) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第3楽章 かさねとは八重撫子の名なるべし

那須の高原を馬に乗って歩いているときに、「かさね」という名の子供が近くに寄ってきた、というエピソードが書かれていて、それに対する俳句になっています。

この俳句だけ、松尾芭蕉ではなく同行した曽良による俳句になります。八重撫子は「やえなでしこ」と読みます。

曲としては、5拍子の軽やかで可愛いリズムですが、真ん中あたりに曲調が違う怖いような感じの場面がありますが、これは突然の落雷が襲った、というような想像での設定を入れています。

この曲が私にとって、この中で一番愛着がある曲と言えるかもしれません。後で、ポップスとして「雨の日と火曜日の朝は」という曲で、カバーしています。

可愛い子供をテーマにした楽曲で、五拍子… (No.4282) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第4楽章 夏草や兵どもが夢の跡

「兵」は「つわもの」と読みます。岩手県の平泉に行ったときに、平家が以前栄えていた痕跡は何も残っていない、という様子を詠んでいます。

曲としては、源平の合戦をイメージしたような、ほら貝の音のようなものを、ホルンの音で再現させています。

真ん中部分は、おだやかなピアノアルペジオ、そして最初のイメージと3段階の構成になっています。

時代劇の軽やかな雰囲気、そしてイメージ… (No.4283) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第5楽章 閑かさや岩に沁み入る蝉の声

「閑かさや」は「しずかさや」と読みます。山形県の立石寺に行ったときに、岩に沁み入るように蝉の声が聞こえた、というひっそりとした静寂を表した、松尾芭蕉の代表的な俳句です。

実はこの立石寺、私は一度、元の嫁と二人でドライブで訪れています。地元、松尾芭蕉と同じ三重県伊賀市が故郷ですが、そこから、新潟経由で山形県の立石寺へ行っています。6泊7日です。

そのときは、元の嫁が体力的に限界だったため一番上までは上ることができず、半分ぐらいのところで引き返しています。動画があるので見てくださいませ。上まで登りたかったというのは本音です。

曲では、サティの「ジムノペディ」を真似したとした思えないような三拍子のゆったりとしたリズムに合わせ、オーケストラの楽器が、ミンミンゼミやツクツクボウシの鳴き声の真似をしています。

どの部分がそれが一度聞いてみてくださいませ。自然の鳥の鳴き声などを、曲の中に取り入れるという手法は、ビバルディの四季の春などでも行われていたりします。

なお、専門的な話にはなりますが、テレビのNHK教育でのクラシック音楽の番組で、神秘和音、というものを紹介していました。一般的なコードの概念からは外れるような複雑な音の組み合わせにより生じる和音のことです。

私はそれを再現させたくて、思考錯誤の結果、不思議な組み合わせの3つの和音を作り、循環させています。

シリアスな雰囲気に合うスローで静かな楽… (No.4284) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第6楽章 五月雨を集めて早し最上川

「最上川」は「もがみがわ」と呼びます。「五月雨」は「さみだれ」と読みます。五月の雨と書きますが、梅雨の時期に振る雨のようで、季語としては初夏を表すようです。

松尾芭蕉が急流の最上川を川下りしたことを俳句に詠んでいます。

ということもあり、アップテンポなわくわくするような曲を作成しました。コントラバスが、低音でボンボンと一定のリズムで鳴る様子は、現代の4つ打ちのリズムを目指していて、この曲に関しては全く日本を感じさせない曲に仕上がっています。

ピアノは裏拍を意識したリフ的なピアノを入れています。これも、あまり前例がないような感じはします。

疾走感あふれる明るいオーケストラBGM (No.4285) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第7楽章 荒波や佐渡に横たふ天の河

荒海が新潟の海岸に押し寄せていて、向こうには佐渡島が見え、天には天の川が見える、という様子を俳句にしたもので、松尾芭蕉の俳句の、現代の人気投票で、確かこれが1位だったのを見たことがあります。

