上の図は、ドラムセットの配置を表した図になります。
基本的なリズムは、バスドラム、スネアドラム、ハイハットにて作ります。ジャンルにより、ハイハットの代わりにライドシンバルで刻む場合もあります。
クラッシュシンバルはアクセントに、そして、タム類(ハイタム、ミドルタム、フロアタム)は、フィルインと呼ばれる部分に使用したりします。
他に、基本のドラムセットには含まれませんが、スプラッシュシンバル、チャイニーズシンバルが用いられることもあります。
DTMをする場合、キーボードでの配置は、おおよそ上の図のようになっています。
定番ドラムパターンを7つ紹介させていただきます。
①8ビート
8ビート(エイトビート)は、音楽に親しんでいない方でも一度は聴いたことがあるとは思います。ドラムの一番基本となるビートになります。
ハイハットが8分音符で刻んでいることが特徴です。
上の音は、ドンタンドドタン、のリズムですが、
バスドラムが一回の場合、ドンタンドンタンの場合もあります。
他にも様々なバリエーションがあります。主に、バスドラムの入るタイミングが変わります。
②16ビート
16ビート(ジュウロクビート)は、ハイハットを16分音符で刻むことが特徴です。
他のバリエーションとして、バスドラムやスネアドラムが16分音符のノリで入ったりするケースもあります。
生ドラムを想定して作る場合は、両手でタカタカとハイハットを打つとき、その一つでスネアを打つのが自然なため、ハイハットをスネアの部分だけ外すと、よりリアルになります。
8ビートは英語なのに、16ビートは日本語なのは不思議ですね。私は若い頃、これを「シックスティーンビート」と読んでましたが、それでも間違いではないようです。
「夜に駆ける」では、このリズムが用いられています。
③ダンスビート、4つ打ち
ダンスビートは通常4つ打ちと呼ばれます。バスドラムが4分音符で入ることが特徴です。
4つ打ちの定番として、ハイハットが、クローズ、オープンを繰り返し、目立つオープンが、4分音符の裏に入ることが多いです。
こちらは、生ドラムの場合も、打ち込みの場合もどちらもありますが、打ち込みの方が多いような気がします。
④頭打ち、表打ち
小節の頭から、スネアドラムが4分音符で入るパターンが、頭打ち、もしくは表打ち、です。
音の感じから、「タンタンタドタド」と呼ばれることもあります。バスドラムは二回続けて叩く場合と、三回の場合があります。
観客を鼓舞するかのような、手拍子したくなるようなリズムですね。主にロックに用いられます。
「千本桜」のサビ部分でこのリズムが用いられています。
⑤シャッフルビート、スウィング
4分音符を三等分した3連符でリズムを刻むことをシャッフルビートと呼びます。スウィングとも言います。ジャズでよく使われます。
跳ねるリズムと言われるときは、このリズムのことを意味します。「丸の内サディスティック」ではこのリズムが用いられています。
なお、3連符を用いるのが特徴でありますので、バリエーションとしては、これに限らず、様々なパターンが作れます。
⑥レゲトンビート
レゲトンは、ヒップホップとレゲエの影響を受けて、プエルトリコで生まれたジャンルらしいです。そのリズムをレゲトンビートと呼びます。
思わず踊りだしたくなるような、夏のイメージですね。邦楽では「ワタリドリ」がこのリズムに近いです。
⑦トラップビート
トラップビートはヒップホップのジャンルの一つですが、こちらは生楽器よりも、打ち込みでのサウンドを想定しています。
これまでの図と違い、こちらは4小節の図になります。
スネアドラムが3拍目に入るハーフテンポを基準としています。
2小節目の最後の4泊目、また4小節目の最後の4泊目などに、ハイハットを三連符で入れたり、32分音符で入れたりして、機械的なノリを入れて、非日常な感じを演出しています。
邦楽ではあまりまだ用いられていないようですが、洋楽では主流となるため、邦楽でも今後流行する可能性はあります。
トラップビートのパターンも数多くあるようで、上記の方法に限らず、様々な工夫をすることで、自分独自のリズムを作ってもいいでしょう。
以上、初心者が知っておくべき定番ドラムパターンでした。
なお、①から⑥までは、Native Instruments社の「Studio Drummer」を、⑦は「DRAM LAB」の音源を使用しています。