
メロディーが先にあって、それにコード進行をつける場合、メロディーのキーを確認し、それに合うダイアトニックコードの中から、その響きに合うコードを探していくというやり方が、一番最初のコードのつけ方としてはいいかと思います。
ハ長調のダイアトニックコードを基本に覚えておきますと、他のキーに変えたときにも応用が利きます。
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
C(T) | Dm(SD) | Em(D) | F(SD) | G(D) | Am(T) | Bm-5(D) |
Tはトニックのことで、キーの主体となるコードです。安定しているので、ドミナント、サブドミナントどちらへも向かえます。またエンディングでは、ほとんどの曲がトニックで終わります。
Dはドミナントのことで、不安定な響きで次にTに向かいたいコードになります。
SDはサブドミナントのことで、トニックとドミナントの中間的なコードになります。トニックへもドミナントへも向かえます。
上記のことは、以前ブログで書かせてもらったことがありますが、DドミナントからSDサブドミナントへ向かうことは、禁則と言われています。クラシックではあまりありません。ただ、現代のロックやポップスでは、それは絶対ではありません。禁則が普通に出てきます。
また、上記ダイアトニックコードのうち、ⅦのBm-5だけが、極端に使用頻度が落ちますので、Ⅶを除いた6種類のコードから選んでもいいですね。これを主要6和音と言うことにします。この言葉は一般には言われていません。
主要3和音はメジャースケールなら、C、F、G
主要3和音はマイナースケールなら、Am、Dm、Em
定番のコード進行を覚えることにより、それで作ったメロディーが表現できないかなど、考えてみることをオススメします。
下のリンクにクリックすれば定番コード進行の記事に行けます。
コード進行【聴き比べ】ポップパンク進行、カノン進行、王道進行 – GoronyanのDTMマインド~音楽と日常のこと (thegoronyan25.com)
定番のコード進行以外を使ってはいけないことは全くありません。ハ長調なら、6種類のダイアトニックコードを選ぶことと、そして、トニック、ドミナント、サブドミナントの性質を考えた上で当てはめていけばいいですね。
順次進行
例
C→Dm→Em→Am
上記のC→Dm→Emは隣のダイアトニックコードに移動していますが、このことを順次進行と言います。隣へ進めばいいので、それは上でも下でもどちらでも構いません。二つでもそれ以上でも構いません。
Am→G→F→Em
Dm→Em→F→G
GからFへ進むのは禁則ですが、今の音楽では問題なく使われています。隣へ進む順次進行は、違和感なく流れると覚えておいて構いません。
強進行
例
C→Dm→G→C
上記のDm→G、そしてG→Cは完全4度上に進んでいますが、このことを強進行と言います。ドミナントモーションとも呼ばれます。
完全4度上に進むときには、ベースの音が完全4度上に進んでいればいいので、最初も最後も、メジャーでもマイナーでもどちらでも構いません。下はハ長調の主要6和音からの強進行になります。
C→F、Dm→G、Em→Am、F→B♭、G→C、Am→Dm、
上の中で、F→B♭だけが、ハ長調以外のキーのコードが入ることになります。
また上の動きの中で、最初がマイナーコードの場合、それをメジャーコードにすることもできます。
D→G、E→Am、A→D
こうすることにより、強進行の安定度が、さらに強くなります。
例えて言いますと、Dm→Gが、Gの方へなんとなく向かいたい、としますと、D→Gは、Gの方へ絶対に行きたい! になります。
これら、D、E、Aのコードは一時的な転調と言えます。
王道進行を、強進行を間に入れることで、細かい動きにしてみます。
F →G →Em →Am
F→Dm→G→B →Em→E→Am
定番のコード進行以外でも、6種類の主要コードを使うことで、順次進行、強進行を意識して取り入れるだけで、バリエーションが深まります。