私はこの曲を、第7楽章ということもあり、変拍子の中でもマニアックな7拍子にて作成しています。私はこの拍子で作成したのはこの曲だけです。

3拍子と4拍子が交互に繰り返されることで、7拍子となっています。

ゆったりしたスローなピアノから入り、乱暴に叩くかのような重厚なシーンへと繋がります。荒海を表しています。

途中、急に晴れたかのようなキラキラしたシーンがありますが、それは天の川の様子をイメージしています。

この組曲の中で、私以外は作れないのではないかというマニアックな、私の個性がよく出ている作品かと自分では思っています。

ミステリアスなファンタジーBGM (No.4286) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

第8楽章 蛤のふたみに別れ行く秋ぞ

奥の細道の結びの地、大垣にて詠まれた俳句になります。

曲としては、これまでの旅を振り返り回想するかのように、これまでのそれぞれの曲の一部分を部分的に取り入れたりしています。

ほのぼのとした哀愁を感じさせ、表情が幾… (No.4287) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

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自作曲紹介

【笹の葉サラサラ】七夕のオリジナル曲、ワンコーラスで転調2回も!

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明日は2023年7月7日、七夕ということで、5年前に作った七夕をテーマにしたオリジナル曲「笹の葉サラサラ」について、紹介させていただきます。

上の動画はその曲のPVとして、日本三大七夕祭りの一つ、愛知県の安城市で開催されます、安城七夕祭りの様子と合わせています。

DTMで作成したオーケストラのアレンジとポップスという構成で作りました。音源は、当時はCubase付属音源のハリオンソニックで作っています。今持っている音源の他がクオリティーは高いですが。

この曲はゆったりとしたバラードなのですが、工夫した点としましてはワンコーラス(1番2回も入れたということです。

Aメロ E♭m 変ホ短調、長調で表すとF♯

Bメロ B♭  変ロ長調

サビ  Bm ロ短調  長調で表すとD

あまり今まで聴いたことがないような転調という感じを持たれた方も多いかもしれません。

転調について、長調に直したキーで説明します。

AメロはF♯(青)で、Bメロに向かって♯4移動するB♭(黄)の転調、

BメロはB♭(黄)で、サビに向かって♯4移動するD(赤)の転調、

二番に入れば、

サビはD(赤)で、Aメロに向かって♯4移動するF♯(青)の転調、

と、転調ごとに♯4上がっていくという構造になっています。

実はこの♯4上がる転調というのが、あまり事例が少ない転調でして、そのためかちょっとした違和感を感じさせる転調です。

それに対して♯3上がる転調というのは、事例がとても多い転調になります。

他に、転調による変化を際立たせる意味もあり、Aメロ、Bメロ、サビで、楽器の構成を変えました。

Aメロは弦楽器、ストリングス中心の切なくて穏やかな雰囲気、

Bメロは木管楽器中心の軽い雰囲気、

サビは、弦楽器、金管楽器、木管楽器など勢揃いして壮大な雰囲気、

にしています。

笹の葉サラサラ 作詞 相水毬緒(MIRY)

