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【J-POP】の基本的構成、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビの考察

今回は、J-POPの基本的な構成である、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビについて考えてみます。

主に初心者向けの内容となっています。

イントロ

イントロとは、前奏のことで、歌が入る前の部分になります。曲を聴くときに最初に聴く部分で、曲の特徴を印象つけさせるため、意外に重要な場所です。

なお、曲の中にはイントロがなくいきなりAメロの曲が多くあります。

Aメロ

歌い出しの部分です。音程の上下は、一般的には少ない傾向にあります。コース料理で例えますと、前菜ですね。

なお、このAメロは同じAメロのフレーズを繰り返すことも、よくあります。この曲の場合も二回繰り返しています。

Bメロ

BメロはAメロとサビの間の部分で、Aメロから少しずつ盛り上げてサビに持って行くための接着剤的な意味合いがあります。

サビ

曲にとって一番盛り上がる箇所になります。この部分では音程のアップダウンは大きく、また一番印象に残らせることを意識して作られます。

一般的に、一番力が入る場所のため、楽器の数も一番多くなる傾向があります。

作曲する手順

作曲する手順としては、AメロからBメロ、サビへと順番に作っていく人が一番多いようです。

私もその作り方をすることが多いのですが、力を入れるサビを先に作り、その後、Aメロか、もしくはBメロと進んでいくこともあります。

Bメロは接着剤的な意味合いのため、Bメロから作るという人はこれまで聞いたことがありません。

日本の曲はBメロがある曲が多いのですが、洋楽の場合、ほとんどの曲でBメロはなく、Aメロからいきなりサビという曲が多いです。

小節のどの位置から歌い出すか?

この曲の場合、Aメロでは小節の初めから少しだけ遅れて歌い出しています。Bメロでは小節の三拍目、丁度真ん中から歌い出しています。サビでは、「ああ」の言葉を除けば、小節の頭から歌い出しています。

一般的には小節の頭から歌い出すメロディーが多い傾向があります。力強さをアピールするケースだと頭から歌い出すことが多いですね。

この曲のAメロのように少し遅れて歌い出すときは、メロディーが落ち着いて聴こえます。また歌う方も最初に他の楽器が鳴ってから歌うため音程も取りやすいかもしれません。

この曲のBメロのように、真ん中から後半部分で歌い出すときは、次の小節の盛り上がりの前に少し助走をつけて入るというイメージですね。

この、小節の頭から、小節の頭から遅れて、小節の頭より少し早く、この3パターンのメロディーの入り方を、Aメロ、Bメロ、サビで分けてみるというのを、作曲の手法としてオススメします。この入り方によって、メロディーの雰囲気や聴こえ方が変わるため、これだけで、各ブロックを色分けができます。

作曲作りでマンネリ化、何度作っても同じようなメロディーになる、という方は、一度この歌い出すタイミングについて、意識して作ってみてくださいませ。

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DTM

DTMの技術で、音楽の全てができるわけではない

DTMはデスクトップミュージックの略で、簡単に言うと、パソコンで作る音楽のことを示します。

パソコンで音楽を作るとは言っても、実際の楽器の演奏を録音したり、その録音したものを編集したりすることも含まれます。

世の中のほとんどの曲が、少なくとも録音するという意味において、DTMを使っていると言っても過言ではありません。

最近の曲などは、パソコン上のソフトを起動させて、シンセサイザーなどを入れることもよくありますし、高くて手に入らないような楽器をサンプリングした音源を使うことにより、その楽器を弾いているかのような感じを出すことができます。

なので、DTMの技術により、どんなことでもできるか? と勘違いする人もいますが、実際に携わっている人であればあるほど、できることに限界があることを理解しています。

よく、私はこのたとえを用いるのですが、今の現状の技術で、「北島三郎の演歌をDTMで表現することはできません」

小林幸子の声をサンプリングして作られたボーカロイドが出たことで話題にもなりましたが、サンプリングして作って、それに音程を歌わせても、誰が聴いても、比べれば、どちらが本人であるのかは、一目瞭然なのであります。

上の「一目瞭然」は正確には正しい言葉の当て方ではありませんね。目で見るのではなく、耳で聴いていることになりますから。

歌声が一番、パソコンで精度が出しにくいものだと思います。

ピアノベロシティ、タイミング
バイオリンベロシティ、タイミング、音程、(音色)
歌声ベロシティ、タイミング、音程、音色

上の表を見て、これが何を意味しているのか分かった人は、DTM通だと思います。

ピアノという楽器は、ドの音を叩けば、必ずドの音が鳴ります。ですので、ピアニストの技量としては、どの鍵盤をどのタイミングで、どの強さで叩くかで表現できます。

なお、上の表のベロシティとは、それぞれの一つの音符に対してどの強さで弾くかを示しています。

ピアノは弾く強さによって、音色は変化しますので、単にそれぞれの音をボリューム調整したらいいというわけではありません。

その点で、ベロシティとボリュームは違う意味になります。

バイオリンという楽器の特性として、ギターのようにフレットがないことがあげられます。

そのため、人により同じドの音を鳴らしても、押さえるところが本の0.1ミリ変わったことで音が微妙に変わったりします。

その人により音が微妙に変わるということが、大勢で演奏したときに、広がりのある音につながっています。

音程の微妙な違いが表現できるという点においてバイオリンは、ピアノより難しいと私は思います。

また、音色についても、伸ばすように弾いたり、スタッカートのように短く弾いたり、ピチカートのように弦をはじいたりすることにより、変わります。

音色も調整できるところがすごいですね。

歌声はさらに凄いことになっています。音の強さ、タイミング、音程の他に、こぶしを入れたり、裏声を入れたり、抑揚を入れたりと、様々な表現力で歌を歌わせることができます。

その意味において、歌声が一番、パソコンでの再現が難しいと言われています。

まあでも、DTMを実際にしている人にとっても、DTMが万能であることが、嬉しいことではなく、DTMでできないこともある方がいいと思う人もいます。

とは言え、10年前にできなかったことが、今できるようになったりもしていますから、人の歌声を正確に再現できる時代になる可能性も否定できません。

以上、今回はDTMが万能であるわけではない、というブログを書かせてもらいました。