願い事はもう 星に着いたかな
細く薄い紙 たった一言の夢

朱色した鼻緒だけが 音のない切なさ
縁側の僕は独り 面影を辿る

笹の葉サラサラ ふと吹いた
夜風にヒラヒラ 君香る

二人書いた文字 叶わないままに夢

この胸に消えずにある 去年見た笑顔の
儚げ(はかなげ)な美しさが 昨日のよう

笹の葉サラサラ 聞こえたよ
名前を優しく 呼ぶこえが

笹の葉サラサラ 会いたいよ
星空見上げて 君探す
笹の葉サラサラ ふと吹いた
夜風にヒラヒラ 君香る

今回の曲はメロディーが先にあり、それに歌詞を考えていただきました。歌詞も人それぞれ感性が違うので、コラボすることにより、新しい世界が広がります。

毎回思うのですが、曲をしめてくれるのは、ボーカルの方の説得力だと感じさせられます。やはり主役はボーカルですね。

七夕祭りもそうですが、コロナに対するとらえ方が引き下げられたことが影響して、旅行客が、日本、世界ともに回復傾向にあります。

行ったことがない場所へ訪れること、それは感性を磨く意味で、音楽に対してだけでなく、人生に対して、とても意味あることですね。

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音楽批評

【推しの子】吹奏楽とオーケストラを聴いた、率直な感想【凄い!】

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今回も他の方の動画を聴いて感想を言うという、他力本願なブログとなります。

【推しの子】はアニメは、YouTubeでオススメに表示されてから、気になっておりました。オープニング曲であるYOASOBIの「アイドル」は最速で1億回の視聴回数をたたき出すなど、そのブームはとどまることを知りません。

YouTubeでもカバーされることが多く、その中で吹奏楽のアレンジが上の動画です。

大阪桐蔭高校吹奏楽部ですね。吹奏楽部に、今はティンバニーやハープもあるのですね。私(還暦手前)が高校のときは、ティンパニーやハープはなかったと思います。

このアレンジでは、そのときメインパートを演奏している人が立ったりという工夫の他、男性の掛け声とか、ペンライトを振るとか、見ていて面白くなるような工夫がされており、

これがエンタメということなのだろうと、とても感心させられました。

恐らく指揮を振っている教師の方が、アレンジの方をしているのだと思いますが、それぞれの生徒に活躍してもらいたいという、意識は昔のクラシックの作曲者以上にあるのだと思います。

あるパートが際立つ部分、全体がバッと揃ってインパクトのある部分、見ていてとても感心させられます。

私は高校や大学時代、高校ではバスケットボール部、美術部、大学では将棋同好会、と音楽に関する部活に入ってませんでしたが、音楽に力を入れているため、学生時代に音楽に携わる部活に入りたかったと、少し後悔しています。

上の動画は、オーケストラアレンジです。最初の吹奏楽は実際の演奏なのに対し、こちらはDTMでの再現になります。

吹奏楽の動画よりもこちらを先に見ましたが、本当の演奏であるかのように音の調和が自然で、私はこれを聴いたとき、本当に私など足元にも及ばないなという感想を持ちました。

弦楽器、木管楽器、金管楽器、それぞれの音の個性を熟知して、その音が映える楽器選択しています。脇役のハーモニーの旋律もはっきりと聴こえ、ただただ感服するしかありません。

今、話題沸騰の【推しの子】ですが、今U-NEXTにて最新話まで視聴可能です。テレビ放送はしておりますが、全国でも映らない地域が多く、この機会に登録してみましょう。

31日間は無料トライアル期間ですので、今では【推しの子】が、ワンクール全話視聴可能となります。

U-NEXTは、見放題作品数No.1の動画配信サービスです。

動画だけでなく、電子書籍も一つのアプリで楽しめます。

31日間無料トライアルの特典として、月額プラン2189円(税込み)が31日間無料、600円分のU-NEXTポイントをプレゼントがあります。

私も最初無料トライアルから初め、昔見た映画を見たりとか、内容が充実していたので、今も継続して使っています。

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DTM

オーケストラ曲をDTMで作曲する方法、木管楽器、金管楽器、弦楽器

DTMでオーケストラ曲を作る方法について解説します。

オーケストラの楽器の編成を言いますと、大きく分けて

弦楽器(ストリングス)木管楽器(ウッドウィンド)金管楽器(ブラス)打楽器と4つに分かれます。

弦楽器、バイオリン1、バイオリン2、ビオラ、チェロ、コントラバス

木管楽器、ピッコロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット

金管楽器、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ

打楽器、ティンパニ、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、木琴、鉄琴

他に、ハープも入ることが多いです。一応弦楽器になります。

楽器はおおよそではありますが、高い音域の楽器ほど小さく、低い音域の楽器ほど大きい構造になっています。また一般的に、高い音の楽器が左側に、低い楽器の音が右側に配置されます。

習うより慣れよ、ということもよく言われますが、オーケストラ曲を作るためには、クラシックのオーケストラ曲を実際に聴いてみて、どんな風に楽器が、どういう場面で鳴っているのか、というのを観察することが、一番の近道だと私は思います。

その上で、本当に極めようと思う人であれば、オーケストラスコアを楽器屋の書籍コーナーなどで購入することをオススメします。

オーケストラスコアは、個人的には、チャイコフスキー、ホルスト、ラベルあたりの時代の物が、技巧的に上がっている感じがしますのでオススメできます。

弦楽器

オーケストラの中で最前列に並んでいて、一番人数が多いのが弦楽器です。ストリングスと一般的に呼ばれます。

メロディーを担当していますが、それぞれのパートでハーモニーを奏でるケースもあります。

木管楽器

オーケストラの中で、弦楽器の後ろに配置されます。フルート、オーボエ、クラリネットは音色が異なります。そういう意味では弦楽器が音域の高さだけ違うこととは違いますね。繊細な音色ですね。

それぞれの楽器がオーケストラの曲の中でソロで演奏されるケースも多いです。他には、装飾音的な使われ方もよくされます。

木管楽器の特徴としては、大きな大迫力の音が出せないということがあります。

金管楽器

オーケストラの中で、木管楽器の後ろに配置されます。ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、こちらもそれぞれ音色が異なるので、ソロパートでそれぞれ演奏されるケースも多いですね。

木管楽器との比較ですが、大迫力の音が出せるというのが何よりの特徴かもしれません。本気を出して出した音は、大人数の弦楽器をしのぐ大きさになります。

ホルンは金管楽器の中では丸い感じの音ですので、木管楽器とセットになって演奏されるケースは多いです。

打楽器

ティンバニ、大太鼓、小太鼓、トライアングル、シンバル、木琴、鉄琴などありますが、オーケストラでの定位置を獲得しているのは、ティンバニです。

ティンパニは第二の指揮者とも言われます。

パートごとの楽器の編成

一つの曲の中で、いくつかのパートに分かれて曲を編成させることが多いです。

一つ目のパートでは、木管楽器と弦楽器で静かなハーモニーを奏で、

二つ目のパートでは、木管楽器と金管楽器が掛け合いのようにソロパートなどを組み合わせて、コミカルな雰囲気を演出し、

三つ目のパートでは、木管楽器、金管楽器、弦楽器、打楽器が勢ぞろいして、大音量で盛り上がっていく

なんて、これは一例ではありますが、曲を通しての大まかな構成というのを最初に考えておきます。あるパートでは金管楽器がお休みする、なんていうのも全然アリなんですね。

ポップスでは最後にサビで盛り上がるのが通例ですが、オーケストラの曲だと必ず最後が盛り上がるという構成にする必要はなく、静か→大音量→静か、など自由に構成は考えられます。

なお、DTMでオーケストラ曲として使う音源ですが、私はNative Instruments社の「Kontakt Factory Library」を使っています。弦楽器だと、サスティン、フォルテピアノ、スフォルツァンド、スタッカート、ピチカートなどの奏法を変えることができ、物凄くリアルな音の表現ができます。

ネットオフ楽器買取プロモーション 【ココナラ】Webサイト・デザイン・動画など制作物発注

今から10年以上前、MySoundという音楽サイトは、当時はアマチュアの方が誰でも参加できる音楽についてのSNSのサイトでした。

そちらでピアニストの人がピアノを演奏する曲をコンテストで募集したときに、ピアノ協奏曲を作ろうと思い立ったわけです。

私が今住んでいるのが、三重県伊賀市で、伊賀忍者と、松尾芭蕉の故郷ということで、観光地であるのですが、

折角ならと、松尾芭蕉の有名な作品であります「奥の細道」を題材にして、ピアノ協奏曲を作りました。今、Spotifyにて配信しております。無料でダウンロードすれば、広告は入りますが聴き放題です。広告なしの有料プランもあるようですが。

「奥の細道」に含まれる有名な俳句をモチーフにして、8つの楽章を作っています。俳句の世界観から、その情景をイメージして、それを音として表現しています。

第5楽章「閑かさや 岩に沁み入る 蝉の声」では、静かなストリングス(弦楽器)の音に乗せて、木管楽器、金管楽器が蝉の声を表現したりしています。「ツクツクボウシ」の鳴き真似なども入っています。遊び心は大切ですね。

なお、ピアノ協奏曲とは、ピアノを主人公にした、オーケストラ曲という意味になります。ピアノが中央に配置されます。バイオリン協奏曲では、ソロのバイオリンが中央で演奏します。

以上、今回はDTMにてオーケストラ曲を作る方法と、オリジナルのオーケストラ曲であります「ピアノ協奏曲奥の細道」について紹介させてもらいました。

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音楽批評

「宇宙戦艦ヤマト」の曲を【DTM】で再現させて発見できたこと!

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今回は、久しぶりに音楽批評の投稿になります。今は住んでいるところは離れていますが、以前地元近くに住んでいて知り合ったことから、北折哲也さんに、宇宙戦艦ヤマトのボーカルとコーラスを一年前に歌ってもらいました。以前声楽を習っていたこともあるだけあって、本格的な歌唱です。

今回は、宇宙戦艦ヤマトという曲の、特に編曲について、実際に自分でDTMで再現させてみて、発見したことを解説させていただきます。

上の図は、DAWソフト上で、オーケストラのトラックを、ワンコーラスの部分でスクショしたものを編集しました。

A さらば地球よ 旅立つ船は 宇宙戦艦ヤマト

B 宇宙の彼方 イスカンダルへ 運命背負い 今飛び立つ

C 必ずここへ 帰ってくると 手を振る人に 笑顔でこたえ

D 銀河を離れ イスカンダルへ はるばる望む 宇宙戦艦ヤマト

歌詞カードを見なくても、テレビアニメ放送当時、かかさず見ていたこともあり、すらすら書けます。

Aの部分は、オケとしては静かでありながらも淡々と、大勢で歌っているイメージです。このAメロ部分で、合唱していて、オケが静かで、オケが盛り上がる途端に合唱が止まるって構成、この曲の他に思い浮かばないのですが、あるでしょうか?

BからDにかけて、最後の「宇宙戦艦ヤマト」と盛り上がるところ以外は、ボーカルが一人で歌っています。

オケの構成で、上の画像では、以下で構成されています。

ドラム、ハイハットのリズムセクション

トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバのブラスセクション

バイオリン1、バイオリン2、ビオラ、チェロのストリングスセクション

ティンパニー

この中で、ストリングスセクションについては、グループトラックというのを作り、そこへ各パートの音を送ることにより、一括で管理しています。

それをしていいことは、まとまった状態のものに、ボリュームのオートメーションをかけることにより、バランスよく編集することができるのと、パソコンの負荷を少なくさせることがあります。

ブラスの強弱は、ベロシティでほとんど再現できますが、ストリングスは、クレッシェンドさせたり、デクレッシェンドさせたり、また、小さい音から大きな音まで、音の強弱の変化が曲を通して多い楽器と言えます。

画像の下の方に見える折れ線グラフは、ストリングスをグループチャンネルにまとめたものに対して、ボリュームで強弱をつけてます。オートメーションでボリュームを書くということをするのとしないのとでは、できあがりの印象が大きく変わります。

B部分「宇宙の彼方イスカンダルへ~」では、ストリングスが細かいアルペジオをしています。

C部分「必ずここへ 帰ってくると~」では、ボーカルが歌った後に、やまびこのように、ブラスが後をおっかけるようなアレンジが、印象的ですね。

上の二つのアレンジですが、この前に私のページでも紹介させてもらったホルストの「Jupitar」のアレンジに物凄く似ていたりします。このあたり、編曲家の人は、影響を受けていたのではないかと想像したりします。

上の画像はボーカルとコーラストラックになります。

ボーカル部分は、何テイクか録音した上で、一番いいのを残しています。一番いいテイクを真ん中に位置させ、他の部分については、A部分とD部分後半以外は、ミュートにしています。

ボーカルはメイントラック以外は、左右にばらけさせて立体感を出しています。

ボーカルトラックにつきましても、グループトラックでまとめています。

ボーカルトラックをグループトラックとしてまとめる利点としましては、ストリングスのときとは、少し意味合いが違ったりします。

ボーカルの場合、一人で歌っているのと四人で歌っているのとでは、ボリュームが変わってきますが、グループトラックにしてから、コンプをかけることにより、一人と四人との音量差が少なくなり、オケとなじみやすくなります。

コーラスとしては、最後の大合唱「宇宙戦艦ヤマト」の部分だけ、ハモリパートを上下に入れました。こちらもコーラスとしてのグループトラックを作っています。

オーケストラのアレンジで、盛り上がる直前で、プラスやストリングスがかけあがっていったり、この曲を耳コピで再現させることによって、自分自身のアレンジのスキルが上がったような気がしています。

各パートのメロディーについては耳コピしましたが、コードについてはネットのものを参考にしました。コードは聴いて正確に読み取るのは、本当に慣れている人でなければ難しいかもしれません。

同じ曲でも、サイトによってコードの記号が全く違ったりしています。テンションが入る入らないという次元でなく、全く違うコードの場合が何度もありました。

採譜する人も、たくさんいるようですので、その人の力量にも左右されると思いますが、それだけコードの読み取りは難しいと言えるかもしれません。

CMになりますが、漫画全巻ドットコム、では、新しい漫画から、昔の漫画まで、全巻を取り寄せることができるサイトです。よかったら、バナーをクリックして、覗いてみてください。

漫画全巻ドットコム、の「宇宙戦艦ヤマト」です。 漫画全巻ドットコム

上の動画を歌ってもらった北折哲也さんに、オリジナル曲も歌ってもらっていますので、よかったら聴いてくださいませ。懐かしい昭和歌謡です。

ロケ地は、地元、三重県伊賀市の上野公園になります。

マイナビふるさと納税
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音楽批評

千秋先輩みたいに、オーケストラ曲【ジュピター】の指揮してみた?

釣りみたいな題名は、最後の方で回収されます。

なお、私のブログは、音楽、特にパソコンで音楽を作る意味のDTMについて主に書いております。

私がDTMをやり始めて数年後、平原綾香の「Jupiter」が流行った少し後に、私はホルストのオーケストラ組曲「惑星」の中の「木星(Jupiter)」を、オーケストラスコアを見ながら打ち込みました。

当時私は、音楽とか写真とか、いろんな芸術的話題のホームページを作っていて、クラシック曲は著作権フリーなので、作っては上げていました。

中でもこの曲は、とにかく時間が長い上に、構成が凝っていて、当時は鍵盤ではなく、クリックしながら音符を入力していましたが、入力するのに合計24時間ほどかかったことを覚えています。

今のパソコンの前の前の前の初代のパソコンで入力したMIDIデータをCDで保管してあり、それをCubaseに落としたのが上になります。

当時、DAWソフトはSinger Song Writer 8.0VSを使っていて、ストリングスに対しては、スタイルシミュレーターというものをかけることができ、音源の音をリアルなストリングスみたいな強弱をかけるということができました。

他にも、拍子が変わる箇所などで、テンポが大きく変わる瞬間が何度かあり、テンポを音符ごとに設定しながら、実際のオーケストラのテンポに近づけるなんてこともしましたね。

その音源を無加工で、再生したのが下になります。GM音源という、今ではあまり耳にしない基本的な音源で鳴らしていますが、思ったよりいい音ですね。

リバーブだけは、Cubaseでかけています。1分25秒、冒頭部分です。

それを、Native Instruments社のCompleteというバンドルに含まれる「Kontakt Factory Library」の音源でオーケストラの楽器全てを入れ替えました。

こちらには、オーケストラからバンド関係まで、様々な音色が揃っていますが、使用頻度が高いのはオーケストラ関係になるかとは思います。

音源比較としての公正のため、同じ冒頭部分ですが、ミックスでの音量調節の他は、いじっていません。

なお、こちらの音源は最初からリバーブがかけられた状態になっているため、全体にリバーブはかけていません。

生のオーケストラのそれぞれの楽器からサンプリングして作られている音源のため、音がリアルですね。

上はミキサー画面を表示したものですが、それぞれの音を特に大きくしたりしなくても、並べただけでオーケストラとしての自然なバランスに近いのは、便利ですね。

Kontaktというサンプラー上に、様々な音源が入っていて、その中の一つが、Kontakt Factory Libraryになります。

ちなみに、フルートは、Orchestral→2VSL Woodwinds→Fluteにあります。オーケストラの木管楽器のフルートという意味です。

各楽器、それぞれ、フォルテピアノ、スフォッツァンド、スタッカートなど、の奏法が選べるようになっていますが、今回はそれらは、一部を除きそのままにしています。

この曲の場合、一か所だけ、ビオラ、チェロでピチカート奏法の箇所があり、そちらには細かく設定などしました。

他に、タンバリンの小刻みにジャラジャラと揺らせるような奏法も、入っていたりしてリアリティがありますね。

音源についてではなく、曲についての解説をします。

惑星という組曲は、火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の7つの曲で構成されています。それぞれ特徴があり、興味のある方は、オーケストラの曲を通して聴いてみることをオススメします。

一番有名なのが、やはり木星で、次に火星です。火星は5拍子の不気味なリズムの曲になります。私は火星は途中で、打ち込むのを挫折してしまいました。

DTMのない時代に、よくこんな構成でオーケストラのスコアがかけるのかと、脱帽するしかないです。

上の画像は、交響曲のジュピターの中の、平原綾香の曲で有名な部分、バイオリンのバイオリンパートです。「エブリデイ アイ リッスン トゥ マイハート 一人じゃない」というあの部分ですね。

赤の線でかかれている部分は、8小節でひとくくりのメロディーが終わった後で、次のメロディーに入るとき、丁度1オクターブ上がった状態で始まるという趣向でできています。

全ての楽器がそのように動いているわけではありませんが、目立つバイオリンの音がそう動き、全体としても少しずつ参加する楽器が増えることで盛り上げていっているんですね。

最後に、YouTubeにて、「千秋先輩みたいにオーケストラ曲ジュピターの指揮してみた?」という題名の動画を作りましたので、よかったら見てください。ジュピターがフルで入っています。自己満足の世界で、笑えます。

ちなみに振っているのは指揮棒ではなく、ドラムスティックです。ドラムが叩けるわけではありませんが。

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自作曲紹介

ピアノ協奏曲「奥の細道」Spotifyにて配信スタート

こちらの記事はプロモーションを含みます。

毎日寒さがどんどん増していく秋ですが、いかがお過ごしでしょうか?

ピアノ協奏曲、奥の細道」が、Spotify他、様々なサブスクのサイトにて配信スタートしました。

アーティスト名「TheGoronyan25」で検索できます。

上記のプレイヤーでは、曲の始めのさわりの部分だけ視聴できます。無料会員登録することで、フルで聴くことができるようになります。

ピアノ協奏曲」とは、オーケストラの中で、ピアノを中心に配置して、ピアノがメインでオーケストらと共演する曲という意味です。バイオリンがメインのときは「バイオリン協奏曲」になります。

クラシックのモーツァルトとかベートーベンとか、巨匠の真似事をしてみました。という感じです。

作ったのは、今から10年以上前のことになります。私はピアノとか、バイエルを卒業した程度で、ほとんど演奏らしい演奏はできないのですが、当時はパソコンの楽譜画面にクリックしながら音符をチマチマ入力していきました。

奥の細道」が、松尾芭蕉の俳句と旅行記であることを知っている人は多いとは思いますが、奥の細道で、詠まれた有名な俳句8つをモチーフにしながら、曲を作りました。

それぞれの俳句について、インターネットで批評とか説明がされてますが、それを参考にしながらイメージして作った感じです。

私がクラシックで参考にしたのは、ホルストの「惑星」という交響曲です。平原綾香さんが歌う「Jupiter」も、ホルストの「木星」という楽章の中のフレーズをモチーフにして作られていますので、それでホルストの「惑星」が、日本でよく知られるようになりました。

惑星には、火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の7つの楽章があり、その惑星のイメージとかそういうのをモチーフに作られています。

私は、「惑星」のオーケストラスコアを、音楽関係の店で購入し、DTMで作品を作ろうとしました。平原綾香さんの曲がヒットした直後ぐらいでした。

当時、自分の音楽関係のホームページを持っていて、そのコンテンツの一つにしようとしていたんですね。

最初に「木星、ジュピター」から作りましたが、その楽章を作るのにどれだけの時間がかかったか予想してみてください。

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ジュピターは7分か8分ぐらいの曲だったと思いますが、楽譜を入力するのに、なんと合計24時間かかりました。5日ぐらいかかったような気がしています。

でも作った後で、聴いてみると、苦労もあってか感動的ですらありましたね。

他にも、ヴィヴァルディの「四季」とか、ベートーベンの「運命」とか、ビゼーの「カルメン」とかも作りました。でもホルストの「木星」が一番複雑でこっている気がしました。

この後、「木星」の次に有名な「火星」を入力し始めましたが、途中で続かなくなり完成には至ってません。

オーケストラスコアを時間をかけて入力したことは、その後の自分の作曲において、物凄く勉強になりました。

私のブログを見にきていただいている方は、音楽に興味を持たれている方が多いとは思いますが、少なくともオーケストラ曲を作りたいと思っている人は、クラシックの曲のスコアを入力して作ってみることは、かなりオススメです。

スコアは上から、木管楽器、金管楽器、ティンバニー、ハープ、そして弦楽器と並んでいますが、それぞれがどんな役割で曲を構成させているのかとか、実際に打ち込んでみて学ぶことが多かったです。

木管楽器は、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン

金管楽器は、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ

弦楽器は、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス

と並んでいます。

なお、スコアを入力するときに気をつけなければいけないこととして、移調楽器というのがあり、譜面と実際の音が違う音で書かれている場合がありますので、そのあたりは調べた方がいいかもしれません。

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こちらには有料プランもありますが、広告が曲の間で定期的に入ることを気にしなければ、無料プランで聴くことができます。そういう意味では、ラジオを聴くような感覚で聴くのが嫌でなければそれでいいという意味です。

また、YouTubeや企業CMなどで、私の「ピアノ協奏曲、奥の細道」の中の3つの曲を、自由に使うことができますので、そちらも紹介しておきます。オーディオストックにて販売しています。

ピアノ協奏曲奥の細道、第1楽章「行く春や鳥啼き魚の目は泪」

華麗なるピアノとオーケストラの競演(春) 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

ピアノ協奏曲奥の細道、第3楽章「かさねとは八重撫子の名なるべし」

可愛らしい!5拍子ピアノ、とオーケストラ 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

ピアノ協奏曲奥の細道、第5楽章「閑かさや岩に沁み入る蝉の声」

静かでクールな、ピアノとオーケストラ、夏 著作権フリー音源・音楽素材 [mp3/WAV] | Audiostock(オーディオストック)

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